おカネの教室 の商品レビュー
読み物としては面白かった。ただ、私の能力的な問題かもしれないが、結局なんの話だったかな、という印象がある。たとえば作中で種々の職業を経済的な視点で(やや強引に)カテゴリ分けをした。でも同じ職業の中でもどのカテゴリに属するかは場合による、としているし、そのカテゴリにしたって「ぬす...
読み物としては面白かった。ただ、私の能力的な問題かもしれないが、結局なんの話だったかな、という印象がある。たとえば作中で種々の職業を経済的な視点で(やや強引に)カテゴリ分けをした。でも同じ職業の中でもどのカテゴリに属するかは場合による、としているし、そのカテゴリにしたって「ぬすむ」は悪い、くらいの見方はあるが「かせぐ」と「もらう」に優劣はないという。稼いでいても偉いわけではない、というのはその通りだが、この本の内容を理解できる人ならその程度の考えは少なくとも理屈上は理解できるだろう。 また、売春婦やパチンコ屋、高利貸しなど取り上げているテーマは興味深い一方で、それに対して「必要悪」などという解説がなされており、なんとなく物足りない感じがする。 全体として、紋切り型で明快な解答を出すことを避けている点はいいと思った。しかし、圧倒的な知識や経験を持つ大人である先生に対して、他の大人が反論する場面がないことによって、結果として先生の主張が正しいかのように見える構成になっているとも感じた。元々は作者が自身のお子さんのために書いたという本書だが、お子さんに知ってほしかった内容というのは結局のところ何なんだろうなあ。
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日本の場合、お金の事って学校で教えてくれません。この歳になって、なるほどなって思うことがいくつもありました。早速、息子に紹介しました。
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浅い内容かと思いきや、けっこう考えさせられる内容だった。 ただ、サッチョウさんとかビャッコさん、と言った呼び方がずっと慣れなかった。。
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お金を手に入れる方法についてこんな区分けの仕方があるのかと目を見開かれる思いだった。お金を増やすかどうかという観点で、「かせぐ」「ぬすむ」「もらう」という分け方ができるのか。また、素人と玄人の区分も、他にはあまり見たことのない観点だった。読み物としても面白かった。ちなみに、私は最...
お金を手に入れる方法についてこんな区分けの仕方があるのかと目を見開かれる思いだった。お金を増やすかどうかという観点で、「かせぐ」「ぬすむ」「もらう」という分け方ができるのか。また、素人と玄人の区分も、他にはあまり見たことのない観点だった。読み物としても面白かった。ちなみに、私は最初に思いついたのが6つ目の方法だった…。
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お金や経済のことを違った視点で考えられる本だった。 信用が新たなお金を作る その仕組みがやっぱり面白い!
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小説風で読みやすかった。内容が全て正しく細かく書かれてるとは思わないが、世の中の仕組みを知る上で勉強になりそうな本。中学〜高校くらいで読むとちょうどいいかも。あと、俺は「もらう」の人間だと思うので、これからも謙虚さを忘れずにに生きていきたいと思う。
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2022/02/14読了 Kindle 小説風のお金に関する授業書。 中学生でも分かるように、本質的かつ平易な言葉でお金について説明がされているので、大人になってから何となく認識していたお金について、改めて考えて直すきっかけになった。 かせぐ、もらう、ぬすむ、かりる、ふやす、つく...
2022/02/14読了 Kindle 小説風のお金に関する授業書。 中学生でも分かるように、本質的かつ平易な言葉でお金について説明がされているので、大人になってから何となく認識していたお金について、改めて考えて直すきっかけになった。 かせぐ、もらう、ぬすむ、かりる、ふやす、つくる しっかりと考えた事が無かったので、斬新だった。 読みやすくて、面白い。お金についての入門書にピッタリ。
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株式は、会社の所有権を小口に分けたもの 証券化とは、「お金を貸した」という取引自体を、別の銀行や投資家に売り払ってしまう仕組み →無謀な住宅ローンを証券化してばらまいた銀行 銀行が破綻したら世界が大打撃を受けるため、国は銀行を、納税者負担で救った 売春が違法化されたのは19...
株式は、会社の所有権を小口に分けたもの 証券化とは、「お金を貸した」という取引自体を、別の銀行や投資家に売り払ってしまう仕組み →無謀な住宅ローンを証券化してばらまいた銀行 銀行が破綻したら世界が大打撃を受けるため、国は銀行を、納税者負担で救った 売春が違法化されたのは1957年。オランダでは、政府公認の場所での営業を認めている。 樋口一葉の「たけくらべ」のヒロインの美登利は花魁になる身を恥じてはいない。 売春は、この世からなくせないのに建前では根絶すべきという矛盾を抱えている。人間や欲に負ける弱いものなにで、必要悪を認めて害を最小限に抑えるべき。収入を監視して、税金を取る。 デビルズ・アドボケイト:悪魔の代弁者。討論や会議で使うテクニック。本人の主義主張とは関係なく、誰かが徹底的に反対派を演じる。それに反論する過程で議論を深める。 資本主義は、富の分配を市場に委ねる。対して、社会主義は分配を個人や特定の集団に任せる。権力が集中すれば腐敗が生じる。 東西冷戦の革命への恐怖が、福祉の拡充を促した。政治家が選挙で勝つためのバラマキに福祉政策を利用した。 生活ほどなどの福祉について、入口を厳しくすると、ズル人はルールを掻い潜って弱者がはじかれてしまう。そのため、ひとまず受け入れてから目を光らせるやり方。 仕事は生きがいややりがいに関わるから、障害者でも“単純作業”をさせることに意味があるのか? 友人同士のお金の貸し借りを戒める金言や警句が多いのは、友情を揺るがす破壊力が借金にはあるから。借り手との信用だから。信用してもらえる態度を示すのが借金の基本のき。」 過払金について、国は黙認してきたはず。法律の範囲内で自由に行動できるのが法治国家。ルールを変えるのは良いが、新しいルールを過去に適用すべきではない。後出しジャンケンがまかり通ると、市民生活も市場経済も成り立たない。 借り手と貸し手に合理的で理性的な合意がある場合に限る。 資本をめぐる市場に参加している企業や投資家は、自分の利益だけを追求している。企業は資本(自己資本であり、返済する必要がない)を入れて事業を大きくしたい。資本の出し手である投資家は良い会社の株式を買って儲けたい。そういう企業や投資家があつまって、それぞれの自分の利益を最大化するために努力している。企業は資本が欲しいから、より良いビジネスを持った、より良い会社になろうとする。そして投資家を納得させるため、経営内部を外部に説明する。投資家も大事なお金なので、必死に、良い投資先を探す。この両サイドの営みの結果、資本をえられるのはちゃんと儲けることができる会社。 ノブレス・オブリージュ(高貴なる義務)恵まれた上流階級には人類全体を奉仕する義務がある。武士は食わねど高楊枝。金に執着せず、名誉を重んじよという価値観。。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
秘密と言っているけど秘密ではなく どこかで誰かが学び考え作り上げてきたこと 知っていると思っていたことも 新しくこうして物語として対話として 講義のような会話のようなお喋りのような形で 語ってくれると より分かったような気分になります。 教科書な面もあるけど 登場人物たちが お金を学ぶことで どんな影響を受けているのか そのさきの生き方に何を得られるのか ほんの小さな社会の中で 積み重ねた時間の中で 信頼と信用が ラストの6つ目の方法に繋がっているようで 物語って好きです。
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