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ウォーク・イン・クローゼット の商品レビュー

3.4

50件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

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2024/04/26
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いなか、の、すとーかー 大学の授業で使うので読んだ。最後の主人公の考えにはなるほどと思ったが、共感はできない。私なら敵(ストーカー)を倒したり、追い出したりしたい。途中の描写は怖かったが、読むのをやめられなくなった。最終的な主人公の人生観は良い。

Posted byブクログ

2024/03/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

憧れてた物が手に入ったとして、自分には不相応なことってあるよな。 1つ目は芸能人になった友達が妊娠してパパラッチに追われて狭い部屋に引っ越して、そこもバレて逃げてる途中にホテルのトイレで産まれそうになる話。 無事病院で産まれて、お礼として友達のウォークインクローゼットにあった物をもらう。似合わないけど、いつか着こなしてみせる!という前向きなラスト。 ”おれが変わったら、あなたのことを好きになるよ、って言われたのが、引っかかってる。変わること前提で愛してもらうなんて、おかしくないか?”というセリフが心に残った。 2つ目はファンストーカーと幼馴染ストーカーの話。愛情とストーカーは紙一重。 表現者として発信していること、その意図がどうであれ、受け取り方は受け手次第。 露出しといて「お前には見せてない」っていうのと似てるな。実際好意のある相手には見せにいってても、キモいオヤジに見られたら嫌、という身も蓋もない現象。でもそういう服を着ている以上、注目を集めるのは仕方ないし、自分が好きで着ているだけでも、見せるために着ていると思うかどうかは見る側次第で、見る側の意識が変わらないと状況は変わらないんだろうな。 2篇のタイトルがパズルみたいで面白かった。 ウォーク・イン・クローゼット いなか、の、すとーかー

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2024/02/16

Aが現れて男性でぽっちゃりで海パンで。こんな人が身近に、頭の中に、もう1人の自分にいたなんて、羨ましい。肯定するのも、会話も全て羨ましい。いた方が絶対いいから。私を食いとめる=Aとのお別れなんだよね、これからはAの言葉を自分の口から発するようになるのかな。食品サンプルもお一人様も...

Aが現れて男性でぽっちゃりで海パンで。こんな人が身近に、頭の中に、もう1人の自分にいたなんて、羨ましい。肯定するのも、会話も全て羨ましい。いた方が絶対いいから。私を食いとめる=Aとのお別れなんだよね、これからはAの言葉を自分の口から発するようになるのかな。食品サンプルもお一人様も珈琲店の隣の会話もイタリア旅行も、とてもレベルの高いと思う。自分を知るって大切だと思う

Posted byブクログ

2023/09/20
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いなか、の、すとーかー 初めは女→男への執着ストーカーのホラー話かと思い、身構えて読んでいたが、途中からいい意味で話の路線が変化していった。果穂の歪んだ愛情も恐ろしかったが、やはり砂原の精神をじりじりと壊させられる、ストーカーらしい嫌がらせが1番堪えるなと思った。果穂は最後、もう主人公の前に姿を現さなくなったとあるが、いつまでも主人公の周りを彷徨く砂原がとても気持ち悪く思えた。 ウォーク・イン・クローゼット 早希の性格がとても好きだった。良くも悪くも自分を客観視して、踏みとどまるところではきちんと踏みとどまる。今まで読んできた小説で考えると、早希は流れで隆史と一夜を共に過ごし大後悔…の流れになる。だが、一歩手前で隆史の思惑に気付き、逃げ出したところですごく好きになった。 多分、私は早希の素直さに憧れたから好きになったんだろうなと思った。 この話はところどころ登場人物の言い回しが面白くて笑える部分があった。

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2023/08/05

2023.08.05 読了。 2編とも面白かった。 感想はブログにて。 『いなか、の、すとーかー』 https://newblushingviolet.com/inaka-no-stalker/ 『ウォーク・イン・クローゼット』 https://newblushingvio...

2023.08.05 読了。 2編とも面白かった。 感想はブログにて。 『いなか、の、すとーかー』 https://newblushingviolet.com/inaka-no-stalker/ 『ウォーク・イン・クローゼット』 https://newblushingviolet.com/walk-in-closet/

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2023/03/18

ストーカーの方は共感出来る人物もいなくて、イライラした。なぜ警察に届けないのか、ずっとイライラしっぱなし。最後もモヤっとした終わり方。 表題作のウォークイン・クローゼットの方がスッキリ。早希の洋服好きは読んでいて清々しい。買って着るだけではなく、ちゃんと手入れをして保管もしてい...

