そしてミランダを殺す の商品レビュー
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2023/8/16読了 原題は”The Kind Worth Killing”(殺されて当然の者). 何だかんだ惹かれ合ったテッドとリリーだったが、計画が成功して一緒になれたとしても秘密を共有したまま幸せに、とは行かなかっただろう。ミランダと同じく、リリーも“ひと目見た瞬間から、彼に助かるチャンスはなかった”タイプなのだ。P・スワンソン、初めて読んだけど、他にも買ってしまいそう。
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いつ殺すのかなあってダラダラ読んでいたら、半分くらいで思いもしてなかった事態になって、震えて、それから最後まで一気に読んだ。 一つのシーンを2人の視点で描くのもよかった。主観と客観の違和感を、殺す人と殺される人で描くの天才すぎる。 最後までどうなるか読めないのも、好き。 サイコパ...
いつ殺すのかなあってダラダラ読んでいたら、半分くらいで思いもしてなかった事態になって、震えて、それから最後まで一気に読んだ。 一つのシーンを2人の視点で描くのもよかった。主観と客観の違和感を、殺す人と殺される人で描くの天才すぎる。 最後までどうなるか読めないのも、好き。 サイコパスの殺人鬼が主観なので気持ちいい読書ではなかったけど、完成度高すぎる。傑作であることは間違いない。
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すごく面白かった! 殺すつもりが殺される。追いつ追われつ、全く予想できないスリリングな展開で、連続ドラマにしたら面白そうだなぁと思った。解説に書いてあった映画化はどうなったんだろう。 主人公のリリーは独自の正義(倫理感)を持っているが、リリー目線で読んでいるとそれほどサイコパス感がないというか、不思議と嫌な感じに見えない。ただし、リリーの殺人の理由はやむにやまれて…というよりは、過剰防衛にも思えるが。 全く知らない地名ばかりだけど、リリーの育った郊外、リリーの通った大学、勤務先の大学、テッドの別荘を建設中のリゾート地、いずれも風景描写が印象的。月が海を照らしていたり、殺人の夜が満天の星空だったり、街に林檎酒の香りが漂っていたり。 ラストのリリーの父からの手紙に驚愕。私は、父はリリーの行動に気づいていると思って驚いたのだが、どうだろう?
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おもしろかった! 導入部から最後の一文まで、 緊迫感が途絶えることはなかった。 最近読んだミステリーの中では 群を抜くストーリー展開の素晴らしさ。 (ただし、少々アダルトな展開も多めなので、 ああ、また始まったかー、な所もなきにしもあらず) タイトルの「そしてミランダを殺す」の...
おもしろかった! 導入部から最後の一文まで、 緊迫感が途絶えることはなかった。 最近読んだミステリーの中では 群を抜くストーリー展開の素晴らしさ。 (ただし、少々アダルトな展開も多めなので、 ああ、また始まったかー、な所もなきにしもあらず) タイトルの「そしてミランダを殺す」の通り、 最初はどんなふうにこの殺人が行われるのかという興味がメインだったのが、徐々に 登場する女性たちの頭脳戦にワクワク。 語られることのない結末までもが なんとも言えない余韻を残した。 ※全くの余談ですが、最後の方に出てくる弁護士の名前が「ステファニー・フリン」で、ポー&ティリーシリーズ大好きのわたしは同姓同名の登場に思わず叫んでしまった!
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妻ミランダを殺したい夫、それに協力するリリー、殺人計画を練る最中、予想外の事態が起こる話。海外小説あんまり読まんのやけど、めちゃくちゃ面白い。登場人物が少なめなのと展開の早さと先の見えなさに苦手意識が飛んでいった。
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どんな展開になるの?と止まらなくなるが、まだまだ読んでいたい(終わらないで〜)となる作品。リリー(主人公)のその後も気になるなぁ。
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最初から犯人目線、殺される側の目線、とそれぞれの気持ちが描かれているので、飲み込みやすい。 出来事が淡々とかかれているのだが、なぜかそこに入り込むことができない、物語が頭に浮かばない。 だれの気持ちにも共感できないし、大きな恐怖や感情もあまり見えない。
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オチだけ弱い。 終盤までひねりが効いてて面白いだけに勿体ない。 サイコさんの気持ちが分かる小説です。
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浮気をしている妻ミランダを殺す計画を空港で偶然出会った女性リリーと立て始める。 ただの殺人犯視点の犯罪小説かと思いきや、狩るものと狩られるものが入れ替わる展開がスリリングで、第二章はサイコパス同士の頭脳戦みたいになって特に面白かった。
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