息子が人を殺しました の商品レビュー
読み応えガッツリあるノンフィクション。犯罪加害者の家族になるなんて、日本では人生の罰ゲームだ。筆者の文章上手のためか、加害者家族に共感し、恐怖で眠れなくなる。当たり前の日常を、大切にしていこうと思わせてくれる一冊だった。
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今月19冊目 ★★★ 加害者家族の本 いやー、辛い、これは辛い。 人に迷惑をかけていけないと育てるといい子になろうとしてその反動で、、ってあるが、ちゃうよ、そんなんじゃ無いよ。我が子にいい子にならなきゃなんで1mmもねえよ。 SNSで拡散されて炎上が怖い、、ネット永遠に残るし
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提起されている問題は非常に意義深く重要な視点で、価値のある活動なのは間違いないのだが、いかんせん、本として見た時に、体裁が整っていないというか、整理されていないというか。 様々な事例が挙がっているのはいいとして、こんなことがあったという事実のほかに、それでどうなのか、そこから何を...
提起されている問題は非常に意義深く重要な視点で、価値のある活動なのは間違いないのだが、いかんせん、本として見た時に、体裁が整っていないというか、整理されていないというか。 様々な事例が挙がっているのはいいとして、こんなことがあったという事実のほかに、それでどうなのか、そこから何を学ぶべきで、何が足りなくて、どうすべきだったのか、といった考察や問題提起がないままに次々と事例が紹介されていくのが半分以上。だからなんなの、と言いたくなる。加害者家族支援に取り組むきっかけとして著者の経験が語られている章もあるのだが、自分の体験が伝えたかったのか、それとも加害者家族支援がなぜ必要なのか、家族支援として何をどうすべきということを訴えたかったのか、そのあたりがあいまいになってしまっている。 筆者が本書で訴えたかったことはなんなのか、焦点がぼやけてしまったことが残念。構成の問題かな。
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著者は殺人、傷害、詐欺、痴漢などさまざまな事件の加害者の家族を支援している。たしかに、センセーショナルな事件が起きた時、マスコミが犯人の自宅周辺にどっと押しかけ、近所の人に話を聞くという場面はよく見る。しかし加害者の家族がここまで人生を、生活をめちゃくちゃにされているとは驚きだっ...
著者は殺人、傷害、詐欺、痴漢などさまざまな事件の加害者の家族を支援している。たしかに、センセーショナルな事件が起きた時、マスコミが犯人の自宅周辺にどっと押しかけ、近所の人に話を聞くという場面はよく見る。しかし加害者の家族がここまで人生を、生活をめちゃくちゃにされているとは驚きだった。 加害者の家族への社会的制裁には犯罪抑止効果はないこと、更正のためには加害者と家族のよい関係が必要なのだと納得した。
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家族が重大な事件を起こしたら、 その家族も罰せられるべきなのか? この問いにYESかNOかという単純な答えは出せない。 そんなことを考えさせれた本 加害者家族の苦悩やその後の人生は壮絶だ 賠償、贖罪、被害者家族に謝罪ができればいいが全てを拒絶される絶望、そして世間からのバッシ...
家族が重大な事件を起こしたら、 その家族も罰せられるべきなのか? この問いにYESかNOかという単純な答えは出せない。 そんなことを考えさせれた本 加害者家族の苦悩やその後の人生は壮絶だ 賠償、贖罪、被害者家族に謝罪ができればいいが全てを拒絶される絶望、そして世間からのバッシングと差別 あらゆるものを背負って生きていかなければならない。 この本はそんな加害者家族の苦悩を綴っている。 それはドラマではなくひたすら残酷な事実 犯罪は誰もを不幸に陥れる 加害者家族に対し 「身内が犯罪を犯したのだから家族も罪人」 「家族が悪かったから身内が犯行を犯した」 などと考える人も多く ネットなどでの誹謗中傷 住む土地を追われたり、仕事ができなくなったり 結婚をあきらめたり、離婚したり… という現実がある この本は苦悩する加害者家族を支えるためのNPO法人「world open heart」を創立した阿部恭子さんのルポ アメリカでは加害者関係を支える人たちがいますが 日本には今まで加害者家族を支える団体はなかったそう。 阿部さんは、このNPOを作った経緯と苦悩、活動や実態なども書かれていますが、その心と信念と勇気に感動。 と言いつつも私も自問自答する 例えば… 自分の家族が殺されたり残酷な犯罪に巻き込まれた時に 加害者家族を許せるのか?謝罪を受け入れることができるのか? と言われると、おそらくできそうもない。 頭ではわかったつもりでも 現実問題、心が付いていくかと言われると… 憎しみで何も考えられなくなるような気がする。 いや、もしかしたら逆に私や私の家族が犯罪を犯したら… 被害者の方にどうやってお詫びするのか? 謝罪を受け入れられないとしたら… ネットで住所を特定され 住居を追われ、仕事を失い… となると… 死を考えるかもしれない… 犯罪はあってはならないこと 自分には無縁だと思っていても 被害者、加害者、関係者になることはゼロではない。 ただ、この本や阿部さんの活動を知ることで 加害者家族の苦悩を知ることは大きい。 そして、阿部さんの活動によって救われる人も多い。 深い内容でした。
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突然自分の家族が事件の加害者になったなら、一体どういう状態になるのだろうという事を考えさせてくれる本。 100%可能性が無いとは誰も言えないところが恐ろしい。 被害者の家族も加害者の家族も救われるにはどういった社会の対応が好ましいのだろうか。 先ずはとにかく理解からかな。
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買う前は、事件の加害者の親の手記だと思っていたのですが...実際は日本で初めて加害者家族支援のNPO法人を立ち上げた著者による「加害者家族の実態」です。 ブログにて詳しいレビューしています* https://happybooks.fun/entry/2021/10/22/173...
