肉小説集 の商品レビュー
共感できない ウヘェ(´Д`) なのに読み進めてしまう。 面白さは共感のみではない。 すごくいい。好き。 肉も人もw
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あらすじ(背表紙より) 凡庸を嫌い「上品」を好むデザイナーの僕。何もかも自分と正反対な婚約者には、さらに強烈な父親がいて―。(「アメリカ人の王様」)サークルで憧れの先輩と部屋で2人きり。「やりたいなら面白い話をして」と言われた俺は、祖父直伝のホラ話の数々を必死で始めるが…。(「魚...
あらすじ(背表紙より) 凡庸を嫌い「上品」を好むデザイナーの僕。何もかも自分と正反対な婚約者には、さらに強烈な父親がいて―。(「アメリカ人の王様」)サークルで憧れの先輩と部屋で2人きり。「やりたいなら面白い話をして」と言われた俺は、祖父直伝のホラ話の数々を必死で始めるが…。(「魚のヒレ」)不器用でままならない人生の瞬間を、肉の部位とそれぞれの料理で彩った、妙味あふれる傑作短篇集。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
肉を前にして人は冷静にはいられない。だからドラマが生まれる。肉欲は、ぬめりと生温かさのある物語を生む。 肉って食べると、自分の体の一部になるって感じがある。そういう、カニバリズム的発想にはエロスとか罪悪感とか、そういうネガティブな感情がかかわってきて、だから古来から物語のモチーフとして用いられる。 でも現代のぬるま湯のようにゆとりあふれる日本では、ゆるい肉欲の小説が生まれる。そんな感じ。 ① 豚足の話 豚足のグロテスクさにピッタリのグロテスクな話 ② ロースとんかつの話 とんかつはソースで食べるほうがうまい!いや、塩で食べるのが至高である!そういう濃い味と薄味のイデオロギー闘争が肉料理にはある。そういう人間関係のはなし。味付けって、人間性出るよね。 ③ 角煮の話 井の中の蛙が悶々とする物語。硬くて薄いバラ肉の炒め物に辟易する中学生は世の中にうんざりしてる。それは自分にうんざりしてるってことなんだろうな。若者よ。角煮のように箸で崩れるくらい柔らかい心を持てるようになるといいな。 ④ 肩ブロックの話 中年になり切れないおっさんの苦悩。上司としてうまく振舞えない、老いてきた体にイラつく、なんだかなぁ。豚の肩肉は一番動く赤身だから筋張っている。マジメなおじさんに似ているね。圧力なべで煮込めばおいしくなるよ。 ⑤ ヒレ肉の話 えろい。ダジャレの嵐。でも、肉欲って感じで一番肉小説だなって思う。粋だねぇ。 ヒレ肉ってのは腰のお肉。腰の肉付き…。えろい。 でもさ、この面白い青年ってのは、おじさんに寄りかかるタイプの女には…。僕としては、甘酸っぱい小説に見えて、血なまぐさい物語だなって思った。K血のにおいがする。 ⑥ もも肉のハムの話 人間みんな「君の膵臓を食べたい」と思っているのかもしれない。いや、うそ。 でも、食べたものは自分の体の一部となるということは事実である。だから、君を手に入れたい、独占したい、そういう時、人は肉を欲する…。 「打ち上げ花火、横から見るか、下から見るか」そういう作品と同じ、何にも知らない子供だからこそ味わえる、頭で理解できないドキドキのおはなし。
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さまざまな人生の瞬間を、豚肉の部位と料理で綴る肉汁あふれる短編集。 工夫がなされているのはよく分かるが、登場する料理が何とも美味しそうに感じない。折角の企画モノなので、食欲をそそるようなのを読みたかった。
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肉をテーマにした短編集。 最初の頃に出て来る短編の主人公は、独りよがりで、好きになれないし、結構嫌な気分にもなるけど、作品を読み終わった時には、何だか優しい気持ちになれるから、不思議… タイトルが「肉小説集」だから、いろいろな肉が出て来るのかと思ったら、豚肉のみ。あとがきによると...
肉をテーマにした短編集。 最初の頃に出て来る短編の主人公は、独りよがりで、好きになれないし、結構嫌な気分にもなるけど、作品を読み終わった時には、何だか優しい気持ちになれるから、不思議… タイトルが「肉小説集」だから、いろいろな肉が出て来るのかと思ったら、豚肉のみ。あとがきによると、作者が関東人だから「肉=豚肉」なのだそう。確かに、同じ関東人の私も豚肉のイメージが強い。登場する料理は、凝った物もほとんどなく、実際に作ってみたくなる作品。
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初坂木。タイトルからして美味しい料理が出てくるであろうと思い、買ったんだが——不味そうでイマイチ。ただ最後の“ほんの一部”のエロさで、評価(多少)回復w 星二つ半。
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今回の短編集は、最初は「ナンジャコリャ」 なんて思いながら読んでいたけど クスッと笑えて、他にはない肉料理だった
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お仕事小説シリーズは面白いのに、この小説集は苦手です。特に一話めが無理でした。食べ物小説は食べたいと思わせてなんぼじゃないのか、と思ってるので、奇をてらったものは苦手です。
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視点がすごいというか自分には気付きそうにないところばかりでいつも感心する。基本、氏の作品は読後はチョットシアワセな気分になる。
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肉、がテーマの短編集。 語り口は全て男性で、小学生男児から40代後半男性まで幅広いけれど、みんな一癖ヒネたところがあってかわいい。 肉食女子とも違う、ガツガツしたザ・男性とも違う。だけどどこか非現実的なエロティックさがあってそわそわする。
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