1,800円以上の注文で送料無料

こわいもの知らずの病理学講義 の商品レビュー

3.8

65件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    34

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2018/09/11

比較的ボリュームのある370ページのページ数でしたが、独特の親しみのある文体のおかげで楽しく読み進めることができました。 医学の、しかも病理学と言う難解な領域をこれだけ分かりやすく解き明かした本は、そうそうあるものではないと思います。 難しい物事を、そのスイートスポットを外す...

比較的ボリュームのある370ページのページ数でしたが、独特の親しみのある文体のおかげで楽しく読み進めることができました。 医学の、しかも病理学と言う難解な領域をこれだけ分かりやすく解き明かした本は、そうそうあるものではないと思います。 難しい物事を、そのスイートスポットを外すことなく、分かりやすく表現することは、その対象への理解が的確であるからこそ、そして読者への思いがあればこそだと感じます。 一点申し上げさせていただけるのならば、その「わかりやすさ」の点では、表紙に描かれたいるようなタッチのイラストが随所にあればさらに良かったのではないかと思ったり致しました。 付箋は17枚付きました。

Posted byブクログ

2018/09/19

近所のおっちゃん、おばちゃんに読ませるつもりで書かれた本とあるが、全く知識がない人には少し難しいかなとは思う。 けれど難しいことを丁寧に分かりやすく、面白く説明されていて、楽しんで読めた。 前半はまだ私も理解しつつ読めたが、後半は癌のお話でこちらはかなり専門的な内容で私には難し...

近所のおっちゃん、おばちゃんに読ませるつもりで書かれた本とあるが、全く知識がない人には少し難しいかなとは思う。 けれど難しいことを丁寧に分かりやすく、面白く説明されていて、楽しんで読めた。 前半はまだ私も理解しつつ読めたが、後半は癌のお話でこちらはかなり専門的な内容で私には難しかった。

Posted byブクログ

2018/08/16

人間の体ってすごい!細胞、血液、免疫、無意識のところでこんな風な仕組みがあるのか!と感動して医学部に入学したのも5年前のこと。 そのわくわくと感動をしばらく忘れてしまっていましたが、この本が思い出させてくれたように思います。 ただ、5年生で読む本ではなかった。まだ、あまり多くを学...

人間の体ってすごい!細胞、血液、免疫、無意識のところでこんな風な仕組みがあるのか!と感動して医学部に入学したのも5年前のこと。 そのわくわくと感動をしばらく忘れてしまっていましたが、この本が思い出させてくれたように思います。 ただ、5年生で読む本ではなかった。まだ、あまり多くを学んでない医学部低学年あるいは医学部を志す高校生が読んだら、面白いと思う。 難しいことも結構書いてあるから、こだわらず、サクサクよんでいくのがいいかな。 私も仲野先生のようにトキメキを忘れずに仕事したい。

Posted byブクログ

2018/07/25

あまりなじみのない「病理学」について、かみ砕いて説明してあり、とても読みやすい。もうちょっと簡潔でもいいような気もしたが(結構しばしば話が脱線したり、ご自分の話になっちゃったりするのである)、気になるほどではないかな。 一番のインパクトはピロリ菌についてのくだり。これはきわめて...

あまりなじみのない「病理学」について、かみ砕いて説明してあり、とても読みやすい。もうちょっと簡潔でもいいような気もしたが(結構しばしば話が脱線したり、ご自分の話になっちゃったりするのである)、気になるほどではないかな。 一番のインパクトはピロリ菌についてのくだり。これはきわめて個人的な興味なのだが(つい最近出血性十二指腸潰瘍で入院しちゃったもので)、ピロリ菌がこんな極悪なヤツだとは知らなかった。螺旋状の突起を突き刺して、細胞を破壊する物質を注入するんだって。うわ~。早く除菌しなくちゃ。 癌について多くのページが割かれていて、わかりやすかった。例の近藤理論がバッサリと斬られている。こういう「専門家の間でまったく見解が違う」ことって、別に珍しくはなかろうが、こと医療関係では困ってしまうなあ。

Posted byブクログ

2018/06/28

話題になっていたようなので購読。しかしこれが意外なほど歯ごたえがあった(最近そんなことばかり言ってるような気がする)。もちろん分かりやすいところもあるし、著者お得意の脱線話はたいへん楽しいのだが、専門用語が羅列されるコーナーや分子生物学に深入りした部分になると「…」となってしまう...

