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ワニの町へ来たスパイ の商品レビュー

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60件のお客様レビュー

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2018/07/10

CIAの女スパイであるフォーチューンが、前のミッションが原因でルイジアナのシンフルで身分を偽って逃げることになった。静かにしているつもりが、不幸なことに犬が川で人骨を発見してしまい、騒動に巻き込まれることになる。 シンフルで知り合った老婦人二人と事件の解決を試みるのだが、実は老...

CIAの女スパイであるフォーチューンが、前のミッションが原因でルイジアナのシンフルで身分を偽って逃げることになった。静かにしているつもりが、不幸なことに犬が川で人骨を発見してしまい、騒動に巻き込まれることになる。 シンフルで知り合った老婦人二人と事件の解決を試みるのだが、実は老婦人たちにも秘密があった。登場人物のキャラが濃くて、謎を解くまでのドタバタが面白い。スパイ物にありがちな奥歯をギリギリさせるような緊張感はほぼないが、それよりも軽い感じで騒動に巻き込まれるところが本作品の楽しいところだ。 フォーチューンシリーズの第一作であり、続篇もぜひ読みたい。愛すべき登場人物が読者を魅了する、期待以上の面白さだった。

Posted byブクログ

2018/06/22

キャラがとても魅力。おばあさん二人がとてもいい。かわいいかっこいい!そして保安官もなんだかんだ好きだなぁ。 こんなに盛りだくさんなのに一週間。 今後はどんな災難に巻き込まれながら過ごしていくんだろう。

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2018/05/26

強く賢い女性が活躍するお話はやっぱり面白い。CIAのやり手の女スパイが、武器商人から命を狙われる事になり、上司の亡くなった親戚の家の家財道具整理をする姪になりすまして、ワニと湿地帯の街に身を隠す事になった。着いた日に飼い犬が長年行方不明になっていた、街の嫌われ者の人骨を掘り出して...

強く賢い女性が活躍するお話はやっぱり面白い。CIAのやり手の女スパイが、武器商人から命を狙われる事になり、上司の亡くなった親戚の家の家財道具整理をする姪になりすまして、ワニと湿地帯の街に身を隠す事になった。着いた日に飼い犬が長年行方不明になっていた、街の嫌われ者の人骨を掘り出してしまう。その小さな街の婦人部のお節介で気の良いお婆ちゃん二人と、ドタバタ事件解決に向かう。軽快でユーモアに溢れたミステリ。

Posted byブクログ

2018/05/02

文句なくおもしろかった。 『ワニの町へ来たスパイ』 まったくタイトルどおりの話で、 『読めばたちまちファンになる、型破りミステリ・シリーズ!』 帯のとおりの内容で、 表紙イラストどおりに、 主人公は「ピンクのスーツケースを持った」女性である。 もちろんワニも出る。 舞台は「ワニの...

文句なくおもしろかった。 『ワニの町へ来たスパイ』 まったくタイトルどおりの話で、 『読めばたちまちファンになる、型破りミステリ・シリーズ!』 帯のとおりの内容で、 表紙イラストどおりに、 主人公は「ピンクのスーツケースを持った」女性である。 もちろんワニも出る。 舞台は「ワニの町」ルイジアナ州シンフルである。 アメリカの南部も南部、最深南部(ディープサウス)と言われる場所に、ルイジアナはある。同じディープサウスには、ミシシッピ州を挟んだ隣に、アラバマ州がある。 アラバマといえば、カーソン・ライダー・シリーズ(ジャック・カーリイ著)の舞台である。 主人公カーソンの性格からの影響もあるだろうか、「海が近くてからっと暑い場所」というイメージがある。 同じディープサウスだから、そんなところだろうなぁと想像していたが、 違った。 しけって暑い。むっと暑い。そして、臭い。 臭いのは特定の場所だったり、石油が出る土地柄だったりするのだが、気候、風景、風土、生物など、とにかく独特なのである。今まで知っていたアメリカではない。 『奇妙なことに、アメリカのこの土地に比べたら、外国のほうが落ち着ける気がした。』(225頁)という「アメリカの異国」なのである。 では主人公は? 舞台のルイジアナらしく、むしっとうっとおしいのか? いや、かっとんでいる。 なにせその威勢のよい性格が理由で、主人公フォーチュンは「アメリカの異国」「ワニの町」に来ざるをえなかったからだ。 では、彼女を迎える「ワニの町」の人々はどうだろう? こちらも、ぶっとんでいる。 特に地元ソサエティの創設メンバー、ガーティ、アイダ・ベルなる老婦人二人の個性は素晴らしい。ぼんやりしたのと、きついのと、それぞれがどこまでもマイペースで、いいコンビネーションを発揮する。 フォーチュンの思考や言動にスカッとし、そんな主人公が老婦人らにいいように振り回される姿に笑う物語である。 そして、彼女が「アメリカの異国」に戸惑うように戸惑い、バナナプディングをはじめとする地元料理に、心をわしづかみにされるのだ。 そう、読んだ誰もが強烈に心引かれるのが、数々登場する料理だろう。 チョコレートパイ、チョコレートケーキ、コブラー、パウンドケーキ、フライドチキンステーキ、ビスケット、グレイビーソース、そして、バナナプディング・・・・・ 食べたい。食べてみたい。アメリカ南部を味わってみたい! 料理を再現してみたいという方は、こちらのレシピシリーズ(アンダーソン夏代著)がおすすめである。 『アメリカ南部の家庭料理』  チキンフライドステーキ バターミルクビスケット バナナプディング ソーセージグレイビーなど 『アメリカン・アペタイザー』 『アメリカ南部の野菜料理』 ポイントを押さえた説明つき写真で、作る手順が素晴らしくわかりやすい。 料理それぞれについての解説も面白く、どれ一つとってもも美味しいことは保証付きだ。 「ワニの町」シリーズはアメリカで人気らしく、半年に1冊の好ペースで、10冊出ているらしい。 すかっとして、笑って、美味しく、旅行気分が味わえる話なので、続々と翻訳してほしい。

