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闘争領域の拡大 の商品レビュー

3.6

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2025/11/11

当時、翻訳されたウエルベック作品を大方読み、 この処女作を買おうかどうしようか、 古本屋を探しても見当たらず、 ネットで買うには割と高めで。 色々迷っていたところ、 文庫化されて、喜んだ記憶があります。 他のウエルベック作品より、 性描写などは抑え目ですが、 全ての作品に通ず...

当時、翻訳されたウエルベック作品を大方読み、 この処女作を買おうかどうしようか、 古本屋を探しても見当たらず、 ネットで買うには割と高めで。 色々迷っていたところ、 文庫化されて、喜んだ記憶があります。 他のウエルベック作品より、 性描写などは抑え目ですが、 全ての作品に通ずる根っこはここにあったと、 得心した記憶。 細かい内容は忘れてしまいましたが(笑)、 再読したい本です。

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2025/05/10

すごく面白かった 一ページ目で 『くだらない、かすの極み、フェミニズムの成れの果て』 この文で、ああ、言いたいことを包み隠さず言う小説だと分かり、嬉しくなった 自由は闘争という苦しみの始まりで、経済的弱者、恋愛弱者が生まれる。実際問題、教育など他の領域でも、自由の名の下闘争が広...

すごく面白かった 一ページ目で 『くだらない、かすの極み、フェミニズムの成れの果て』 この文で、ああ、言いたいことを包み隠さず言う小説だと分かり、嬉しくなった 自由は闘争という苦しみの始まりで、経済的弱者、恋愛弱者が生まれる。実際問題、教育など他の領域でも、自由の名の下闘争が広がっている 読み終わって、闘うか敗北を受け入れるかと言う命題を、突きつけられるようだった。 闘おう、ファイトクラブだ!

Posted byブクログ

2025/02/02

正直あまりよくわからなかった(筆者自身も初めに注意書き的なのを書いてたけど) 経済が自由になるほど格差が出るように、現代は恋愛も自由になってるから恋愛格差が広がってることを伝えたいんだなと思った

Posted byブクログ

2024/03/24

初ウエルベックなので読み方が手探りだった。 主人公の「僕」と醜男ティスランが主流になり、恋愛という自由主義を求めて彼らの世界が「拡大」していく。 そう信じていたにも関わらず、その拡大の仕方が頑張れば頑張る程に良くない方向へと転落してしまう。 ウエルベックを読むにあたり、登場人物に...

初ウエルベックなので読み方が手探りだった。 主人公の「僕」と醜男ティスランが主流になり、恋愛という自由主義を求めて彼らの世界が「拡大」していく。 そう信じていたにも関わらず、その拡大の仕方が頑張れば頑張る程に良くない方向へと転落してしまう。 ウエルベックを読むにあたり、登場人物に同情(共感)する事によって読み手の世界も拡大していくとあとがきで分かった。 仕事、恋愛、性生活とテーマが3つあるけど、登場人物全てが日常に潜む人間ばかりでよりリアリティを帯びる。 主人公は観察者であり、観察する事により自分の内部で噛み砕いて分析をするけれど、取り込むことはせず、だけど敏感に感じやすい体質なのかマイナス面ではかなり感化されて苦しそうに感じた。 最初はうっすらとだけど進めていくと、その感情や分析が重く苦しいものに様変わりしてしまう。 哲学的描写なのでもっと色々考えたりしたいけど、あと何冊かウエルベックを読まないとそこら辺はなんとも言えない。 確かに面白かったけど、その先にまだまだ何か色んなものが隠されている感じがした。 時には含みを持っていた書き方だったりしたから、作品をもっと読んでそれが何かを加味していきたい一冊だった。

Posted byブクログ

2024/03/15

闘争領域で闘う同僚など、身の回りの人物を、主人公のシニカルでありつつも同情に満ちた目線で描く。最後、主人公は鬱になって闘争領域を完全に脱落するのだけれど、何故か清々しい。現代人に向けた、いい小説だ。

Posted byブクログ

2023/12/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

現代社会は、経済だけでなく、「性愛」も自由化され、富めるものとそうでないものの格差が拡大している。このような話は、しばしばSNSで話題になっている「弱者男性」問題にもつながっており、ここ数年は熱をもって議論されていることだが、ウェルベックがこの問題を30年も前に小説のテーマにしている点が興味深い。主人公は容姿がよくない同僚のティスランを心の中では散々馬鹿にしており、実際にティスランは性愛に関してひどい目に遭ってしまう。ただ、主人公の心情描写から、自由恋愛の世の中に果敢に立ち向かっていき、最後には不慮の死を遂げる彼を、著者は心の奥底では敬意を払っているのではないかという印象を受けた。愛を得られない者の哀れさを描きつつも、そういった者に対して寄り添いを感じる不思議な作品だった。 フランスでも話題になったようだが、現代の日本で広まればそこそこ議論を生みそうな一作である。

Posted byブクログ

2023/04/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

23.3.25〜4.10 この作品の語り手は、後のウエルベック作品の主人公とはちょっと饒舌さの趣向が違うように感じた。 自分の中で死にゆくものへの愛が溢れ出てくる最後で感動した。

Posted byブクログ

2023/01/27

初ウエルベック。インセル鬱病エンジニアの主人公が同僚の非モテ醜男と旅に出る。小説の形態をとりながらその中身はエッセイのような、論文のような、アジテーションのような。厭世的ではあるが世界を観察する眼差しを捨てることは決してできない。そんな哀しさに満ちている。皮肉たっぷりの持ってまわ...

初ウエルベック。インセル鬱病エンジニアの主人公が同僚の非モテ醜男と旅に出る。小説の形態をとりながらその中身はエッセイのような、論文のような、アジテーションのような。厭世的ではあるが世界を観察する眼差しを捨てることは決してできない。そんな哀しさに満ちている。皮肉たっぷりの持ってまわった言い回しは痛快で面白いけど物語として面白いかと言われると…??

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2021/12/08

服従を読んでコイツとは全く理解し合えない、と突き放しかけたんだけどちょっぴりそうなのねって寄り添えた

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2021/08/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

-くだらない、下衆の極み、フェミニズムのなれの果て- -神が望まれたのは不平等であって、不当ではない- -退屈というものは長引くと、退屈のままではいられなくなる。それは遅かれ早かれ、よりはっきりとした痛み、確固たる痛みの感覚に変わる- 【性的行動はひとつの社会階級システムである】 ・ウェルベック作品の主題は「自らとその周囲の解明」 ・第三者目線からの観察的な記述が多い ・傍観者的な主人公。でも対象化には失敗している ・ショーペンハウアーに毒されただけの事はある (感想) 現代日本に非常によく当てはまる。 オフパコYouTuberを批判している人も多いが、彼らはこの自由主義社会のヒエラルキー上、頂点に位置するのは間違いない。 また、語り部を自分自身と重ねてしまう部分があった。 傍観者気取ってるものの結局無意識に愛を渇望しているのだと思う。(結果うつっぽくなった事もある) うつの退院後って燦々とした陽光が凄まじく不愉快に感じられるんだよね。 寓意的な動物小説も彼自身の哲学が現れているようで面白かった。 けれども、やっぱり闘争領域にはうんざりだ!

Posted byブクログ