その可能性はすでに考えた の商品レビュー
2024.2.21読了 仮説を全て否定し、奇蹟の存在証明をする、という構図がとても新鮮だった。 キャラは濃すぎるような。
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ひとつの事件を論破合戦で紐解いていく。 読み進めていくうちに、疲れが増す。 非現実的な設定とキャラに無理があったか。
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初めに事実があり。そこから可能性を生み出し、否定していくスタイルは面白かったです。しかし、内容がてんこ盛り過ぎて、それは要らなくないかな?と思う要素があったように思います。ラノベ感が否めない。 探偵と枢機卿の対立 中国の闇社会 宗教団体 は詰め込み過ぎな様に思います。 海外要素を入れるなら1個に絞る方がいいかなと個人的には思います。
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めーっちゃ読みやすいし、テンポがいいから読んでいて楽。書いてあることを理解するのが好きな人は楽しいと思う。 最初からこちらにはほとんどの証拠が提示されていて、その中でそんなことも考えられるの!?っていう驚きが最高。 久しぶりに作者買いしたいと思える作品でした。
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論理やトリックの面白さはあるが、作品としての要素が多すぎるように感じた。 事件が「新興宗教の集団自殺」「生き残った女の子の記憶」等だけでお腹いっぱいなのに、中国的な要素でそれを侵食したり、「枢機卿」がどうとか、そういった属性が邪魔をしているように思う。 作品としては面白い
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ここまで読み応えがある作品にはなかなか出会ったことがない。 現場の見取り図なども含め、事件全体のあらましは、決して目新しくも難解でもない。むしろ古典的で単純すぎるようにさえ思える。 どっこい、”およそ考え得る限りの犯罪可能性を否定する”ことによって真相を導きだそうとしている点で、本書は他に類をみない、斬新でレベルの高い本格推理作品になっていると思う。 「城塚翡翠」シリーズの1作目を読んだ際、2通りの謎解きを楽しめる構造に面白みを感じたが、本作で展開される推理は2通りどころではない。しかも、すべての推理理論がかなり緻密に作り込まれている。 さらに特筆すべきは、”手強い挑戦者たち(しかも難攻不落の黒幕がいる) VS 探偵”という対立構造を用いた”推理 VS 否定”の論理バトル的ストーリー展開だろう。 話を引っ張る中国の女傑や、青髪イケメンの探偵をはじめとする強烈かつ魅力的なキャラクター造形も秀逸で、立ち止まって考え込むという事態はしばしば起これど、ページを繰る手が止まることはなかった。 個人的見解ではあるが、既に高評価を得た続編もある(近々絶対に読む!)ため、映像化もほぼ間違いないのではないだろうか。というか、ぜひ映像化してほしい。(ただし、より平易なつくりが求められるとは思う。) こういった、精緻で機知に富んだ、舌を巻かざるを得ない作品との出会いは確かに嬉しい。嬉しいけれど・・・。 同時に、自分は”書く側”にはなれないという現実を突きつけられたようで、ちょっと凹む。
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ザ、推理合戦!推理好きな方はどうぞ。 それにしてもキャラクターが濃すぎて、マンガか!と突っ込みたくなる内容。そこまで尖りすぎなくても良かったのでは?と思うが、読んでいるうちに気にはならなくなってくる。 主人公は青髪の探偵であるウエオロジョウ。青い髪にオッドアイ、赤いコートで眉...
ザ、推理合戦!推理好きな方はどうぞ。 それにしてもキャラクターが濃すぎて、マンガか!と突っ込みたくなる内容。そこまで尖りすぎなくても良かったのでは?と思うが、読んでいるうちに気にはならなくなってくる。 主人公は青髪の探偵であるウエオロジョウ。青い髪にオッドアイ、赤いコートで眉目秀麗ないでたち。「奇蹟」があることを証明するため、すべての仮説を否定することを信条としている。 語り手は中国黒社会で恐れられたヤンフーリンという美女。残酷な拷問や殺人も非情にこなすが、探偵のことは買っている側面がある。 物語は探偵事務所に一人の依頼人が「自分が人を殺したかもしれない」という相談が持ち込む所からはじまる。昔起こった宗教団体の教祖による集団殺害事件の唯一の生き残り、それがこの依頼人であるという。当時、少女だった依頼人は一緒に逃げたはずの少年が、頭と胴体を切り離された状態で見つける。その時の記憶はなく、宗教団体施設の状況から見て、少年を殺害できるのは自分しかいないのではないか?との悩みを抱えている。 この、昔起こった事件の真相を明かしていくというのがこの物語の主軸である。 ただ、どこから聞きつけたかわからない連中が、次から次に自分の考えた推理を主人公にぶつけてくる。そいつらのキャラクターも濃いーのが多いのだ。 元検事のお爺さん、中国人黒社会の美女、小学生名探偵。さらにはバチカンの枢機卿まで出てくる始末。 ほんとマンガのようだ。 事件はすでに十数年前に起きているので、特に危険ないが(一部あるか)、相手方がぶつける仮説に対して主人公が言い放つ。 「その可能性はすでに考えた」 そこから繰り出される矛盾の証明、反証。 なるほど、この構造は面白い。ただ、複数のトリックを披露して、それを否定してって、本来であればそれだけで1本書けそうなのに、惜しげもなくぶち込んでくるところはおもしろい。 ただ、トリックを披露するための舞台設定がやや現実離れしているせいか、いまいちその場面を頭に浮かべにくいのがざんねん。続編もあるみたいなので、読んでみる。
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ミステリ部分は面白かった。特に終盤の説の応酬は読み応えがあって良かった ミステリ以外の登場人物の描写が少し厨二風というか、読むのに引っ掛かりがあった。好みの問題かもしれないけど
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ミステリーは普段あまり読む気が起きませんが、読書好きの友人からクリスマスプレゼントでこの本をいただき、読んでみました。 ミステリーってこんなに面白いんだ! もっとミステリーを読んでみたい! もっと井上真偽さんの作品に触れてみたい! と思わされる本でした。 面白くて、夜更かしし...
ミステリーは普段あまり読む気が起きませんが、読書好きの友人からクリスマスプレゼントでこの本をいただき、読んでみました。 ミステリーってこんなに面白いんだ! もっとミステリーを読んでみたい! もっと井上真偽さんの作品に触れてみたい! と思わされる本でした。 面白くて、夜更かしして一気に読み進めてしまいました。 小説の世界って面白いなぁ〜、 いろんな本に出会ってみたいなぁ〜、 という気持ちになる本でした。 本の内容的には首切りなどの生々しい表現が多いですが、読み終わったあとは、清々しい気持ちになれる本です。 この本をプレゼントしてくれた友人に心から感謝します。ありがとう!!
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10年以上前の事件の真相について論客が披露する仮説を探偵が否定する、という構造は面白かったものの、ちょくちょく出てくる中国語に馴染めず引っかかったり、登場人物のキャラが濃すぎてあまりついていけなかったのは残念だった。一つの事件を様々な角度から見ていくというのも途中少し飽きてしまっ...
10年以上前の事件の真相について論客が披露する仮説を探偵が否定する、という構造は面白かったものの、ちょくちょく出てくる中国語に馴染めず引っかかったり、登場人物のキャラが濃すぎてあまりついていけなかったのは残念だった。一つの事件を様々な角度から見ていくというのも途中少し飽きてしまったが、終盤の論理の戦いは見事で次作も読んでみたいと思った。
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