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こわいもの知らずの病理学講義 の商品レビュー

3.8

65件のお客様レビュー

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2020/05/06

時節柄、新型コロナウイルスのPCR検査に関して、感染しているが陰性結果が出る人についての危険性が指摘されている.p321-323に検査の感度と特異性について的確な説明がされており、医学に携わる人にとっては常識なんだろう.闇雲に検査を、検査をの声が出ているが、このような説明が一般の...

時節柄、新型コロナウイルスのPCR検査に関して、感染しているが陰性結果が出る人についての危険性が指摘されている.p321-323に検査の感度と特異性について的確な説明がされており、医学に携わる人にとっては常識なんだろう.闇雲に検査を、検査をの声が出ているが、このような説明が一般の人には理解できないのだろうか.3章、4章のがんの説明はテクニカルタームが頻出の割に理解しやすい記述だった.随所に脱線の記載があり、楽しみながら読めたのが良い.数々の医学者の実績を引用しているのも良かった.最後に出てくる分子標的薬、期待が持てそうです.

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2020/03/22

印象に残った言葉。「知らないことを学ぶときに大事なことが二つあります。ひとつは、大きな流れ - ものごとの原理とか大枠といってもいいかもしれません - をきちんととらえること。・・・細かいことは、後から必要に応じて、原理の幹とでもいったものに枝や葉としてくっつけて覚えていけばよい...

印象に残った言葉。「知らないことを学ぶときに大事なことが二つあります。ひとつは、大きな流れ - ものごとの原理とか大枠といってもいいかもしれません - をきちんととらえること。・・・細かいことは、後から必要に応じて、原理の幹とでもいったものに枝や葉としてくっつけて覚えていけばよいのです。・・・もう一つは、言葉の意味をきちんと理解しておくことです。・・・幹となる事柄や大事な用語はそれほど多くありませんので、きちんと理解して覚えてくださいね」。この言葉そのものを、病理学にあてはめるとどうなるかを示してくれた本。細胞の6割が赤血球というのはちょっとびっくりだった。

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2019/12/30

大阪大学医学部で教鞭をとる著者が、学生相手に行っている「病理学総論」の内容を、「近所のおっちゃん・おばちゃん」に読ませるつもりで書き下ろした病理学講義。雑談を交えながら、病気のしくみを笑いとともに解説する。 面白いんだけど,眠くなってなかなか読み進みませんでしたが,読み終えてや...

大阪大学医学部で教鞭をとる著者が、学生相手に行っている「病理学総論」の内容を、「近所のおっちゃん・おばちゃん」に読ませるつもりで書き下ろした病理学講義。雑談を交えながら、病気のしくみを笑いとともに解説する。 面白いんだけど,眠くなってなかなか読み進みませんでしたが,読み終えてやっぱり面白かった(笑)。

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2019/09/23

凄くわかりやすく病気の成り立ち、がんの発症プロセス、治療法などが書いてあり大変為になった。病理や粒子の世界、医療の世界の面白さも感じた。私に頭脳があれば、、こういう世界に身を投じてみたかった( ̄∀ ̄) とにかく、少し頭が良くなった気がする本。ほんの少し、遺伝子からの病気の成り立...

凄くわかりやすく病気の成り立ち、がんの発症プロセス、治療法などが書いてあり大変為になった。病理や粒子の世界、医療の世界の面白さも感じた。私に頭脳があれば、、こういう世界に身を投じてみたかった( ̄∀ ̄) とにかく、少し頭が良くなった気がする本。ほんの少し、遺伝子からの病気の成り立ちがわかる本です 何回も読むぞー!

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2019/09/06

平易な言葉で病理学について教えてくれる一冊。しかし、言葉は平易であるが専門用語が多いので、理解まで容易とは言い難い。特に、本書の後半半分は癌の説明に割かれており、ここが一番難解である。つまり、本書の半分以上は難解な医学用語と格闘することになる。しかし、前半部は後半の癌の項目ほど難...

