活版印刷三日月堂 庭のアルバム の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2022.1.23 人との繋がりで動き出すものがある。 心も日常も。 自分の仕事柄、新たな人と出会うチャンスは少ないので羨ましく感じるが、その分今の人間関係を大切にしようと思わせてくれる本です。 最後の叫んじゃう所は意外すぎて驚きました。 が、弓子さんも一巻の頃とは違って自分を語れるようになったり成長してるんだな。
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シリーズ第3弾。 連作短編集で、主人公が毎回変わり、身近な人の死にまつわる話が多く、ついつい感情移入して泣いてしまう話がある。涙もろくなったなぁ。 泣けたのは2作目の「カナコの歌」、1番良かったのは「庭のアルバム」。 今回は続きが気になる終わり方。 3巻目にして、ようやく...
シリーズ第3弾。 連作短編集で、主人公が毎回変わり、身近な人の死にまつわる話が多く、ついつい感情移入して泣いてしまう話がある。涙もろくなったなぁ。 泣けたのは2作目の「カナコの歌」、1番良かったのは「庭のアルバム」。 今回は続きが気になる終わり方。 3巻目にして、ようやく活版印刷についてネットで検索してみました。
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前の巻までが前振りで積み重なって、良い方向に進んでいる感じ。 活版印刷が若い人に流行っている点が違和感あるけど。 くぐもった声は藤田朋子さんみたいな声と予想。 恋愛要素は少ないのも良い。
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失われようとしつつあるものへの視点がいい。 優しい、温かい、理解したい、時間がかかる、向き合うのが怖い、目を反らしたい。 どれも否定しない。
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「チケットと昆布巻き」 何故この職を続けるのか。 伝統文化などとして受け継がれてきた物でなく、今では廃れた業界となると疑問に思うのも仕方がないのだろうな。 「カナコの歌」 亡くなった者の言葉を今。 勇気を出し逢いに行ったからこそ、再び縁が繋がり故人である彼女の想いを皆の元に届け...
「チケットと昆布巻き」 何故この職を続けるのか。 伝統文化などとして受け継がれてきた物でなく、今では廃れた業界となると疑問に思うのも仕方がないのだろうな。 「カナコの歌」 亡くなった者の言葉を今。 勇気を出し逢いに行ったからこそ、再び縁が繋がり故人である彼女の想いを皆の元に届ける事が出来たのだろうな。 「庭のアルバム」 自分と向き合える唯一の。 認めて欲しいという欲求は誰しもが持つだろうが、どんな事でも一番最初に見て欲しいのは両親ではないだろうか。 「川の合流する場所で」 求めいた物が今動き出す。 偶然だとしても話を聞いて直ぐに行動に移したからこそ、新たな繋がりと共に問題解決への道が出来たのだろうな。
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昔、ウチの会社が印刷会社だった頃に、新人研修で現場の見学をしたことを思い出した。 刷版、輪転機、枚葉機、断裁機、機械が動く大きな音、それに負けないような大きな声、インクの匂い…。 全ては無くなってしまったけれど、あの頃のわくわくした想いが蘇った。 デジタル化される少し前のことだ。...
昔、ウチの会社が印刷会社だった頃に、新人研修で現場の見学をしたことを思い出した。 刷版、輪転機、枚葉機、断裁機、機械が動く大きな音、それに負けないような大きな声、インクの匂い…。 全ては無くなってしまったけれど、あの頃のわくわくした想いが蘇った。 デジタル化される少し前のことだ。 とはいえ、その頃既に活字ではなく印字になっていたのだが、今よりは手作り感が強く、出来上がったカタログには今とは違う重みがあったように思う。 活字で本を作る。 なんて素敵で、なんて無謀なんだろう。 人と人のつながりの輪がどんどん大きくなっていく三日月堂の仕事。 続きがとても楽しみだ。
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シリーズ3作目。このシリーズは本当に、前勤めていた印刷会社の人たちにお勧めしたい本だなぁ。今印刷業界は、斜陽産業とか結局は捨てられてしまう物を作っているとか酷い言われようだけど、この本を読むと「思いを文字にして世に出す」ことの特別さが自然と感じられてスッとする。 今回は「カナコの...
シリーズ3作目。このシリーズは本当に、前勤めていた印刷会社の人たちにお勧めしたい本だなぁ。今印刷業界は、斜陽産業とか結局は捨てられてしまう物を作っているとか酷い言われようだけど、この本を読むと「思いを文字にして世に出す」ことの特別さが自然と感じられてスッとする。 今回は「カナコの歌」「川の合流する場所で」が好きだった。弓子さんの母親についても本作で知ることができた。何だか弓子さんと一緒に働いている気分になってきたな。自分も活版印刷で何か作ってみたくなった。今年の年賀状は活版印刷で作ろうかな。
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年齢も立場も住んでる所も違うけど 今の自分に近い人達がこの小説の中にいると思う 自分の身近な人達もこの物語のように小さな幸せを見つけられますように
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気持ちが温かくなる連作集。弓子の活版印刷屋を舞台にしており、前の話にそれぞれ繋がりはあるが、全く別の話として読んでも問題ない作品集。それぞれの話がいい話で、好きだな。読み終わってからシリーズ3作目と知る。遡って1作目、2作目も読もうっと
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人と人を繋ぎ、時間を超越する活字。人が拾い、組み上げ、印刷する。印刷されて初めて伝わる言葉になる。 人に繋げるから人の手が必要なのだ。
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