話題になっていたようなので購読。しかしこれが意外なほど歯ごたえがあった(最近そんなことばかり言ってるような気がする)。もちろん分かりやすいところもあるし、著者お得意の脱線話はたいへん楽しいのだが、専門用語が羅列されるコーナーや分子生物学に深入りした部分になると「…」となってしまうところも多い。 とは言え、そのような部分は流し読みしてしまっても、全体を通して読めば、病理学、とりわけ「癌」という病気の特性については確実に多くの知識を得ることができる。この手の本は、それだけでも大いに価値がある。特に本書は、身近な病気に関する知識が得られるので、実用性は極めて高い。もし癌にかかるようなことがあったら、この本を再読して癌の特質を理解し、正しい闘い方を選択することにしよう。

Posted byブクログ

2018/06/02

病理齧っていないと、少し難しいかもしれない。 それでも、お医者さんが「この薬はここで○○を阻止するのに効いて…」とあーじゃこーじゃ言う言葉が、分かるかもしれない。 結局は単純で、悪いものを増やしたくない。とか良いものを増やしたいとか、そんなことを言っているのだ。

Posted byブクログ

2018/05/18

分子生物学の説明が非常にとっつき易かった。生物学を学ぶ人に非常にお勧めできる。 ただ、内容が内容だけに基礎知識なしで読むにはやはり厳しいものがあるように思う。

Posted byブクログ

2018/05/14

一通り臨床も勉強したが、依然として病理学が苦手な医学生に非常に向いている本だと感じました。 短時間で概要をつかむことが可能です。

Posted byブクログ

2018/05/01

「いやだけれど、ある程度は知っておかないと、とんでもないことになるかもしれない、と思ってしまうの病気です。」そのために、「ごく普通の人にも、ある程度は正しい病気の知識を身につけてほしいなぁ、~」、「いろいろな病気がどのようにできてしまうのか、について、できるだけやさしく、でも、お...

「いやだけれど、ある程度は知っておかないと、とんでもないことになるかもしれない、と思ってしまうの病気です。」そのために、「ごく普通の人にも、ある程度は正しい病気の知識を身につけてほしいなぁ、~」、「いろいろな病気がどのようにできてしまうのか、について、できるだけやさしく、でも、おもしろく、書いていくつもりです。」というのが本書の目的。 たしかに、わかりやすく書かれてはいるが、それでもまだ難しい、ややこしい、ところはある。 が、それを差っ引いても病気への、特にがんへの、理解を深めるためのとっかかりとして、本書は私のような医学素人の一般庶民には、大きな価値を持つ本だと感じた。 がんをはじめとして、病気の心配が増える中高年、および既になんらかの体調不良を感じている人たちにぜひ読んでいただきたい本である。

Posted byブクログ

2018/04/14

書評で気になって手にした一冊。ちょうど人間ドックでピロリ菌が引っかかって気になっていた時でもあったので。 大阪大学医学部の教授が、その名の通り、まるで講義で話すような口調で語るような病理学入門。適度な脱線までまるで講義実況中継。 細かいカタカナ用語は斜め読みしましたが、今後お医者...

書評で気になって手にした一冊。ちょうど人間ドックでピロリ菌が引っかかって気になっていた時でもあったので。 大阪大学医学部の教授が、その名の通り、まるで講義で話すような口調で語るような病理学入門。適度な脱線までまるで講義実況中継。 細かいカタカナ用語は斜め読みしましたが、今後お医者さんに説明を聞くことがあるとしたら、その準備が出来ました。 途中紹介されていた、解剖医とか人体実験の話の本は読んでみたいと思った。

Posted byブクログ