買う前は、事件の加害者の親の手記だと思っていたのですが...実際は日本で初めて加害者家族支援のNPO法人を立ち上げた著者による「加害者家族の実態」です。 ブログにて詳しいレビューしています* https://happybooks.fun/entry/2021/10/22/173000
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人は他人に対して、自分が受けてきたような対応しかできないのではないだろうか。 これは私の中では真実に近い言葉でした。 死刑囚の生育歴を読んだことがあるのですが、被害者の事を忘れてしまう程可哀想だと感じてしまいました。 そうしてこちらを見れば、苦しむ加害者家族の姿がありました。因...
人は他人に対して、自分が受けてきたような対応しかできないのではないだろうか。 これは私の中では真実に近い言葉でした。 死刑囚の生育歴を読んだことがあるのですが、被害者の事を忘れてしまう程可哀想だと感じてしまいました。 そうしてこちらを見れば、苦しむ加害者家族の姿がありました。因果応報という言葉と、とばっちりという言葉が両方思い浮かびました。 一番印象的なのは、第六章の家族のために父を殺したお兄さんでしょうか。私にもアルコール依存症の似たような父親がいるので、気持ちがわかるような気がします。 殺人は犯罪なので褒められたものではありませんが、家族を守りたかったのですね。辛かったなぁ、と声をかけたくなりました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
加害者家族支援のNPO法人を立ち上げた著者の、加害者家族に関しての話や相談内容といった内容でした。冊子も薄く200Pもないのでさらっと読めると思います。 一番驚いたのは、加害者家族に一切何も知らせてもらえないのですね。 これは驚きました。 加害者家族はみんなから後ろ指さされ、何も教えてもらえない。どれほど疎外感を感じることでしょうか。加害者家族に自殺者が多いという傾向があると書いてあったのは少し納得してしまいました。 またクローズアップ現代のインタビューの話が出てましたが、そういえば何年か前にとある毒物事件の加害者家族である方が「これまでどのような暮らしをしてきたか」という内容見た記憶があります。やはり通常の生活にはほど遠い暮らしをしてきたようです。 そして、最近、その方の親族が自殺されたようだとニュースになっていました。 SNSで簡単に家族情報など拡散され、晒される怖い時代になりました。 全く知らない人にまで石を投げつけられると思うとこの世にはいられないと思うのも 納得です。 NPO法人ができてたった13年。 本でも書いてありますが、まだまだ日本に浸透するには時間が必要なのかなとは私も思います。でも、一人でも救われる世の中になっていったらいいなと思いました。 私も世間に踊らされず一人一人を見ていける人になりたいと思います。 最後に、「同級生による残酷な嫌がらせ」の項目ですが、これ絶対最後に会ったのは、被害者の子供と加害者の子供ですよね・・・。 この2人は後にどうなったのか知りたいなと思いました。
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最近はSNSのせいで、ほんとに加害者の これまでのことや家族、顔写真など 簡単に調べられたり、晒されてしまうので 加害者家族側にも興味がありこの本を 手に取ったが、普通に考えが及ぶレベルの 話が多く思っていたほど 深い内容ではなかったのが残念。 加害者家族に対しての世間の眼差し...
最近はSNSのせいで、ほんとに加害者の これまでのことや家族、顔写真など 簡単に調べられたり、晒されてしまうので 加害者家族側にも興味がありこの本を 手に取ったが、普通に考えが及ぶレベルの 話が多く思っていたほど 深い内容ではなかったのが残念。 加害者家族に対しての世間の眼差しに ついて、他国との違いなどを もっと知りたいなと本書を読んで思った。
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