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砂漠 の商品レビュー

4.1

323件のお客様レビュー

  1. 5つ

    119

  2. 4つ

    110

  3. 3つ

    66

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

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2022/05/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【学生時代を思い出させる、青春小説】 伊坂幸太郎って聞いて、 また小難しい小説かミステリー系なのかな?と思いきや、 大学生活のなんてことない日常を綴っている物語。 社会という砂漠に出るまでのまるでオアシスのような大学生活を送る男女5人のお話。 その中でも登場人物の一人、西嶋の最初の登場の仕方も印象的だがキャラクター自体も濃すぎ!笑 この作品でも際立っているキャラクターだと思う! 実際に自分の近くにこういう人がいたらあんまり関わらない方が良いかな〜〜って思うほど変人だけど、 作中では嫌われてはおらず皆に愛されてる誰もが認める変人。笑 私の中ではボーリングの話が印象的。出来なくて笑われて、揶揄われて、でも文句とか弱音を言わず次の日また次の日とボーリング場に一人で来て黙々と練習してる西嶋。かっこいい!!!!!!! 自分の言ったことにはきちんと責任を持って全うする。 簡単なようで難しいことを恥ずかしがらずに堂々と実現して行く西嶋は 格好いい。 それをきちんと知った上で好きになった東條さんも凄い! とりあえず一人一人のキャラクターについて書こうとすると書きたいことがいっぱい出て来てしまうほど入れ込んでしまう作品。 こういう青春系ってほんとに弱い、私。

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2022/05/28

大学生っていう大人と子供の狭間の中で世の中に対する不安や怒りを抱えながらこれからその中に飛び込む迷いや期待を友達同士で語り合う… 大学行ってたらもっと共感できたんだろうけど。 ただ、西嶋の臆さない性格は憧れる。

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2022/05/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

伊坂幸太郎さんの心地よいユーモアが楽しかった。冷静で鳥瞰型の北村が少しずつ感情的になったり、恥ずかしがり屋だった南が堂々としてきたり、登場人物の変化が面白かった。それぞれがちゃんと独立して自分を持っていて、だからこその5人の関係がとても羨ましく感じた。大学生のうちに読めて本当に良かった。砂漠に出たら辛いことが待っているだろうけど、大学生活をめいっぱい楽しもうと思う。私は先のことを考える北村より今を楽しむ西嶋の方に合っていると思った。でも、北村のいつも冷静なところはすごいと思う。そして、社会に出ても、大学生活を懐かしんでも戻りたいと思うことのないように、いつでも「今」を楽しめる人でいたい。私は人と関わる時、どうしても遠慮してしまったり、人に合わせてしまって自分らしくいれなかったりするから、人間関係が苦しくなる時がある。だから、これからは私も自分らしく人と関わることを覚え、あんな関係が私も人生のどこかで築けたらいいな、 と思う。そして、北村のように何でも話せ、一生を添い遂げたいと思える素敵な人と早く巡り逢いたい。なんてことは、まるでない。

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2022/05/06

学生の頃に読んで社会人3年目になった今日2回目を読み終えた。 自分のやりたいことは何なのか具体的な目標が無い自分はまさに砂漠の中にいる様だと感じた。 少しだけ学生時代が恋しくなった。

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2022/05/05

何をやっても許され、失敗したって許されるのが学生時代なのだと思う。机に向かってするだけではないあらゆる事を学び、社会という砂漠に放り出される前に、いろんな事を感じて成長していく登場人物達が、眩しくもあった。自分の大学時代を思い出させてくれ、今から社会に出る人たちにも是非読んでもら...

何をやっても許され、失敗したって許されるのが学生時代なのだと思う。机に向かってするだけではないあらゆる事を学び、社会という砂漠に放り出される前に、いろんな事を感じて成長していく登場人物達が、眩しくもあった。自分の大学時代を思い出させてくれ、今から社会に出る人たちにも是非読んでもらいたい小説。

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2022/04/26

個性豊かな登場人物の春夏秋冬と青春を描く物語。 学生時代に読んでいたら、良くも悪くも私の人生も変わっていたのかもしれません。でも、今こうして生きていること、来るかわからない明日もきっと来ることに感謝したいと思いました。とくにキラキラした生活ではないけれど、くだらない当たり前の毎日...

個性豊かな登場人物の春夏秋冬と青春を描く物語。 学生時代に読んでいたら、良くも悪くも私の人生も変わっていたのかもしれません。でも、今こうして生きていること、来るかわからない明日もきっと来ることに感謝したいと思いました。とくにキラキラした生活ではないけれど、くだらない当たり前の毎日の素晴らしさとありがたさを感じました。

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2022/04/25

スイスイ気軽に読めます。 この作品の評価は、西嶋をどう思うかによると思う。 学生時代の暇で無駄な時間って羨ましいな、とさんざん思わせておいてからの最後の学長の言葉が響く。

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2022/04/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係の贅沢である」 この一文がこの小説の全てを物語っている気がする。私は出会った仲間たちとの思い出が何よりの財産になっている。やっぱり青春って素敵だなと思わせてくれる作品だった。 「学生時代を思い出して、懐かしがるのは構わないが、あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな。そういう人生を送るなよ」 これは新社会人の自分にもっとも刺さった一文。辛いとき、人はどうしても過去にすがってしまう。それ自体が悪いことではないが、前に突き進まなくては意味がないと思う。社会の厳しさを体感したらこの言葉を思い出すことにしたい。

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2022/05/19

新潮文庫で読了。その後実業之日本社の文庫も入手したが、伊坂幸太郎氏のあとがきや表紙を含めて実業之日本社文庫版の方に愛着がある。 北村の「なんてことは、まるでない。」と言う物言いが鼻に付くものの、作者自身の投影であれば、段々と気にならなくなる。 とにかく西嶋の物語である。そして西嶋...

新潮文庫で読了。その後実業之日本社の文庫も入手したが、伊坂幸太郎氏のあとがきや表紙を含めて実業之日本社文庫版の方に愛着がある。 北村の「なんてことは、まるでない。」と言う物言いが鼻に付くものの、作者自身の投影であれば、段々と気にならなくなる。 とにかく西嶋の物語である。そして西嶋の成長の物語でもある。北村はあくまで語り部に徹し、西嶋、東堂、南、鳥井のキャラの立ち具合が素晴らしく印象に残る。

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2022/04/15

何比較的穏やかに話が続いていくような内容でした。 しかし読み進めていくうちに登場人物たちにどんどん愛着が湧いていき、その人物達に会いたいから読む、となるような作品だと感じました。 一気読み!というよりは、ゆっくり本が読みたいときにオススメです。 あと、麻雀がやりたくなる作品で...

何比較的穏やかに話が続いていくような内容でした。 しかし読み進めていくうちに登場人物たちにどんどん愛着が湧いていき、その人物達に会いたいから読む、となるような作品だと感じました。 一気読み!というよりは、ゆっくり本が読みたいときにオススメです。 あと、麻雀がやりたくなる作品です。笑

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