砂漠 の商品レビュー
いい意味で伊坂幸太郎さんらしくない作品で、とても読みやすかった。 西嶋くんが終始いいキャラしてた。 麻雀がわかるとより楽しめたかもしれない。 私は全然違う大学生活だったけど、こういう若さと勢いでその時しかできない大学生活も経験してみたかったなって思ったり。 青春って素晴らしい。
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中学、高校、大学、社会人と数年毎に読み返してきた作品。数年ぶりに再読。 これを読んで大学生活に希望を抱いて、無駄なことばかりして大学生活を過ごしたように思う。 いま、オアシスを懐かしむことなく砂漠を進んでいるのかあまり自信がない。というよりまだオアシスにいるような気もする。 読み...
中学、高校、大学、社会人と数年毎に読み返してきた作品。数年ぶりに再読。 これを読んで大学生活に希望を抱いて、無駄なことばかりして大学生活を過ごしたように思う。 いま、オアシスを懐かしむことなく砂漠を進んでいるのかあまり自信がない。というよりまだオアシスにいるような気もする。 読み返す度に西嶋の格好良さが分かるようになっていると思う。
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作家の伊坂幸太郎さんの場合、子供の頃ゴールデンスランバーを読んだことが全てなので、娯楽的な文章を書く作家なんだなという印象以外にはあまり知ることがありませんでした。 それで、この小説を読み始める時にもそんな内容を予想しました。 実際に超能力者-南-が登場するなど、最初は比較的軽い雰囲気でしたが、鳥井が腕を切断する事故にあったシーンからは少し真剣に本を読み始めました。 この小説は私の大学生活を振り返らせる部分が多かったです。 私の場合も軍隊で事故に遭って腰を痛めたせいで早期除隊した友人がいるので鳥井が他人事のようには思えませんでした。 西島が誰も呼応してくれない国際情勢について語るところや捨て犬養子縁組問題(つまり偽善に対する問題)もまた私が昔から一人で悩んでいたことの一つだったので同質感を覚えました。 西島はこれに対して次のような答えを提示します。 解決できない問題だからといって無視するな。 だからといって、過度に没頭するな。 ただ君が今すぐできることをしろ。 それが正解かどうかはわかりませんが、一見筋は通ると思います。 本作には意外な反転が一つあります。 新入生1年間の話を扱っているようでしたが、実は4年間の話だったということです。 あっという間に過ぎてしまった大学の4年間を表現したものですが、僅か1ヶ月前に大学を卒業した私には肺腑を突くような感じでした。 結末部で北村が抱いている後悔と心配、不安と焦り、そして期待の感情を私も同じく持っているからです。 本作のタイトルでもある砂漠は、大学を卒業した若者たちが進むべき索漠な社会そのものをイメージしたものです。 主人公たちは年齢は成人ですが、まだ本当の意味で大人になったわけではありません。 超能力者である南の存在がそれを象徴します。 大学は成人になってもまだ子供たちの純粋さが残っているところです。 結末で卒業と同時に主人公は砂漠に進むことになります。 彼らに砂漠に雪を降らせることができるでしょうか。 残念ですが、主人公達にそれが出きるとは思えません。 主人公は4年間一緒に過ごした恋人、友達とだんだん連絡が途絶え、甚だしく別れる事になるかもしれません。 しかし、この小説はそれほど絶望的な物語では無いと信じています。 ネットで調べたところ、砂漠に雪が降ることは珍しいが、よくあることだそうです。 私たちが知らなかっただけで、もう昔から砂漠には雪が降っていたのです。 私たちは皆、いずれ砂漠に進まなければなりません。 しかし、それはあまり心配することでは無いと思います。 この小説の最後の文章のように、「まあそんなに大したことでもない」ことなのですから。
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何度も読み返す一冊になる、という宣伝文句に購入、一読。確かに楽しそうな学生生活のお話しであった。が、再読したいとは違う。今のところは。 麻雀の話がよく出てきたし、なるほどね!とも感じたし。楽しいお話しでした。空き巣とか強盗とかの部分がお気に入りにならなかったのかも?
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ちょっと不思議な大学生の日常を描いた物語。 伊坂幸太郎の作品で1番好きな作品。普段小説とは一期一会だが、思わず2度読んでしまった。 主人公北村の性格が、物語の時間が経つにつれて明るくなっていくのが微笑ましかった。 西島が麻雀で平和(ピンフ)を築くのに必死だったのが印象的だった。...
ちょっと不思議な大学生の日常を描いた物語。 伊坂幸太郎の作品で1番好きな作品。普段小説とは一期一会だが、思わず2度読んでしまった。 主人公北村の性格が、物語の時間が経つにつれて明るくなっていくのが微笑ましかった。 西島が麻雀で平和(ピンフ)を築くのに必死だったのが印象的だった。 結構前に読んだ作品なので、また読み直してみたいなと思った。
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ミステリ好きなせいもあるのか、砂漠は私には合いませんでした。(きっと好みの問題です!友人からはオススメされた本でした)大学生の青春物語を淡々と見ている感じでした。その中でも、「思い出すのはいいけれど、昔は負かったな、と思っちゃいけない。あの頃に戻りたいな、という気持ちになったら駄目」というあとがきにはハッとさせられました。社会人になって辛い事もあるけど、昔を懐かしんで今を嘆くようなことはせずに、前だけを見て前進。前進。していきたいと思えました。
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“羨望と安堵” 残り1年を切った私の大学生活。 何かやりたいこと、やり残したことはないかと読み始める。 『学生時代を思い出して、懐かしがるのは構わないが、あの時は良かったなと——、 と逃げるようなことは絶対に考えるな』 こう思わないためには、社会人生活を充実させなきゃいけない。 今が十分楽しい。 なので、とても難しく思うが。 作中、登場人物が片腕を失う。 もし私が体の一部を失う、身体に障がいを負って生きることになったらと考えた。 一生普通にはなれないのか。 常に周りからの視線を感じながら生きるのか。 それには慣れるのかもしれない。 大事なのは、どう立ち直り、それからどうするかだ。 結果、彼らを羨ましく思う点がありつつも、いい大学生活を送れていると思った。 サークルで合宿やイベントを楽しんで、友達と色んな旅行に行って、 会いたい人と会えて、友達と飲みつぶれて、恋愛もした。 色んな思い出を回顧したが、どれもいい思い出で、 当然忘れたところにある思い出もある。 何を思ったか。 それは、周りに恵まれたということ。 ありがとう。。
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10年ぶりくらいに読了。当時は学生だったからか西嶋から発する言葉に胸が刺さりまくったんだけど、今はそんなことはまるで無い笑。 砂漠に慣れてしまったのか、悲しい。。 言葉のチョイスはこの時が好きだった。
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分かってたけど、伊坂幸太郎に求めているもんではなかったな。分かってて手を出した自分が良くないんだけどね。アヒルと鴨のコインロッカー読んだ後やったから、こんな話も書くんや〜って感想になってしまった。 やっぱ麻雀はやっとくべきやったな、もう少し楽しんで読めたかも。
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私には合わなかったな。 普段ミステリーや叙述トリックばっかり読む私にはとっても物足りなかった。 友達に「こんな青春過ごしたかったと思わない?」って言われたけど、うーんいいかな。 麻雀少しは分かったゾ。
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