サラバ!(中) の商品レビュー
この巻良かった。宗教について不思議に思っていたことの答えが分かった気がする。 自分で自分が信じるものを見つける。 これだと思う。みんな多くの人がその時代、その時代、不安で厳しい生活しかない世界だった。だから、外にすがれるもの、心の拠り所となるものが欲しかったし、必要だったんだ。あ...
この巻良かった。宗教について不思議に思っていたことの答えが分かった気がする。 自分で自分が信じるものを見つける。 これだと思う。みんな多くの人がその時代、その時代、不安で厳しい生活しかない世界だった。だから、外にすがれるもの、心の拠り所となるものが欲しかったし、必要だったんだ。あとは、今現代より見えないものを信じる気持ちが今よりはるかに純粋だったとも思うし、大きくなってからも親への従順さとかも違っただろうし。そして、自分が信じたものが間違いだったなんて、そうそう信じられないし、自分の信念みたいになってからはそれを手放すのはかなり難しいからね。他人に無理強いさせなかったとしても、ある意味心を囚われると枠外のことやものは見えなくなるし、受け入れ難くなる。 では、宗教とこだわり、との違いはなんだろうか。
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中学から高校、そして大学生から社会人へ。可愛かった歩がこうやって大人の階段を登っていくことを息子の未来と重ね合わせてしまう。結局美男子で付き合う子たちも美人さんで、須玖くんなや夏江おばさんやその後の映画サークルのおかげで小説や英語や音楽の蓄積もされていて関西弁、かつ、苦手なもの(...
中学から高校、そして大学生から社会人へ。可愛かった歩がこうやって大人の階段を登っていくことを息子の未来と重ね合わせてしまう。結局美男子で付き合う子たちも美人さんで、須玖くんなや夏江おばさんやその後の映画サークルのおかげで小説や英語や音楽の蓄積もされていて関西弁、かつ、苦手なもの(人)もしっかりある。好感度100%。上巻にでてくる巻き貝やサトラコヲモン様がここにきて重要なキーワードになってくるのがまた面白い。成長とともに社会的なニュースも入ってきて、このあと下巻でどこまで進むのか、何歳までいってしまうのか、楽しみ。
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感想は下巻で 須玖くんが小説や映画に没頭するようになったきっかけが現実逃避だということ。ドキッとした。私もそんな時期があった。まさしく逃避だった。 須玖くんは芸人の又吉さんぽいなぁ。 歩から見る男性は単純で優しくて分かりやすい。 女性達は皆個性的でマイペース。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
歩は人のことをよく見ている。自分のこともよく分かっている。客観的に見ている。動悸は不純でも、物事を楽しんでできる。本人が意図しなくてもできてしまう。本当に上手くやっている。羨ましい。そして疎ましい。 この小説は声に出して笑ってしまう描写がちょこちょこある。 姉は巻貝になっていたっていうのもウケたし、サトラコヲモンサマの正体について、知った時は本当に爆笑してしまったし、でもその冗談じゃなくその名前にした矢田のおばちゃん、本当にすごいなって……悩める人が悩まなくてもいいように、信じれる対象や場所を作ってあげたこと、すごいなって思った。 祖母が死に、母は再婚し、姉は大量の巻貝を作り、最後に父が出家することになって、涙がちょちょぎれた……山に母と姉がこもればいいと歩が思っていたことが父が叶えてしまう面白さと、悲しさとやりきれなさと……すごい小説だと思った。これは直木賞とるわと思った。
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家族のいざこざの深みが分かる。と同時に自分の家族は本当に平和だったのだと気付かされる。家族の問題は考えや判断に直に影響をする。もしも然る立場になるのだったら、家族を持つ責任感を強く持たないといけない。けど、重い雰囲気を感じさせない面白さが沢山あり、ラストのおばちゃんの話は特に好き...
家族のいざこざの深みが分かる。と同時に自分の家族は本当に平和だったのだと気付かされる。家族の問題は考えや判断に直に影響をする。もしも然る立場になるのだったら、家族を持つ責任感を強く持たないといけない。けど、重い雰囲気を感じさせない面白さが沢山あり、ラストのおばちゃんの話は特に好き。面白すぎる笑
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父の海外赴任から日本に帰国し、母と姉の三人での日本での生活が始まる。 歩の思春期にフォーカスした「中」では、承認欲求(私を見て!)はたまたプライドが至る所に描写されている。 歩は自身の家族の影響もあってか、その特徴をもたない者に関心を抱き、魅了されていく。 ライターになったのも、...
父の海外赴任から日本に帰国し、母と姉の三人での日本での生活が始まる。 歩の思春期にフォーカスした「中」では、承認欲求(私を見て!)はたまたプライドが至る所に描写されている。 歩は自身の家族の影響もあってか、その特徴をもたない者に関心を抱き、魅了されていく。 ライターになったのも、文章を書くことが他人の目につかない行為だったからだろう。 自分も他人からの見られ方は気にするし、よく見られたいと常に思っている。 SNSの影響で承認欲求の箍がはずれている現代で、そのような人はとても魅力的だし、自分もそうでありたい。
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中巻。なるほど何か大きなことが起きるというわけではなく進んでいく物語なのか、と思い他読み進める。主人公の感情が比較的薄い分周りの登場人物が十人十色で魅力的。下巻を読んだ時にどのような景色を見ることができるのか、と思い読み進める中巻。
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サトラコヲモンサマ、、 人の心の支えになるもの、たいそうなものでなくていい、信じられるものなら何でもいい、自分たち人間では手に負えないこと、自分たちのせいにしていては生きてゆけないこと、それを一身に背負う存在、 きっと必要なものだろう。
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『サラバ!』2015年直木賞受賞作、西加奈子の自伝的小説。イランで歩が誕生してからお話がはじまる。僕、歩はイランで幼少期を過ごし、父の転勤に伴い帰国後の多感な青春時代を経て、現在は雑誌のフリーライーターとして独り立ちしている。ここまでが上巻から中巻までのお話。 物語の主題は家族...
『サラバ!』2015年直木賞受賞作、西加奈子の自伝的小説。イランで歩が誕生してからお話がはじまる。僕、歩はイランで幼少期を過ごし、父の転勤に伴い帰国後の多感な青春時代を経て、現在は雑誌のフリーライーターとして独り立ちしている。ここまでが上巻から中巻までのお話。 物語の主題は家族である。両親の離婚後は母方の実家の近所で暮らすのだが、姉の暴走は止まらない。猟奇的な姉と自分が一番大好きな母、世捨て人みたいな父そして、家族から離れた反動で大学時代はヤリチンになってしまった僕。家族の成長物語がサラバである。
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直木賞受賞作「サラバ!」の中巻。本書では、第3章・4章が書かれている。 両親の離婚、カイロからの帰国を契機に、主人公の家族が精神的にバラバラになり、あの1995年を迎える。1月に阪神淡路大震災があり、3月には地下鉄サリン事件が起きた。主人公が心の拠り所にしていた友人とは地震以...
直木賞受賞作「サラバ!」の中巻。本書では、第3章・4章が書かれている。 両親の離婚、カイロからの帰国を契機に、主人公の家族が精神的にバラバラになり、あの1995年を迎える。1月に阪神淡路大震災があり、3月には地下鉄サリン事件が起きた。主人公が心の拠り所にしていた友人とは地震以降疎遠になり、地下鉄サリン事件を契機に実家近くのおばちゃん(周囲から慕われており何も知らない人には宗教団体の教祖のように思われた)の所に出入りしていた姉は同じく拠り所をなくしてしまう。
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