Posted byブクログ

2018/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いやー面白かった! この主人公のフォーチュンがよくスパイやってきたなってくらい、自分を押さえられないし、迂闊だし、トラブルメーカーだし、最初こそイラっとしたけど、それも愛嬌に感じられるようになるし、なんといっても「シンフル・レディース・ソサエティ」のおばあちゃんたちのカッコいいこと!後半に入ってからは面白くて面白くて、あっという間に読み終わりました。これは映像化されても面白いだろうなぁ。シリーズ10作目まで刊行されてるそうなので、翻訳出版されることを祈るばかりです。 熾烈な戦争を引き起こすほど美味しいバナナプディング食べたいわぁ。

Posted byブクログ

2018/02/16

とあるヘマ(本人はそう思ってないけど)をやらかして、身の安全を守るために田舎町にやって来たCIA工作員の主人公が、厄介事に巻き込まれるドタバタ劇。登場人物たちが面白く、終始楽しく読みました。続編も期待。

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2018/02/16

ドタバタなコメディタッチのミステリ。原作も人気シリーズで、10作ほどあるとのこと。 登場するキャラクターが魅力的で、息抜きによさげ。 それにしても、主人公がなりすますことになる上司の姪が、ミスコンの女王で司書だっていう設定はどうなんだ?アメリカでは違和感ないのかしら。日本ではちょ...

ドタバタなコメディタッチのミステリ。原作も人気シリーズで、10作ほどあるとのこと。 登場するキャラクターが魅力的で、息抜きによさげ。 それにしても、主人公がなりすますことになる上司の姪が、ミスコンの女王で司書だっていう設定はどうなんだ?アメリカでは違和感ないのかしら。日本ではちょっとね(笑)

Posted byブクログ

2018/02/05

ある任務でミス&何者かの情報リークによって武器商人に賞金をかけられてしまった主人公が、しばらく身を隠すためにルイジアナの町に身分を隠して暮らし始める話 静かに暮らしたくてもどうにも災難に巻き込まれれ、地元の保安官助手にも目をつけられ、町を取り仕切るばぁちゃんマフィアにも...

ある任務でミス&何者かの情報リークによって武器商人に賞金をかけられてしまった主人公が、しばらく身を隠すためにルイジアナの町に身分を隠して暮らし始める話 静かに暮らしたくてもどうにも災難に巻き込まれれ、地元の保安官助手にも目をつけられ、町を取り仕切るばぁちゃんマフィアにも振り回されるドタバタ劇 「暗殺者グレイマン」のギャグ(途中に入る小ネタ、あれ、ギャグだよね?)要素を濃くして前面に散りばめた感じのコメディ ですが、ワーカホリックな主人公が町の生活を通して自分の生き方に向き合っていく要素なんかスパイではあるけど「お仕事小説感」もあっておススメです。2017年時点で10作あるとか、これはまた楽しみが増えました。

Posted byブクログ

2018/02/02

おばあちゃんズ、なんでそんなに詳しいの?って思ってたらなるほどな経歴の持ち主。さて、ヒロインはヒーローと出会ったって言っていいものか?そもそもロマンスが派生するのか?な状況。あ、雑貨屋のおじちゃんが40年以上だったか、片思いしてる一途なロマンスはあるけどね。この話、普通自宅で、そ...

おばあちゃんズ、なんでそんなに詳しいの?って思ってたらなるほどな経歴の持ち主。さて、ヒロインはヒーローと出会ったって言っていいものか?そもそもロマンスが派生するのか?な状況。あ、雑貨屋のおじちゃんが40年以上だったか、片思いしてる一途なロマンスはあるけどね。この話、普通自宅で、それも目の前で人が殺されたならパニックにでもなるのに、そこはやはりあの経歴の持ち主だからかおばあちゃんズは冷静もいいとこ。私だったらそんな家は売りに出したいけど、この流れだと彼女は住み続けるんでしょ(笑)"Louisiana Longshot"

Posted byブクログ

2018/01/29

久しぶりに、「愉快なミステリ」を読んだ。 有能過ぎる!おばあちゃん3人が素敵過ぎる。(1人は惜しくも故人だが。)この設定は大好き。 まったくストレスなく、大笑いできるミステリなんて久しぶりでとても貴重に思えた。早く次作が読みたい。

Posted byブクログ