平易な言葉で病理学について教えてくれる一冊。しかし、言葉は平易であるが専門用語が多いので、理解まで容易とは言い難い。特に、本書の後半半分は癌の説明に割かれており、ここが一番難解である。つまり、本書の半分以上は難解な医学用語と格闘することになる。しかし、前半部は後半の癌の項目ほど難しくはないので、難しそうという先入観を捨てて読んでみるのがよい。 本書に書かれている理屈や専門用語をすべて理解し覚えようとせず、少しでもよいから病理学のエッセンスを自分の中に取り込めればよしとしよう、という程度の楽な向き合い方が本書ではおすすめだ。

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2019/08/09

一言で言うと難しい。笑 生物学に精通している方であるという自負があっても「がん」についての話は固有名詞もたくさん出てくることもあってとても難しかった。 前半はついていけたのになあ。 ただ、最後はすっきりした印象はあるので頑張って読み進めて損はない。 途中難しいところで挫折しない...

一言で言うと難しい。笑 生物学に精通している方であるという自負があっても「がん」についての話は固有名詞もたくさん出てくることもあってとても難しかった。 前半はついていけたのになあ。 ただ、最後はすっきりした印象はあるので頑張って読み進めて損はない。 途中難しいところで挫折しないでよかった…。 「がん」と一言でいってもいろんな奴がいるんだと改めて再認識できた。 避ける努力は思いっきりしてやろう。うん。

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2019/08/08

30:病理医ヤンデル先生のヨンデル選書フェアにて購入。「病気」の基本的なことから、総論として広く楽しく学べる本。生物の授業でやったけど、というようなことも改めて説明されて腑に落ちたり、特にがん、分子標的薬について解説があるのが良かった。 進歩目覚ましい分野だから、定期的に改訂を…...

30:病理医ヤンデル先生のヨンデル選書フェアにて購入。「病気」の基本的なことから、総論として広く楽しく学べる本。生物の授業でやったけど、というようなことも改めて説明されて腑に落ちたり、特にがん、分子標的薬について解説があるのが良かった。 進歩目覚ましい分野だから、定期的に改訂を……というのは難しいかな。基礎の一冊として手元に置いておきたい。

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2019/06/22

分かりやすくて楽しい本。 お医者さんって細かいことが気になるタイプが多いのかな?言葉1つ1つに「これって?」と引っかかるので広辞苑を引くそうな。医学のロジックはとても単純。覚えると受診の時に役立つ。 物事を統計的に考える能力は生きていく上で非常に重要。 アデノシン三リン酸→細胞...

分かりやすくて楽しい本。 お医者さんって細かいことが気になるタイプが多いのかな?言葉1つ1つに「これって?」と引っかかるので広辞苑を引くそうな。医学のロジックはとても単純。覚えると受診の時に役立つ。 物事を統計的に考える能力は生きていく上で非常に重要。 アデノシン三リン酸→細胞が生きていくためのエネルギー テロメア、テロメア短縮→老化 テロメラーゼ テトラヒメナという生物で実験 みんなが信じてる医学の「常識」と言うのは必ずしも正しいとは限りません。医学に限ったことではありませんが、先入観なしに物事を見つめると言うのはものすごく大事なことなのです。 日本の妊産婦死亡数は年間40人程度。分娩数は100万人。これ以上下げるのは不可能。 梗塞は主として虚血による酸素不足によって壊死になるという状態。虚血に耐えられる時間は神経細胞は3〜4分、心筋細胞は20〜30分。 アナフィラキシーが1913年に発見されていたとは… p53はゲノムの守護神、傷ついた細胞をアポトーシス(自殺)に導く。 C型肝炎は95%治癒する病気。だが治療薬は一錠5万5千円。1日1錠12週間服用で治るが総計400万円強かかる。保険負担額は月1〜2万円。日本全体で2兆円かかる計算。 胃がんの原因はヘリコバクターピロリ菌。原因のあるがんばかりではない。 人生に運があるのと同じでどの様な病気にかかりどのような死に方をするか運に左右される。運を味方にするには正しい知識を持って自分の頭で判断する事が重要。がんは多様で時間をかけて進化するもの。どの細胞からでき、どんな変異を起こしたのか知る事が大切。 がんを撲滅する事は不可能。

