こわいもの知らずの病理学講義 の商品レビュー
素人にとって、とても読みやすそうで、面白そう。 しかし、検証したいことが書いてなかった。。読むべきタイミングが来るまで保留。
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冗談にまぶしつつ、非常に用意周到な語り口。まず細胞の働きを解説して、病気のしくみを細胞の働きの不全としてとらえる考え方を土台として導入する。たとえば、気管支拡張症から男性不妊やら全内臓逆位まで多彩な症状を示すカルタゲナー症候群が、じつはモーター蛋白の遺伝子異常による繊毛や鞭毛の...
冗談にまぶしつつ、非常に用意周到な語り口。まず細胞の働きを解説して、病気のしくみを細胞の働きの不全としてとらえる考え方を土台として導入する。たとえば、気管支拡張症から男性不妊やら全内臓逆位まで多彩な症状を示すカルタゲナー症候群が、じつはモーター蛋白の遺伝子異常による繊毛や鞭毛の機能不全というたったひとつの原因から発生していることを示す。続く章で、分子生物学の基礎知識をインターミッションとしてはさみ、日本人の死因の双璧ともいうべき心血管障害とがんにつなげていく。 たいへん面白いのだが、欲を言うと個々の症例に寄りすぎていて、全体像が見えにくいような気がする。序章で親切にも病理学の教科書の構成を示して「こことここやります」と明らかにしてくれるのだが、自分としては本書ではしょられたところのほう(炎症と修復とか、免疫異常による疾患とか)に興味がある。ぜひ続編を期待したい。
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[関連リンク] 生きていくうえで、あると嬉しい基礎知識──『こわいもの知らずの病理学講義』 - 基本読書: http://huyukiitoichi.hatenadiary.jp/entry/2017/10/11/080000
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
わかりやすく説明されているとはいえ、後半は結構難しい。しかし、何度も読み返したくなる本だ。この本を読んだら、怪しい治療法などに惑わされることは無いと思う。
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こちらを読了。 色々な本を読んでいると「あまりにささっと作られた感じの本だなぁ…」というのも多い一方で、逆に「この本はとても丁寧に書かれた本だなぁ…」と感心する本というのに出会うことがありますが、こちらがまさにそのような本。 とにかく内容が濃い。門外漢向けなのに手を抜いていない。...
こちらを読了。 色々な本を読んでいると「あまりにささっと作られた感じの本だなぁ…」というのも多い一方で、逆に「この本はとても丁寧に書かれた本だなぁ…」と感心する本というのに出会うことがありますが、こちらがまさにそのような本。 とにかく内容が濃い。門外漢向けなのに手を抜いていない。よって、正直一度読んでイマイチ理解出来ない箇所もある。でも全体としては限られた書面の中で極力内容レベルを下げずにそれでいて専門外の人にも分かりやすく書かれており、ときにかなりのユーモアも盛り込まれていて読み手を飽きさせない。恐るべし。 いや、とても勉強になりました。
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