きまぐれな夜食カフェ の商品レビュー
シリーズ3作目。 1作目ではそこまでハマらず、とりあえず続編も読もうくらいの気持ちだったのにすっかりお気に入りの作品に。 今回はヘビーな話多めかな…? 1話目の匿名クレームをいれる女性の話はリアリティがあってなかなかしんどかった。どんな人も丸くさせるマカン・マランの空間とシャール...
シリーズ3作目。 1作目ではそこまでハマらず、とりあえず続編も読もうくらいの気持ちだったのにすっかりお気に入りの作品に。 今回はヘビーな話多めかな…? 1話目の匿名クレームをいれる女性の話はリアリティがあってなかなかしんどかった。どんな人も丸くさせるマカン・マランの空間とシャールの圧倒的な説得力よ…(何も説得はしてないんだけど) というか、シャールと同じくらいジャダを好きになってる自分に気付く。 この作品に欠かせない愛すべきキャラ。
Posted by
みたび は今までと違い共感というよりもこんな人いるよなぁなんでこんな感情なんやろ?という疑問を解決してくれました
Posted by
食事の大切さを感じる本。 ただシリーズを重ねるにつれ、新規の登場人物がぐちゃっと黒くなってきているというか......。登場人物はシャールさんとご飯と自分の力で輝き出すのに、読んでいる自分だけ登場人物が残していった黒いものを消化しきれず取り残されるような、そんな気持ちになりました...
食事の大切さを感じる本。 ただシリーズを重ねるにつれ、新規の登場人物がぐちゃっと黒くなってきているというか......。登場人物はシャールさんとご飯と自分の力で輝き出すのに、読んでいる自分だけ登場人物が残していった黒いものを消化しきれず取り残されるような、そんな気持ちになりました。
Posted by
最初の「妬みの苺シロップ」は読んでいるととてもハラハラした。 悪口を書き込んで、その反応をひたすら追いかけて、自分を認めてほしくて、ダメージを与えて優越感を感じたくて。 弓月綾の生い立ちを知ると同情の余地はあるように感じる。 それでも向ける矛先を間違ってはいけないことをシャールさ...
最初の「妬みの苺シロップ」は読んでいるととてもハラハラした。 悪口を書き込んで、その反応をひたすら追いかけて、自分を認めてほしくて、ダメージを与えて優越感を感じたくて。 弓月綾の生い立ちを知ると同情の余地はあるように感じる。 それでも向ける矛先を間違ってはいけないことをシャールさんなりの方法で教えてくれるのが素敵だった。 常連客が付き合い始めていたり、かっこいい御厨さんが登場したり、ひさこさんについて知ることが出来たりと、一、二作目を読んだからこその面白さが散りばめられているのも良かった。 三作目もとても面白かった。
Posted by
シリーズ3作目。安定した面白さでした。今までシリーズで登場した方々もさりげなくしかもとても溌剌と登場してくるのがとても嬉しかったです。今回は特に第3話がお気に入り。シャールさんの過去も少し垣間見れて凄く良かったです。
Posted by
匿名クレームする人、実際にいそう。 死に際に自分の人生を振り返った時、どう思うだろうか。 でも、彼女も傷付いていたんだよね。 今回はひさこさんがメインの話があって、それが一番よかった。 シャールの思いやりのある言葉が好き。
Posted by
3作目となると今まで登場した人々がさりげなくつながっていて、登場して。 そこがまた面白いし、その後が書かれていたりで嬉しい。 そして、毎回思うこと。 体に良い食事しないとなぁ。したいなぁと。
Posted by
人それぞれ外側からは見えない想いを抱えて生きているということを改めて感じさせてくれるお話し。割とページ数もあるのに読みやすい文章と内容であっという間に読み終えた。ひとつひとつは重い内容なのに、読後感がどれもスッキリする話でとても良かった。
Posted by
不定期的に夜のみ営業する路地裏カフェのマカン・マラン。 癒やしを求めカフェに集う人たちに、ドラァグクイーンのシャールが振る舞う今夜の料理は……。シリーズ3作目。 前巻から年が明け、3月からその年のクリスマスイブまでを描く。全4話。 * * * * * ます...
不定期的に夜のみ営業する路地裏カフェのマカン・マラン。 癒やしを求めカフェに集う人たちに、ドラァグクイーンのシャールが振る舞う今夜の料理は……。シリーズ3作目。 前巻から年が明け、3月からその年のクリスマスイブまでを描く。全4話。 * * * * * ますます物語が広がりを見せていることに驚きました。特に、各話の主人公をマカン・マランに導くストーリー展開が見事です。 例えば1話目は、人間不信に陥り他人をこき下ろすブログを開設してウサを晴らす女性が主人公ですが、レギュラーでもある漫画家・藤森裕紀とも関係性をもたせることで、うまくマカン・マランに繋げていました。 同様に、2話目では自分を見失った若手料理人とさくらを取材で関わらせ、3話目ではセレブ夫人の燿子がシャールの元同僚という設定にしていて、マカン・マランの扉は開かれているというのがわかります。 いずれも自然で無理がありません。 結局は、レギュラー陣が自在に動き出すほどこなれた物語になっているからなのでしょう。 4話目はガラッと調子を変えて、比佐子さんの日々の記録、という設えにしていたのも印象的でした。 喜寿を迎えた比佐子。健康上予断を許さないシャール。2人で祝う比佐子の誕生日はクリスマスイブでもあります。ほのぼのしつつも少し淋しさも感じる場面でした。 12月19日の記述にこうあります。 「ここでは誰もが厳しい現実から逃れ、揺蕩うように自分の世界に遊んでいる。」 マカン・マランは砂漠に現れたオアシスのような存在です。いつ涸れてもおかしくない。 だから、終わりがあることを予感させる比佐子とシャールの静かなクリスマスイブには、いっそうはかなさと美しさを感じました。
Posted by
「自分の足でしっかりと立っていれば、それが自ずとあなたの居場所になるの。要するに、あなたがどこに立ちたいかよ。」 ここに立ちたい、と願っても、お呼びでないって言われてる気がする時、あるよね。 そんな時に、あなたにぴったりのお茶を出してくれる誰かがいたら、心はまた勇気を取り戻して...
「自分の足でしっかりと立っていれば、それが自ずとあなたの居場所になるの。要するに、あなたがどこに立ちたいかよ。」 ここに立ちたい、と願っても、お呼びでないって言われてる気がする時、あるよね。 そんな時に、あなたにぴったりのお茶を出してくれる誰かがいたら、心はまた勇気を取り戻して、同じ景色が違った風に見えるのかな、なんて思う。ここに立ちたい、と思う場所に出会う事も、そこに立ち続ける勇気をもらう誰かに出会う事も、ご縁なのかな、なんて思ったりして。
Posted by