意識のリボン の商品レビュー
表紙が可愛くて読んでみたくなった。 小説ではなくエッセイ? 岩盤浴にて は共感できるところもあった。 声の無い誰か はこわかった。 また今度、綿矢さんの別の本も読んでみようかな。
Posted by
綿矢さんの本読むの蹴りたい背中以来。私小説の中でスマホ、とかSNS、とか出てくるのがあまり得意じゃない(現実に戻される気がして)なと改めて思った。あと社会に対する怒りとか描かれてるのも苦手。現代への風刺が垣間見得る作家さんは苦手なんだなあとしみじみ。
Posted by
比喩表現が多彩で読んでいてとても楽しく、でもそこで描かれるのは30代前後のちょうど悩みの深い世代の女性たちで、くすっと笑ったり、ちょっと昔の自分を思い出して胸が痛くなったりしながら読んだ。 家族も含めた他人とどう交わりながら生きるか、はっきりとした正解はない中で、自分なりの答えを...
比喩表現が多彩で読んでいてとても楽しく、でもそこで描かれるのは30代前後のちょうど悩みの深い世代の女性たちで、くすっと笑ったり、ちょっと昔の自分を思い出して胸が痛くなったりしながら読んだ。 家族も含めた他人とどう交わりながら生きるか、はっきりとした正解はない中で、自分なりの答えを探さないといけない。 それって実はかなり大変なことだよなぁと改めて思った。
Posted by
短編集。 各作品の自分の面白かった、つまらなかったの振れ幅が大きい。物語性の少ない独白が長く続くモノは苦手でした。
Posted by
岩盤浴での受動的人間観察、ささやかな願いのつもりの相談要望の副流煙的ストレスな一文、出生前記憶と臨死体験等、八編。自分が体験したかのような滑らかな寄り添いで、ありふれたことを丁寧に取り出して、特別には磨かず、でもふっと息を吹き掛けるよう。ふわふわさらさらした、のどかな柔らかさ。全...
岩盤浴での受動的人間観察、ささやかな願いのつもりの相談要望の副流煙的ストレスな一文、出生前記憶と臨死体験等、八編。自分が体験したかのような滑らかな寄り添いで、ありふれたことを丁寧に取り出して、特別には磨かず、でもふっと息を吹き掛けるよう。ふわふわさらさらした、のどかな柔らかさ。全く負担なく読める。
Posted by
老いた証拠は身体にだけ残して、 心は颯爽と、次の宇宙へ、べつの銀河へ。 可能性はいつだって、 外ではなく自分の内側に埋まっている。 _________【こたつのUFO】__________________ それぞれの 女性 の 短編集。 その頭ん中の表現力といったら。 乙女な装...
老いた証拠は身体にだけ残して、 心は颯爽と、次の宇宙へ、べつの銀河へ。 可能性はいつだって、 外ではなく自分の内側に埋まっている。 _________【こたつのUFO】__________________ それぞれの 女性 の 短編集。 その頭ん中の表現力といったら。 乙女な装丁に騙されるべからず。 短編集だけど、エッセイのような、 エッセイではないような不思議さ。 【こたつのUFO】は特におもしろい表現で、 吹き出しながら読了 ◯
Posted by
綿矢りさ初読み。 迷いながら、揺れながら、不器用に生きる女性たちへ贈る8編の物語・・・とあるけれど、途中まで「ん?これは小説?エッセイ?」というような内容。 30歳くらいの女の子の頭の中をあ~だこ~だとつらつら書き連ねたような小編は、エッセイ嫌いで年齢層もかなり違う私にとっては、...
綿矢りさ初読み。 迷いながら、揺れながら、不器用に生きる女性たちへ贈る8編の物語・・・とあるけれど、途中まで「ん?これは小説?エッセイ?」というような内容。 30歳くらいの女の子の頭の中をあ~だこ~だとつらつら書き連ねたような小編は、エッセイ嫌いで年齢層もかなり違う私にとっては、面倒くさかったり、退屈だったり。 それでも最後までがんばって読んだら、8編目の標題作にやられたので、綿矢作品、少なくともあと1作、今度は長編を読んでみようかなという気にはなったかな~。
Posted by
久しぶりの小説。 育ちの良さと感性の鋭さ、 若くから売れっ子作家をされているのに 劣化していないのがスゴい。
Posted by
最後が特に良かった。小説なのかエッセイなのか分からない、不思議な短編集でした(作者もそこは明らかにしていない)。 「勝手にふるえてろ」に収載されている「仲良くしようか」に少し近い、スピリチュアルな夢を見ているようなふわふわした不思議な感覚になれる本だなと思いました。 表題作の「...
最後が特に良かった。小説なのかエッセイなのか分からない、不思議な短編集でした(作者もそこは明らかにしていない)。 「勝手にふるえてろ」に収載されている「仲良くしようか」に少し近い、スピリチュアルな夢を見ているようなふわふわした不思議な感覚になれる本だなと思いました。 表題作の「意識のリボン」は生から死、天国から地獄までまるっと全て体験した気になってしまうお話で、家族とか生きる意味とか色々考えて、図書館で泣いてしまいそうに…… そして「怒りの漂白剤」は本当にあればいいのになぁって思う。自分含めて各自洗濯するべきだろう。 図書館で借りた本だけど、いつか手元に持っておきたい、そんな1冊になりました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
(2018/4/24読了) これまで読んだきた綿矢作品も、単行本一冊にひとつの物語は少ない。短編が得意なのか?上手い作家さんじゃ無いと短編で成り立たせるのは難しいと聞いたことがあります。確かにそうかも。でも、「ベッドの上の手紙」はあんまり好きじゃ無いな。 密かにというか、敢えて声に出さない思いが事細かく文字にされている。それを読んで納得する。こういうこと考えるのは私だけでは無いだと安心する。まるでエッセイのような書き方で、「こたつのUFO」の途中で、エッセイなのか調べてしまったほど。 他人の話か気になるのはなぜか、怒りを抑えるための感情の持ち方。とても面白い。 (内容) 少女も、妻も、母親も。女たちは、このままならない世界で、手をつなぎ、ひたむきに生きている。恋をして、結婚し、命を授かった―。人生の扉をひらく、綿矢りさの最新短編集。 (目次) 岩盤浴にて こたつのUFO ベッドの上の手紙 履歴の無い女 履歴の無い妹 怒りの漂白剤 声の無い誰か 意識のリボン
Posted by