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悲嘆の門(上) の商品レビュー

3.8

63件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    26

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2019/08/24

貧困な上に病気持ちの母と5歳の少女 母は亡くなってしまう。少女が傍に寄り添ったままで。その時少女は大きな羽を広げた人間のようなものを見た。 孝太郎はサーバーパトロール社を立ち上げている大学の先輩に誘われてその会社にバイトに入る。妹の友達に学校の掲示板でいじめをされている子がいる...

貧困な上に病気持ちの母と5歳の少女 母は亡くなってしまう。少女が傍に寄り添ったままで。その時少女は大きな羽を広げた人間のようなものを見た。 孝太郎はサーバーパトロール社を立ち上げている大学の先輩に誘われてその会社にバイトに入る。妹の友達に学校の掲示板でいじめをされている子がいるので調べて欲しいと。担当している同僚の森崎に頼んで調べてもらった。その件は無事に終息に向かうのだが別の事で森崎が気になる案件があり独自で調べていく事に。孝太郎はあまり首を突っ込まない方がいいと助言したのだがその日を最後に森崎は行方不明になる。 警視庁の元刑事で足の病気で退職した都築。 地元の老人が行方不明になったと聞かされる。世間では殺した後に体の一部分を切り取る連続殺人が起こっている最中。 都築は刑事の感で独自に行方不明になった老人を探そうとする。 孝太郎、都築が行方不明者を探している途中で同じ大きな翼を持った人間のようなものがお互いの共通のキーワードとして出てくる。まずはそれを解明するようにガーゴイルの像が屋上に設置してあるビルに忍び込んで状況を探る事に。偶然にも孝太郎、都築両方が同じ日の夜中に侵入して出くわす。 交代で屋上を見回りをするが何も変化がない。夜明け前、屋上で何か物音が聞こえ孝太郎が屋上にでて見渡すが何もない。都築が早く降りて来いといった孝太郎の背後に白い顔で見上げている何かを見た。 中編に続く

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2019/08/16

世間を騒がせている連続殺人事件と、ネットパトロールのバイトと、妹の友達のいじめがどうつながっていくのか。この先どうなるのか読むのが楽しみ。

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2019/06/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全巻読了済み。 孝太郎が黄衣の王になるラストがちらついて仕方がなかった。救いはあるような、ないような感じではあったけど。 最後、時間が少し戻ったのなら、彼らの渇望を取り込んで成長した鎌はどういうことになるのかな。あんまり突っ込んでしまうのは、無粋か。

Posted byブクログ

2019/06/18

宮部みゆきの悲嘆の門を読みました。 大学生の三島孝太郎は、先輩に勧められて先輩が起こしたインターネットのサイバーパトロールの会社でアルバイトをすることになります。 孝太郎は犯罪関連のサイトの監視を担当することになり、連続切断魔の事件の監視を開始します。 元警察官の都築は、近所...

宮部みゆきの悲嘆の門を読みました。 大学生の三島孝太郎は、先輩に勧められて先輩が起こしたインターネットのサイバーパトロールの会社でアルバイトをすることになります。 孝太郎は犯罪関連のサイトの監視を担当することになり、連続切断魔の事件の監視を開始します。 元警察官の都築は、近所の茶筒型のビルの屋上に設置されているガーゴイルの置物が動いたという相談をうけ、調査を開始します。 アルバイトの同僚である森田の失踪の調査を行っていた孝太郎は都築と一緒に茶筒型のビルの屋上に行き調査を開始します。 インターネットにあふれる悪意ある情報に対抗するにはどうすればいいのか。 身近な人が犯罪の被害者になってしまったらどうすればいいのか。 いろいろ考えさせられる物語でした。

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2019/05/04

最近の宮部作品はハマる・ハマらないが分かれてしまった。この作品は残念ながらハマれなかった。最初の展開は大好きで、次々と起こる連続殺人的なもの、を掲示板の力、ネットワーク社会の力を駆使してどう解決していくか、という物語にみえたからだ。しかし、私の拙い創造力を超えて物語はもっとファン...

最近の宮部作品はハマる・ハマらないが分かれてしまった。この作品は残念ながらハマれなかった。最初の展開は大好きで、次々と起こる連続殺人的なもの、を掲示板の力、ネットワーク社会の力を駆使してどう解決していくか、という物語にみえたからだ。しかし、私の拙い創造力を超えて物語はもっとファンタジックで神話的な方向へ。このギャップがハマれなかった一番の理由です。その中でも印象的だったのは、話した言葉は蓄積されてその人をつくってゆく、というような内容の部分。物体としては見えないところで、その人を形づくってゆく…

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2019/03/18

現代ミステリかと思いきや、どうやらファンタジーらしい。 でも、登場人物一人一人にきちんと血を通わせるのがさすが宮部みゆき。ネット社会という「リアル」にどうファンタジーを絡めるのかが気になるまま上巻は終了。 丁寧に描かれる人物描写に星は5つ。ガーゴイルがこれからどうでるのか。ミカの...

