意識のリボン の商品レビュー
8つの短編集。今回は、膿というか心の底を吐き出しているって感じかな。年齢的に感じるものがあるのかしら。作品の中で、「意識のリボン」が、綺麗にできてる。面白く感じたのは「こたつUFO」。女は一生、自分にとっての本当の幸福なんて分からずに生きていく、なんて! 難しいなあこれは。
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最初、エッセイを読んでいると思っていました。よくある日常ネタでなるほど、そういう風に考える人がいるなぁ、と思っていました。が、姉妹の話でグニャリと歪んだ内容に違和感を覚えました。これはエッセイなのだろうか?と。次の短編でやっとこれは小説なんだ、と。この巧妙な短編の組み立て方が凄く...
最初、エッセイを読んでいると思っていました。よくある日常ネタでなるほど、そういう風に考える人がいるなぁ、と思っていました。が、姉妹の話でグニャリと歪んだ内容に違和感を覚えました。これはエッセイなのだろうか?と。次の短編でやっとこれは小説なんだ、と。この巧妙な短編の組み立て方が凄く素晴らしかったです。
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うーん… 短編によっては読まされたり、メタに走ってひやっとさせられたりしたが、色んなところに書いたものが集められておりなんとも。
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いろんな鬱憤を撒き散らしたあとの表題作「意識のリボン」とてもよい。臨死体験を経て人生観が一変する、という単純な話......なのだけど、あっちの世界の眺めや意識の流れがつぶさに語られていて、VRのような臨場感で心が洗われる、ようだ。昏睡中には自分の名前が思い出せないから「呼んで」...
いろんな鬱憤を撒き散らしたあとの表題作「意識のリボン」とてもよい。臨死体験を経て人生観が一変する、という単純な話......なのだけど、あっちの世界の眺めや意識の流れがつぶさに語られていて、VRのような臨場感で心が洗われる、ようだ。昏睡中には自分の名前が思い出せないから「呼んで」だとか、一線を踏み越えた感のある描写にはなんだかドキドキした。 全編読めばデトックス効果が期待できる?(岩盤浴もいいけど。)
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様々なシチュエーションでの女性の視線から見える世界を描いた短編集。 1作1作に重みはないけれど、ちょっとしたフレーズに共感出来る作品。 一番のお気に入りは「怒りの漂白剤」。自分もこの作品の主人公のように感情をコントロール出来ない時期があって、それを過ぎて、妥協出来るような人間にな...
様々なシチュエーションでの女性の視線から見える世界を描いた短編集。 1作1作に重みはないけれど、ちょっとしたフレーズに共感出来る作品。 一番のお気に入りは「怒りの漂白剤」。自分もこの作品の主人公のように感情をコントロール出来ない時期があって、それを過ぎて、妥協出来るような人間になったんだなぁ、と物凄く共感。 短い作品の中に考えさせられる部分も多く、「絶対読みたい!」と言う作品ではないけど、「読んで良かった」と思える作品。
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色々な女性の心の揺れを作者独特の表現で作られた短編集。たまにエッセイか?と思う短編もあったり、作者自身の声なのかなと思わせるものがあったり。いつもより実験的な作品が多い感じがした。
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誰しも女だったら考えたことがあるであろうちょっと黒い気持ちをすごくうまく的確に描いてくれてるからスッキリする、そんな短編集。 好きなのは岩盤浴にて、履歴のない女、履歴のない妹、声のない誰か あ、ほとんどが好きだわ。 エッセイっぽいような話だからとっても読みやすい。綿矢さんと友達に...
誰しも女だったら考えたことがあるであろうちょっと黒い気持ちをすごくうまく的確に描いてくれてるからスッキリする、そんな短編集。 好きなのは岩盤浴にて、履歴のない女、履歴のない妹、声のない誰か あ、ほとんどが好きだわ。 エッセイっぽいような話だからとっても読みやすい。綿矢さんと友達になれたらきっと楽しいだろなーと思った。
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こじらせ暴走成分は抑えめ、その分妄想が広る短編集でした。 私小説っぽいところもありますが、作者のことなのか登場人物のことなのか、はたまた自分なのか…? 読んでいるうちに、深いところに潜っていく感覚が心地よかったです。
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初の綿矢作品。 エッセイのようなものや、小説など、八編。 すべて女たちの思いが描かれているが、共感できる部分が多い。 一見ダメなヤツでも、色々考えていて実は一生懸命生きている。 柔らかく優しく肯定してくれる短編集、 よかった。
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