ジゼル の商品レビュー
大変面白かった。最後まで飽きずに、あっという間に読むことができた。バレーの「ジゼル」の説明が何回も何回もされているので、自然に「ジゼル」がどういった物語だったのか、初めて知ることができた。ただし、それによって、ジゼルを理解できたかというと、はっきり言って私には理解できなかった。
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ロマンチックバレエの代表作と言われている「ジゼル」のストーリーに絡めた展開は、とってもおもしろかった。内容はダンサーにより解釈が異なることや、主人公が死装束で踊る唯一の作品だということも初めて知った。表舞台では優雅で華やかなバレエの世界も、裏では嫉妬や裏切り、憎悪が渦巻いている。 最終章「カーテンコール」は、きっちりおさまるところにきれいにおさまっているのだけど…うーん、「東京スペリオール・バレエ団」を新たに立ち上げ、ブレーンのひとりとして携わることになった花音が、姉の名誉のために真実を知りたかった!のではなく、自分の夢の実現のために実はすべて計画していたことだったとしたら…なーんてエンディングを期待してしまった。ちょっと無理があるか。 花音ちゃん、ゴメンね。
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イヤミスの秋吉さんが描くとクラッシックバレエの名作「ジゼル」がこうなる。 不穏な雰囲気の漂う美しい舞台設定にぞっとする。 バレエ好きな人にはあんまりお薦めできない。
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ジゼルの叫び©︎雛倉さりえさんの作品を読んだばかりなので、ジゼルの知識はあひました。幽霊の仕業ではないことだけはわかっていたので誰か血縁者がいるんだろうな、まぁ主要人物だろ、とうっすら思っていたらまぁドンピシャ。悲劇なのは誰も殺そうとして人を殺していないというか、そもそもが殺陣ではなかったということ。 パピヨンさんのラストもちょっと納得いかないかなー。あのままバレエ団を立ち上げていた方が面白かったけど。誰も殺人を犯していない、嫉妬や僻みやらが露呈し、疑心暗鬼になるのに誰も本物の悪者がいなかったことがすっきりしなかった。こんなに引っ張るのなら誰かに悪者になってほしかったなーと。。 東京グランド・バレエ団の創立15周年記念公演の演目が「ジゼル」に決定し、如月花音は準主役のミルタに抜擢される。このバレエ団では15年前、ジゼル役のプリマ・姫宮真由美が代役の紅林嶺衣奈を襲った末に死亡するという事件が起き、「ジゼル」は長いあいだ封印されてきた。 公演に向けて準備を始めようという矢先に、花音の同期の蘭丸は、夜のスタジオでジゼルの衣装を身に纏った真由美の亡霊を目撃する。 そして、芸術監督の蝶野は事故で大怪我を負い、プリマの嶺衣奈は精神的に追い詰められていく。配役の変更で団員の間に不協和音が生じる中、不可解な事件が相次いで……。
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バレー団が次の記念公演で演じる演目が「ジゼル」に決まる。それは過去に忌まわしい出来事がありタブーにしていた演目だった。公演に向けて練習する団員や関係者に事件が立て続けに起こり、やがて死者が・・・という話。 良い役に付いた団員に対する嫉妬や反発が描かれ、今作も秋吉さんらしいダークミ...
バレー団が次の記念公演で演じる演目が「ジゼル」に決まる。それは過去に忌まわしい出来事がありタブーにしていた演目だった。公演に向けて練習する団員や関係者に事件が立て続けに起こり、やがて死者が・・・という話。 良い役に付いた団員に対する嫉妬や反発が描かれ、今作も秋吉さんらしいダークミステリーかと思って読んでいたら、それほどオドロオドロしい内容では無かった。バレーに情熱を注ぐ団員達の姿や踊りの描写等、普通に小説としてとても面白かった。ただ、ああいう真相にするのなら伏線が一つ二つ欲しかったな。そこだけが残念。
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東京グランバレエ団15周年記念公演の演目がジゼルに決定。このバレエ団では15年前にジゼル公演時にある事件が起きて人が死にそれ以来タブーとしてきたのを15年ぶりにやることに… そこから始まる亡霊騒ぎ。 ホラーテイストと言うより絶対これは誰かが意図して裏で何かをしていると言う事が分か...
東京グランバレエ団15周年記念公演の演目がジゼルに決定。このバレエ団では15年前にジゼル公演時にある事件が起きて人が死にそれ以来タブーとしてきたのを15年ぶりにやることに… そこから始まる亡霊騒ぎ。 ホラーテイストと言うより絶対これは誰かが意図して裏で何かをしていると言う事が分かるニュアンスだけど、真相がなかなか見えてこないもどかしさに割とすぐに読んでしまった。 1つの真相が見えた後に見える違う一面がなるほどな…と思う。 美しいバレエを演じるには嫉妬、挫折、涙、怒り色んな負の感情を背負って乗り越えて完成するのだなと思った。
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