ストーカーの方は共感出来る人物もいなくて、イライラした。なぜ警察に届けないのか、ずっとイライラしっぱなし。最後もモヤっとした終わり方。 表題作のウォークイン・クローゼットの方がスッキリ。早希の洋服好きは読んでいて清々しい。買って着るだけではなく、ちゃんと手入れをして保管もしている。付き合う男性に合わせて洋服を選ぶ徹底ぶり。 一方だりあは、幼い頃からから母親に着せ替え人形の様にかわいい洋服を着せられて、現在も自信がないからとスタイリストが選んだモノを買い取っている。でも洋服には興味が無いというのも皮肉だ。 それでもお互いを軽蔑する訳でもなく、良い関係を続けている。最後だりあの洋服たちも洋服好きな人の元へ渡り、良い結果になった。早希もだりあもユーヤも幸せになると良いな。

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2023/01/29

いなか、の、すとーかー 若くして注目を浴びる陶芸家の青年とその幼なじみの男女と、青年を追ってやってきたストーカーの女性の話。 幼馴染の男、すうすけがとにかく最初から最後までイライラする。実家でニートをしながらヘラヘラフラフラして、他人の男女関係に興味津々、無意識に女を見下している...

いなか、の、すとーかー 若くして注目を浴びる陶芸家の青年とその幼なじみの男女と、青年を追ってやってきたストーカーの女性の話。 幼馴染の男、すうすけがとにかく最初から最後までイライラする。実家でニートをしながらヘラヘラフラフラして、他人の男女関係に興味津々、無意識に女を見下しているのが透けて見えて、気持ち悪い。 女性の凶暴性や恋愛に狂うところは、リアルにあることをしってるから笑えない。 ウォーク・イン・クローゼット 最近流行りのシスターフットを思わせる作品。 美人で気が強い売れっ子タレントのだりあと、その幼なじみの婚活中のOL早希の話。 ふたりとも魅力ある女性だけれど、初対面の頃にだりあが早希にバラとイラクサとひっつき虫を強引に握らせて嫌がらせをしてきた場面は印象的で、そんな事をされたのに何故仲良くなれたのか、それは作中でも語られずに、不思議が残った。 子供ってそんなものなのだったか。

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2023/01/18
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中編2作からなる一冊。表題作は元気に終わって良かった。もう一作は、特殊な設定のせいか最後まで感情移入しづらかった。

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2022/11/24

久々の綿矢りささん。 「いなかのすとーかー」と「ウォークインクローゼット」の二篇でなる中編集。 「いなかのすとーかー」は、実家である田舎町で生活する若手の陶芸家・透がストーカー被害に悩まされる、ちょっとしたミステリー要素のある物語。 終盤は、少しびっくりする展開に。 窯のシー...

久々の綿矢りささん。 「いなかのすとーかー」と「ウォークインクローゼット」の二篇でなる中編集。 「いなかのすとーかー」は、実家である田舎町で生活する若手の陶芸家・透がストーカー被害に悩まされる、ちょっとしたミステリー要素のある物語。 終盤は、少しびっくりする展開に。 窯のシーンなど、制作風景も結構しっかり描かれており、私の好きだった朝ドラの「スカーレット」を思い出した。 「ウォークインクローゼット」の主人公は28歳のOL早希。男子とのデート用に洋服で着飾り、休日は1日かけてそれらを丁寧に洗濯していく。一方、幼馴染のだりあは、オシャレにさほど興味がないが、芸能の仕事をしているため、自宅のウォークインクローゼットには自動的に沢山の洋服が。 洋服を軸とした、友情や恋愛をめぐる物語。 早希の歳下の男友達のユーヤが個人的にお気に入り。 手軽に読める中篇集です。

Posted byブクログ

2022/05/06

身近な人のこと、分かっているようで 分かってないことも多いんだろうなぁ。 好きが憎しみに変わったり 友情が愛情にかわったり…。 お互いのことを思い、助け合える関係って 友情でも愛情でも素敵だと思う。

Posted byブクログ