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そしてミランダを殺す の商品レビュー

3.7

165件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    71

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    2

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2023/04/23
  • ネタバレ

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空港で出会った男女。 偶然の出会いの中、男は妻の浮気の件を話し2人は殺人計画を立てていく。 語り部が交互に描かれるミステリー。 テッドとリリーの共犯殺人ものと思いきや、途中でテッドが逆に殺されたところから急に舵を切り物語に引き込まれていきました。 過去と現在を取り混ぜて描く構成が絶妙。 主人公はテッドとリリーの2人と思いきや、真の主人公はリリーですね。リリーはサイコパスと呼ばれる部類なのでしょうか。彼女視点から描かれるため、当然のように描写され麻痺していく感覚があり怖く感じた。 最後の結末も見事。具体的に書かずに想像させる結末が良かった。

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2023/04/11

若き実業家テッドはヒースロー空港のラウンジでリリーという若い女性に声をかけられた。話がはずみテッドは実は妻ミランダが浮気をしているようで、機内でミランダを殺す計画を立てる、と話してしまう。と、リリーは、そうすべきだと思う、というのだ。この展開に?となり気がそがれたのだが、読み進め...

若き実業家テッドはヒースロー空港のラウンジでリリーという若い女性に声をかけられた。話がはずみテッドは実は妻ミランダが浮気をしているようで、機内でミランダを殺す計画を立てる、と話してしまう。と、リリーは、そうすべきだと思う、というのだ。この展開に?となり気がそがれたのだが、読み進めると、リリーの幼いころからの出来事が語られ始め、興味をひかれて読み進む。 物語はリリー、テッド、妻のミランダ、ミランダの浮気相手?ブラッド、の行動が順に描かれる。半ばまで読み進めると、えっつ! そういうつながり! と俄然興味が湧き、どんどん読み進める。これはリリーの心の軌跡の物語なのだった。 それにしてもリリー、ミランダ、どっちも淋しい人。気に入らない人がいると、殺す、という発想になる。 リリーは幼いころ落ち葉にもぐるのが好きで、父母からは野生動物みたいで、キツネっ子と呼ばれていて、父は「一時的に人間に育てられているわけか、わたしたちがお前を台無しにしたんでなければいいが」と言う。これはこの物語では意味深長な言葉だ。そう、リリーはキツネなのかも。生き抜くために獲物を狩る。 ミランダはリリーの反転形なのかも。 2015発表 2018.2.23初版 図書館

Posted byブクログ

2023/04/03
  • ネタバレ

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・視点の変化がとても良い ・トリックを楽しむという感じではなかった ・ラストもうひと展開あったらよかった! ・原題が好き

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2023/03/13

ある本屋の創元推理文庫コーナーを眺めていたら、この題名に惹かれて読んでみました。 読み始めたときは、ミランダの夫が主人公だと思ったが、どうやら違ったようだ。幾人かの登場人物が一人称で現れるのも面白い。 さて、ミランダは殺されるのか、誰が殺すのか、犯人は捕まるのか。。。 少しずれ...

ある本屋の創元推理文庫コーナーを眺めていたら、この題名に惹かれて読んでみました。 読み始めたときは、ミランダの夫が主人公だと思ったが、どうやら違ったようだ。幾人かの登場人物が一人称で現れるのも面白い。 さて、ミランダは殺されるのか、誰が殺すのか、犯人は捕まるのか。。。 少しずれますが、欧米人らしい性的表現が、ところどころあるので、娘には読ませたくないかな。 取り留めのない感想でした。

Posted byブクログ

2023/03/04
  • ネタバレ

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途中でミランダを殺す人が変わるんだろうなと気付いた時にはワクワクした。警部が出てきてつかまるのか?とも。しかし、そうはならない。のに、ラストの父からの手紙で終わるという…。ゾクっとする読後感。

Posted byブクログ

2023/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

二転三転して面白かった。 最初はミランダは殺すほどか?と思ってたけど、テッドが死んでフェイスだとわかったあたりで、やっちまえに変わり、だんだん、いやまあもうみんな捕まれよという心境で、最後の最後、やっぱ逃げ切れるなら逃げ切って、だって警官キモいと思ったらあのラスト。手紙で知らせるのが最高に良い。 警官は最初、どうとも思ってなかったけど、リリーに執着したあたりで気持ち悪いなと思った。その気になる、というのは容疑者として、それとも容姿が?ごっちゃになってない?純粋に犯人を追いかける以外の感情が気持ち悪かった。 リリーは、アリス同様、こういう美人書きたいっていうのが伝わってくるし、またかって思った。 美青年が犯罪おかすとなると、あんまウケないのかな。ハイスミスと被るのかもしれない。『太陽がいっぱい』とか。 リリーがちょくちょく他人を必要としない、と内心考えるところが良かった。他人とのきやすい関係が好きじゃないんだろう。彼氏も作ってみたものの、心の底から信頼してたわけじゃなさそうだなあと思ったし、エリックの性格を考えるとだるそう。 とりあえずまあまあ面白かったから、ダスティンも読んでみたい。

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2023/03/01

倒叙ミステリならここまで謎解き要素皆無でもありなのかな。 推理小説を期待しすぎると損してしまうかもしれない作品。

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2023/02/20
  • ネタバレ

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2023.2.20 先日、だからダスティンは死んだを読んで スワンソンの世界に魅了されてすぐこれを手に取った。 めちゃくちゃ面白かった〜 ミランダの死に際は呆気なかったけど、 人が死ぬ瞬間ってこういうモンなのかもな 最後、終わり方がゾクゾク。 今年本国で続編出るみたいなので、 日本でも早く読めますように。 リリーとキンボールがどうなるか、、楽しみ。

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2023/08/06
  • ネタバレ

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同作家の「アリスが語らないことは」 を読んでからすぐに読み始めたので 地名や設定など、ところどころ似ていて ちょっと困惑。 早々にテッドが殺されてびっくり。 リリーは人間的には理解できなかったけれど つい感情移入してしまいハラハラドキドキ。 うまく逃げおおせたと思いきや 結局最後はつかまるフラグがたってしまった。 「アリス〜」にも書いてあった シェパードパイを作りたくなった。

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2023/02/11
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ソシオパスが題材だと、もっと特殊な雰囲気で書かれそうだけど、リリーの描写はずっと静かで淡々としていて良かった。 人間味がありそうでなさそうな、うまくいってるような、いかないような所が現実味を持っていて好き。 トラウマになる部分の性的描写は読む人を選びそうなので、友達には気軽にオススメはできないかな。

Posted byブクログ