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2019/05/25

この言葉も意味分かんないまま使ってたなぁと思わされるところしばしば。説明が分かりやすいし、私のように一回説明されてもすぐ頭に入らない人用に書いてくれているのだろうと思うところも多く、挫折せずに読めた。雑談もちょこちょこ笑えるし総じて楽しかった。 しかしもう少し脳が若いうちに読んで...

この言葉も意味分かんないまま使ってたなぁと思わされるところしばしば。説明が分かりやすいし、私のように一回説明されてもすぐ頭に入らない人用に書いてくれているのだろうと思うところも多く、挫折せずに読めた。雑談もちょこちょこ笑えるし総じて楽しかった。 しかしもう少し脳が若いうちに読んでおかないとダメだ。

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2019/05/07

核を持った細胞は真核細胞。原核生物は核がない、単細胞。 細胞が死ぬ=低酸素。脳や心筋は弱い。 壊死=梗塞の後は固くなる。柔らかくなるのは融解壊死=脳軟化の意味。 一酸化炭素はヘモグロビンと結びつきやすい。薄いピンク色になる。酸素が結合できなくなるため酸素が無くなって窒息する。...

核を持った細胞は真核細胞。原核生物は核がない、単細胞。 細胞が死ぬ=低酸素。脳や心筋は弱い。 壊死=梗塞の後は固くなる。柔らかくなるのは融解壊死=脳軟化の意味。 一酸化炭素はヘモグロビンと結びつきやすい。薄いピンク色になる。酸素が結合できなくなるため酸素が無くなって窒息する。 酸素は活性酸素を生む=体内の3%が活性酸素になる。 指は細胞のアポトーシスでできる。 過形成=乳腺が増えておっぱいが大きくなる。 いぼも過形成。筋肉は細胞の数が変わらないので筋肥大。 入れ墨はマクロファージに食べられた異物の色がそのまま残る性質。 幹細胞=テロメアがないので無限に増殖可能。IPS細胞やes細胞。 血液の量は体重の13分の1。 リンパ管が慢性的に詰まると浮腫が起きる。 瀉血は間違い。ヒポクラテスの体液の乱れによる、という考え方に基づいたもの。 輸血は血液ドーピング。ツールドフランスのランスアームストロング。 ひじきの鉄分は、鉄窯で煮ていたため。実際は鉄分は多くない。ビタミン不足でも貧血がおきる。 ダイバーは急に浮上すると危ない。窒素をヘリウムに置き換えている。 アナフィラキシーは気管支が収縮して起きる。 ゲノム=全遺伝情報。遺伝子のこと。 腫瘍は細胞の塊を作るもの。悪性新生物は、血液のがんなどを含めた総称。 がんは発見される10年前にできている。増殖が速い。 がんもどき、理論はうそ。がんは進化するのでほっておけない。 周りを攻める。湿潤、転移。リンパによるものと血液によるもの。 胃がんは減少傾向、大腸がんと乳がんが増加傾向。欧米化による。 抗がん剤のあとに再発すると耐性をもったがん細胞が増殖している。 がん細胞はテロメア―ぜが活性化しているので増殖を続けられる。 子宮頸がんワクチンは性格にはヒトパピローマウイルスワクチン。 「世にも奇妙な人体実験の歴史」 DNAメチル化による大腸がんのスクリーニングは血液採取で済む。 分子標的剤(オプジーボなど)は高額。 ガンは怖くない、ではなく怖くないガンもある、程度。 ガンは進化する。どのような突然変異があるかは運。

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