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ジゼル の商品レビュー

3.4

56件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

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2022/02/02

15年前の事件が現在に影を落とす。バレエのジゼルをモチーフに、正に、なぞらえた話。うっすら疑わしいあの人があんな感じで…。聖母に続き、作者の思考展開に親しみを感じるが、ラストは意外。若干の狡さを感じるが、伏線回収して大団円であることに変わりはない。 このパターンの物語は、あくまで...

15年前の事件が現在に影を落とす。バレエのジゼルをモチーフに、正に、なぞらえた話。うっすら疑わしいあの人があんな感じで…。聖母に続き、作者の思考展開に親しみを感じるが、ラストは意外。若干の狡さを感じるが、伏線回収して大団円であることに変わりはない。 このパターンの物語は、あくまで現実にこだわるのか、幻想交えたホラー混じりミステリーなのかどっちどっちといつも、浸りきれないとこはある。 が、読み進めるうちに、ジゼルとのリンクが美しく物語に彩りを加えて、全く気にならなくなる。 バレエを生で観たい!と感じさせる力を持つ作品。

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2021/09/06

東京グランドバレエ団に所属するバレリーナ達の憧れや嫉妬が巻き起こした事件のお話。過去の殺人事件に関わっていた人物達を次々と呪いのような不幸が襲い、その真相を探る若きバレリーナ。お話はバレエ演目「ジゼル」の話と共に進んでいく… 面白くないことはないんだけど、登場人物の名前や話し方...

東京グランドバレエ団に所属するバレリーナ達の憧れや嫉妬が巻き起こした事件のお話。過去の殺人事件に関わっていた人物達を次々と呪いのような不幸が襲い、その真相を探る若きバレリーナ。お話はバレエ演目「ジゼル」の話と共に進んでいく… 面白くないことはないんだけど、登場人物の名前や話し方、バレエ団内での過ごし方になんともいえない恥ずかしさを感じていまいちお話に入り込めず。こんな歯の浮いたような同期のイケメンいるか?とか、先輩たちを差し置いてここまでこの子達ばかりが抜擢されるか?とか。 バレエ鑑賞は苦手だったけど「ジゼル」はもう一度見てみたくなったかな。

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2021/08/15

漫画『ダンス・ダンス・ダンスール』が好きで、作中に出てくるバレエ演目『ジゼル』に興味を持ち、本書を手にした。 ミステリ部分よりもバレエの世界観が綺麗に描写されていること、舞台を作り込んでいく工程も丁寧に記載されていることが大変魅力的であった。 最後オチが少し弱い感じはしたものの、...

漫画『ダンス・ダンス・ダンスール』が好きで、作中に出てくるバレエ演目『ジゼル』に興味を持ち、本書を手にした。 ミステリ部分よりもバレエの世界観が綺麗に描写されていること、舞台を作り込んでいく工程も丁寧に記載されていることが大変魅力的であった。 最後オチが少し弱い感じはしたものの、しっかりと終わり好印象である。 次作も是非読みたい。

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2021/06/19

バレエに全く興味のない私でしたが、少し読んでから、急に知りたくなって、今の日本にどんなバレリーナがいるのか、ジゼルはどんな踊りなのか動画を見てしまいました。 それくらい、分かりすく、魅力的に描かれていたように感じます。 実際の動画を見てから、また本を読み進めると、フワッと軽や...

バレエに全く興味のない私でしたが、少し読んでから、急に知りたくなって、今の日本にどんなバレリーナがいるのか、ジゼルはどんな踊りなのか動画を見てしまいました。 それくらい、分かりすく、魅力的に描かれていたように感じます。 実際の動画を見てから、また本を読み進めると、フワッと軽やかに舞う姿や、指先まで意識して綺麗に演じている繊細さまで、頭に浮かんできました。 そういえば、事件の話だった、犯人誰だっけ?というくらい、バレリーナ同士の嫉妬や、切磋琢磨する姿、意識の高さなどに夢中になってました。 逆にいうと、少しミステリー感は弱かったかなと思いますが。 私は、バレエの魅力を知れたので満足です。

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2020/11/14

バレエ古典の演目名をそのままタイトルにしたミステリー。 バレエ・ファンなら気になる一冊だと思う。 バレエ「ジゼル」は、幸せな結婚を出来ず亡くなった乙女の亡霊・ウィリたちが、夜中に森の墓場に迷い込んできた人間や裏切った男を死ぬまで踊らせる、という恐ろしい話。 ジゼルも第1幕でアル...

バレエ古典の演目名をそのままタイトルにしたミステリー。 バレエ・ファンなら気になる一冊だと思う。 バレエ「ジゼル」は、幸せな結婚を出来ず亡くなった乙女の亡霊・ウィリたちが、夜中に森の墓場に迷い込んできた人間や裏切った男を死ぬまで踊らせる、という恐ろしい話。 ジゼルも第1幕でアルブレヒトに騙されウィリになるが、森に迷い込んだアルブレヒトの命を最終的には救う。 おどろおどろしい美しさと、ジゼルの純真さに心がキュンとなるので、バレエの中でも非常に好きな演目のひとつです。 比較的上演時間が短いというのも、眠ってしまわないという点で評価が高い(笑) この小説の方は、主人公たちの年齢設定や、真相を知っていく経緯など、リアリティの点で残念な部分があったものの、小説のストーリーとバレエ「ジゼル」の場面が交錯しながら展開していくところなんかはよく練られているな、と思った。 下リンクは秋吉理香子さんと日本を代表するバレエダンサー・上野水香さんの対談。 ↓ https://shosetsu-maru.com/interviews/authors/special_interview/3

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2020/10/26

東京グランド・バレエ団の創立15周年記念公演の演目が「ジゼル」に決定して、団員を驚かせる。 15年前、ジゼル役のプリマ・姫宮真由美が代役の嶺衣奈を襲った末に死亡するという事件が起き、「ジゼル」は長いあいだ封印されてきたのだ。 同期入団で仲良しな4人組、花音、蘭丸、絢子、有紀子だっ...

