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肉小説集 の商品レビュー

3.4

52件のお客様レビュー

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2021/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本を読むより先に「鶏肉小説集」を読んでいたので、そして鶏肉小説集は個人的にとても爽やかな印象だったので、この本の最初のお話「武戦派の爪先」を読んだとき後味悪くてビックリした。 あれ!?!?あれ!?!?これなんか思ってたんと違うぞ!?!?!ってパニックになった。 でも「アメリカ人の王様」が明るくてとても楽しくて笑いながら読んだので、これこれ~~!!すごく好き~~!! と思ってからの「君の好きなバラ」でまたずーーーーんってなった。思春期の描写うますぎやろ。つらいんですが。でもめちゃくちゃリアル。つらい。 一番好きなのが「ほんの一部」かな。 「そんな露出の多い服着てるから男に狙われるんだ」と思う身勝手な気持ち悪さを小学生が持ってるのはすごく嫌だったけど、なんというか、その価値観を変える作業は本当に大変なことだと思うので。男を悪者にしないといけないからね。人のせいにできないのはツラいよね。でも彼にはその価値観を少しずつでもいいから変えていってほしい。 偏食小学生というのがすごく良かったな。ここでも思春期つら!!!しんど!!!!という描写は多々出てくるのだけど、でも好きな部分が多くて~~~!!! 太股を舐めるときの産毛の描写も好き…これは気持ち悪さと表裏一体なのかもしれませんが…すごく好き… そして彼女の血が自分の中に入ることで、「僕の身体のほんの一部は、あいつでできている。」というラストの一文!!!!!くそう!!!!!好き!!!!! なんかこう、後味の悪さが目立つものも多かったけど、やはり文章の書き方が好きだな~~~!!と思った。 完全に好みになるけど、鶏肉の方はオムニバス形式になってておもしろさ倍増って感じだったから好きなのは鶏肉の方だな。でも私は味としては豚肉が一番好きです。食べ物の話はほんとおもしろいな~~~!!!!

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2021/05/22

まず装幀がめちゃくちゃかわいい。 そんな単純な理由で手に取りました。 お肉をテーマに紡がれる連作短編集。 表紙のぶたさんに書いてある番号、それぞれのお話でキーになるお肉の部位です(笑) 好きだったのは2本目に収録の「アメリカ人の王様」。 「僕」と性格が正反対の婚約者、その強烈...

まず装幀がめちゃくちゃかわいい。 そんな単純な理由で手に取りました。 お肉をテーマに紡がれる連作短編集。 表紙のぶたさんに書いてある番号、それぞれのお話でキーになるお肉の部位です(笑) 好きだったのは2本目に収録の「アメリカ人の王様」。 「僕」と性格が正反対の婚約者、その強烈な父親とのツーショット。これから義父になろうとする相手との会話の攻防の中で、 「義父(予定)」、「義父(確定寄り)」と、かっこの中で義父との距離が開いたり、縮まりかけたり、また開いたり(笑) 入り込んでいくうちに、にやにやせずにはいられませんでした。 でもなんだか他人事ではないような気もしてしまいす...。 やはり母娘、女性陣の懐の深さには勝てないのかもしれません。笑 鶏小説集もあるのでおすすめですよ!!

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2021/03/31

こう言う感じなのね!? っていう肉食男子。いや、肉食は勘弁男子やら、肉食系女子とお付き合いする男子やらとにかく肉にまつわりつつストーリーが展開する短編集。 どのストーリーも共感できそうな出来なさそうな、ファンタジーのようなそうでもないような。笑笑 恋愛小説のようなそうでもな...

こう言う感じなのね!? っていう肉食男子。いや、肉食は勘弁男子やら、肉食系女子とお付き合いする男子やらとにかく肉にまつわりつつストーリーが展開する短編集。 どのストーリーも共感できそうな出来なさそうな、ファンタジーのようなそうでもないような。笑笑 恋愛小説のようなそうでもないような。 この絶妙に人間関係が肉に調理されてる様子は、見て楽しむご馳走のようです。笑笑 短編なので、途中途中味が変わるのも楽しめる。読みやすいので、吉牛くらいの気持ちで入れます。

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2021/02/09

豚肉の部位をテーマに様々な男達が繰り出す彩りのある、そしていい味がする短編小説だった。どうしようもないお父さんから、エロティッシュな小学生まで幅広い内容で肉を食べるように最後まで飽きなかった。

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2021/02/04

ちょっとひねくれ気味の男のひと(男の子も!)が主人公の短編集。 見た目(タイトルとか表紙のイラスト)から想像するより、心の琴線に触れまくりです。 わざとグルメ小説っぽくして、期待を裏切らせたのかな? とにかく、お上手でした。 ああ、わかるなっていう、生きていく上でどうしても経...

ちょっとひねくれ気味の男のひと(男の子も!)が主人公の短編集。 見た目(タイトルとか表紙のイラスト)から想像するより、心の琴線に触れまくりです。 わざとグルメ小説っぽくして、期待を裏切らせたのかな? とにかく、お上手でした。 ああ、わかるなっていう、生きていく上でどうしても経験してしまう“みじめさ”とか“胸きゅん”とか、そういうのがぎゅぎゅっと生絞り。

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2021/02/04

長い人生、時には自分の中で折り合いをつけてやっていかなくちゃいけないことなんていっぱいある。そんな時にでも、相手を理解しようとする器の大きさが欲しいし、それを前向きに楽しもうとする姿勢があれば尚良し。他人はみんな、どこかの国の王子様かお姫様と思えれば。

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2020/10/22

出てくる料理があんまり美味しそうに見えない…ˊᵕˋ ; 個人的に、『鶏小説集』の方が共感できる部分が多かった…かな?

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2020/08/17

心温まる短編集のかたまり。 こんなハートウォーミング。 ずるい。。 文章化しない。 あえて語らない文章の使い方が秀逸。

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2020/08/29

豚の部位に応じた料理が毎話出てきますが、人間模様を主軸とした短編集かな。 冒頭の「武闘派の爪先」では豚足が出てきます。私も主人公同様どうも苦手なので、どういったところがダメなのか共感できましたね。話の内容はかなりブラック… 個人的には「肩の荷(+9)」が好みでほっこりしました。...

豚の部位に応じた料理が毎話出てきますが、人間模様を主軸とした短編集かな。 冒頭の「武闘派の爪先」では豚足が出てきます。私も主人公同様どうも苦手なので、どういったところがダメなのか共感できましたね。話の内容はかなりブラック… 個人的には「肩の荷(+9)」が好みでほっこりしました。

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2020/07/02

2020/7/2読了 お肉をテーマにした短編集。美味しそうな料理に期待しながら読んだらちょっと違ったかなぁ。 紹介文にの「魚のヒレ」の話が読みたくて購入したが、それ以外の話も面白かった。(でも、魚のヒレが一番面白かったなぁ) 小学生、中学生、中年など幅広い年代の男の子が主役となつ...

2020/7/2読了 お肉をテーマにした短編集。美味しそうな料理に期待しながら読んだらちょっと違ったかなぁ。 紹介文にの「魚のヒレ」の話が読みたくて購入したが、それ以外の話も面白かった。(でも、魚のヒレが一番面白かったなぁ) 小学生、中学生、中年など幅広い年代の男の子が主役となつていたが、特に小中学校の時の反抗期は読んでいて胸が苦しくなった。こんな時もあったなぁと…。 心温まるような良い話が多く、あっさりと読むことができた。

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