現代ミステリかと思いきや、どうやらファンタジーらしい。 でも、登場人物一人一人にきちんと血を通わせるのがさすが宮部みゆき。ネット社会という「リアル」にどうファンタジーを絡めるのかが気になるまま上巻は終了。 丁寧に描かれる人物描写に星は5つ。ガーゴイルがこれからどうでるのか。ミカの問題はどう絡むのか。 とにかく次巻が楽しみ。 どうでもいいけど、宮部さんのお話って退官した刑事の出現率が高い気がする(笑)

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2019/02/02

上中下の3巻構成。上巻はネット社会の中で起きる事件を中心に物語が進んでおり、そこに「ファンタジー」の要素は最後の方にならないと垣間見得ないが、同作者の「英雄の門」の続編の位置付けに本作はなる。 中巻以降、英雄の門の世界観が色濃く出てくるため、普通のサスペンスを期待した人にはがっ...

上中下の3巻構成。上巻はネット社会の中で起きる事件を中心に物語が進んでおり、そこに「ファンタジー」の要素は最後の方にならないと垣間見得ないが、同作者の「英雄の門」の続編の位置付けに本作はなる。 中巻以降、英雄の門の世界観が色濃く出てくるため、普通のサスペンスを期待した人にはがっかりかもしれない。 物語の全体を通して感じるのは主人公の若さゆえに暴走する正義感だ。非常にまっすぐな性格の主人公の、その正義感が逆に彼を怪物にしていく様は考えさせられるものがある。決してハッピーエンドではないが、それでも幾ばくかの救いのある結末には好き嫌いが分かれそうな気もする。

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2018/10/21

単行本版は既読。終始、ハラハラドキドキの展開で面白かった。ミステリーなのか、オカルトなのか線引きが曖昧なのも、面白さに拍車をかけている感じであった。ある事件に関する二つの事象が無関係かと思いきや、意外なところで繋がっているのが明らかになったり、繋がってきたところから見える新たな真...

単行本版は既読。終始、ハラハラドキドキの展開で面白かった。ミステリーなのか、オカルトなのか線引きが曖昧なのも、面白さに拍車をかけている感じであった。ある事件に関する二つの事象が無関係かと思いきや、意外なところで繋がっているのが明らかになったり、繋がってきたところから見える新たな真実など、事件の展開はどうなるのか、猟奇的な事件とガーゴイル像との関連はあるのか、ある人物との関係、昨今のSNSやネット社会の問題なども織り交ぜながら、それらを合わせて何か手掛かりがでるのか、今後の展開が気になる感じである。中巻へ。

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2018/09/12

失踪したホームレス、死体の一部が切り取られ遺棄される連続殺人事件、動く銅像。 それに興味を持ちそれぞれ動き出す元刑事とサイバーセキュリティ会社でバイトしている大学生。そしてバイト仲間の失踪。 この4つの事件に関係があるのか? 前情報なく読み始めた。 現代劇なのか、ファンタジーな...

失踪したホームレス、死体の一部が切り取られ遺棄される連続殺人事件、動く銅像。 それに興味を持ちそれぞれ動き出す元刑事とサイバーセキュリティ会社でバイトしている大学生。そしてバイト仲間の失踪。 この4つの事件に関係があるのか? 前情報なく読み始めた。 現代劇なのか、ファンタジーなのか。 上巻時点では、先が気になる。

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2018/08/02

冒頭のかわいそうな身の上になってしまう少女が主人公かと思い行きや、上巻読んだ限りではこの後起こる不可解な事件の第一目撃者って感じで、サイバーパトロールの会社でバイトしている大学生と体壊して退職した元刑事のおじいさんが現状では主人公かな。 少女の母が息を引き取る時にその子が見てい...

冒頭のかわいそうな身の上になってしまう少女が主人公かと思い行きや、上巻読んだ限りではこの後起こる不可解な事件の第一目撃者って感じで、サイバーパトロールの会社でバイトしている大学生と体壊して退職した元刑事のおじいさんが現状では主人公かな。 少女の母が息を引き取る時にその子が見ていたビル。 そのビルの屋上には少し変わった銅像が。 その子はそこに空から何かが下りてくるのを目撃した。 その頃巷ではある猟奇殺人事件が連続性を帯びてきて、大学生の孝太郎のバイト先も注視し始める。 その頃プライベートでは近所の妹のような女子が裏サイトでいじめられているとおばさんから相談され、並行してそっちの事もバイト仲間の森に協力を求める。 そんな折、新宿近辺に住む老人の都築の元に町内会長から近所の廃ビルに不審者が入り込んでいるかもしれないから一緒に見に行ってくれと頼まれた。 ここまでだとてんでバラバラの出来事のようなんだけど、そこに浮浪者風の人達の連続失踪が加わり、いくつかの出来事が共通点を持ち始めた。 はじめはネット社会の問題がメインなのかと思ってたのに、どぉもこれは違いますよね。   一見解決したかのように見える裏サイトのいじめ問題は孝太郎の妹に飛び火した感じするし、猟奇殺人は続いてるし失踪事件は怪異事件のようになってきたし。  これが別々の事象なのかどこかで繋がっているのか今は判らない。  幼女を保護した家族の入信している宗教団体もなんか胡散臭いから事件に絡んでるかまた別の事件を起こしそうな感じもするし、孝太郎に恋愛フラグが立ちそうな気配もするしなぁ。  そんなこんなで今の一番の関心事は孝太郎が手に持ったままのバールが吉と出るか凶と出るかだ。  早く続きが読みたい。

Posted byブクログ