東京グランド・バレエ団の創立15周年記念公演の演目が「ジゼル」に決定して、団員を驚かせる。 15年前、ジゼル役のプリマ・姫宮真由美が代役の嶺衣奈を襲った末に死亡するという事件が起き、「ジゼル」は長いあいだ封印されてきたのだ。 同期入団で仲良しな4人組、花音、蘭丸、絢子、有紀子だったが、花音が準主役のミルタに抜擢されたことで、有紀子と花音の間に亀裂が。 そんな中、蘭丸は、夜のスタジオでジゼルの衣装を身に纏った真由美を目撃する。 直後、芸術監督の蝶野が事故で大怪我を負って。 これは真由美の"呪い"なのか?   バレエの演目が分からなくても「ジゼル」のストーリーも載ってるので、物語とのシンクロも楽しめる。 バレエといえば、かつての漫画のイメージもあり、もっとどろっ泥な妬みや嫌がらせが描かれるのかと思ったら、あんがいアッサリなのでそこは拍子抜け。つい身構えて読んでしまったのに。 バレエの裏側がリアルに描かれている。足のボロボロさに経済面でもうなずくことばかり。 どんなにストイックに頑張ってもバレエで食べて行くのはホントにひと握り。バレエ団に入団するのも狭き門。せつない。 「ジゼル」がこれほど重要な演目とは思ってなくて団員たちの「ジゼル」にかける情熱に驚いた。 アルブレヒトやミルタの解釈も勉強になる。 「ジゼル」をじっくり観くらべてみたくなった。  

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2020/10/24

2020.10.09スタート 2020.10.16読了 2020年の㉔ ★★★★☆ バレエの世界をよく知らない人たちにも読んでほしい。美しく華麗で優しい愛の物語だけじゃないバレエの世界というものを。妬み嫉み恐れという負の要素も含めてこそのバレエの世界を。あからさまに意地悪な事もし...

2020.10.09スタート 2020.10.16読了 2020年の㉔ ★★★★☆ バレエの世界をよく知らない人たちにも読んでほしい。美しく華麗で優しい愛の物語だけじゃないバレエの世界というものを。妬み嫉み恐れという負の要素も含めてこそのバレエの世界を。あからさまに意地悪な事もしないし、性根が腐ってる悪い人もいないのに…やるせない。誰かが笑えば誰かが泣く。だから特にこの世界は辛いよね…。ま、バレリーナだけじゃないけどね。

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2020/06/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

バレエの「ジゼル」は可憐な少女の話ってことしか知らない状態だったが、装丁の綺麗さに惹かれて手に取ってみた本。 章ごとに、ジゼルのストーリーも進んでいって面白かった。愛憎渦巻くドラマチックな結論があるのかなって思っていたが、大したことなくてちょっと残念。サイコキャラが登場しなかったからか。でもジゼルのバレエ観たくなった。

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2019/12/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

バレエに疎い私でもサクサクと読み進めることができました。テンポ感がよく、300ページ以上ありましたが、一気に読んでしまいました。 『ジゼル』をテーマにした作品。読む前も後もその考えは変わらないのですが、ニュアンスが変わりました。 例えば、本作品の第1幕で嶺衣奈が死んでしまう。→『ジゼル』のジゼルが第1幕で死んでしまうこと。 また、最後の最後で明かされた、真由美お姉ちゃんの為に花音が真相に近づいていった。→『ジゼル』の復讐の女王ミルタ。 花音の「蝶野だけが命を落とさずに済んだのは、もしかしたら姉が護ったからではないだろうか____裏切られてもなお、ジゼルがアルブレヒトを、ミルタの呪いから護り抜いたように___。」という言葉で、本書のストーリーと『ジゼル』は、『ジゼル』を踊る、だけではなく、本書の構成までも『ジゼル』と繋がっているんだと痛感しました。 また、この作品のテーマだと感じた、「愛憎」についても、作品のストーリーと『ジゼル」が繋がっている気がしました。『ジゼル』では、第1幕では愛。第2幕では憎。でも最終的に愛。本作品にもよく表れていて、例えばカルテットの4人の葛藤。信頼している仲間だからこそ、大役が決まって嬉しいし。応援したい。だけれど、嫉妬がない訳でもない。悔しい。なんで。 この感情はどれも正しく、"仲間"だからこそ芽生えるものでしょう。この、"愛"と"憎"がストーリーと『ジゼル』との最大の共通点ではないのでしょうか。 一時は絢子が?有紀子が?蘭丸が?と誰も信じれぬ思いで読んでいましたが、最後まで読んで、素敵だったなあ、と感じました。 3人が死んでしまっているこの作品。でも、読み終わった後にこんなに幸せな気持ちになれる作品。それって、今後も大事にしていくべき作品なのではないでしょうか。

Posted byブクログ

2019/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

登場人物の心情、特にダンサー間の嫉妬が鮮明に描かれていてどの人にも感情移入できる 最後に事件が解決したと思ったらそんな結末だったなんて、、、!と2回もどんでん返しをくらいました 面白かった

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