騙し絵の牙 の商品レビュー
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頭脳明晰で人にも好かれ、なんとなく飄々と生きているように見える速水にあんな壮絶な過去があったとは想像もできず、ただただ驚愕した。 また、彼の編集者としての熱意の根底にらあるものがわかった時、全ての謎が解けた。 物語の前半~半ばくらいまでは読みづらさを少し感じたが、半ば~後半はページをめくる手が止まらなくなった。 ただ、私自身が図書館&電子派なので、なんだかすみません……という気持ちにもなった。 電子、いいと思うんですけど。 電子や図書館であっても、著者にもっと収入が入る仕組み作りで打開できないものなのかな。 紙も電子もそれぞれにいい所があると思う。
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感想 主人公の速水に大泉さんをあてているのでキャラがイメージしやすい。速水のユーモアさも大泉さんを彷彿とさせる。 組織で争う個人、壊れゆく会社生活とプライベート、そこに残るのは惨めな中年というお決まりだったが、そこからの逆転劇が鮮やかだった。速水は牙を研いで待っていたのだ。 ...
感想 主人公の速水に大泉さんをあてているのでキャラがイメージしやすい。速水のユーモアさも大泉さんを彷彿とさせる。 組織で争う個人、壊れゆく会社生活とプライベート、そこに残るのは惨めな中年というお決まりだったが、そこからの逆転劇が鮮やかだった。速水は牙を研いで待っていたのだ。 あらすじ 傾きゆく出版業界で、トレンディ雑誌トリニティの編集長である速水が、雑誌の売り上げを伸ばすために奮闘する話。速水のモデルとして大泉洋が起用されている。食えない上司の相手、廃刊の危機にある雑誌を救うために王御所に取り入り連載を確保、若手作家の世話に、部員との不倫、合わない妻との消耗戦。速水は持ち前の明るさと如才なさで切り抜けられるか?
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面白かった。 大泉洋というモデルを立てたお話。 長い長い序章と短い本編。なんじゃこりゃーという感じだった。 裏表のないように見える大泉洋をあてがきにしたことに意味があるのだろうなぁ。 追記 映画を観た。限られた時間での表現にはやはり限界があるなぁとがっかり… 調子良いのに人たらしなところをもっともっと描いてほしかった。大泉洋が演じたら名演技間違い無いのに。せっかくの大泉洋なのに。 小説にこだわって会社と戦って破れるシーンとか、そして会社を去り、数年後に大逆転しちゃくところとか、最後に明らかになる彼の生い立ちとか、絶対省いちゃいけないところをごっそりはぶかれていた。残念!
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2017年発行・・・。その頃、読めば もう少し楽しめたかな。 なんか、いろいろダメ出ししちゃいそうになる。
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本は紙のハードカバーで読む派です ってな事で、塩田武士の『騙し絵の牙』 出版界に於ける小説、雑誌等の紙媒体がどんどん縮小して行く中で、雑誌トリニティを残して行く為日夜がむしゃらに働く速水は会社からの廃刊を予期する宣告を受けるが……。 会社から、同僚から、社外から……騙し騙...
本は紙のハードカバーで読む派です ってな事で、塩田武士の『騙し絵の牙』 出版界に於ける小説、雑誌等の紙媒体がどんどん縮小して行く中で、雑誌トリニティを残して行く為日夜がむしゃらに働く速水は会社からの廃刊を予期する宣告を受けるが……。 会社から、同僚から、社外から……騙し騙され最後は……w 現実の出版界の厳しさや、これからの出版界の生きる残る道等リアル過ぎる内容w 本は図書館で借りて読む派なんで、少しはちゃんと本を買って(新書)未来の作家、出版界の為に貢献しないとと思う今日この頃 2018年30冊目
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洋ちゃんだった。モノマネの場面とか自動的に脳内再生されて面白くてしかたない笑 最後の舞台、洞爺湖のお城みたいな遊覧船乗ってバリバリの北海道弁が良かったなあ。
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今更出版業界の苦境を 語っても不毛ですよね。 紙の本の良さ、活字の 良さが再認される時代 はきっと巡ってきます。 それまで出版各社には 耐え忍んでほしいです。 そんなことよりこれぞ 出世の王道! 上司の支援を得ながら 同僚や部下の後押しも 得る。 こんなふうに労使の間 ...
今更出版業界の苦境を 語っても不毛ですよね。 紙の本の良さ、活字の 良さが再認される時代 はきっと巡ってきます。 それまで出版各社には 耐え忍んでほしいです。 そんなことよりこれぞ 出世の王道! 上司の支援を得ながら 同僚や部下の後押しも 得る。 こんなふうに労使の間 をうまく泳ぐには? その極意はユーモアの センスを磨くことなり ♪ 立身出世を志す諸兄は 必読です。 生半可なハウツー本を 読むよりもよほど役に 立つこと請け合いです。
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この本は、本当に大泉洋さんを主人公としてイメージし 作られた本なんだってー。 だから、主人公の編集長の速水は 脳内で大泉洋で再生されるー笑 ほとんど、月刊誌「トリニティ」の編集長である速水目線で 話が進み、速水の人柄を理解したつもりでいるのに、 最後に裏切られた感じ。 正直、裏切...
この本は、本当に大泉洋さんを主人公としてイメージし 作られた本なんだってー。 だから、主人公の編集長の速水は 脳内で大泉洋で再生されるー笑 ほとんど、月刊誌「トリニティ」の編集長である速水目線で 話が進み、速水の人柄を理解したつもりでいるのに、 最後に裏切られた感じ。 正直、裏切られたのかも、私にはハッキリ分からなくて…。 でも、これはどんでん返しがあったんだと思う。 このどんでん返しのために、 それまでの流れを延々と見せられた感じだったよー。 私、本は基本図書館で借りてる派なんですが この本を読んでて、なんだか申し訳なくなりました。 紙媒体で買ってないから売り上げにも貢献してないし、 本当に出版業界大変なんだなと感じてしまいますー。 「いいな!!」と思う本は買うからねー!! ちょっとでも貢献するよ!! って、すごい、どうでもいい感想になってしまったー笑
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映像化作品を2回見た。 速水がなんだかおどろされた感じがあって、 どちらかというと、恵が主人公のような印象を受けた。 絶対、小説のほうが面白い!!! 大泉洋らしさも、読みながら、笑っちゃうくらいそのまま。 替え歌あり、物まねあり、毒舌、ウィットにとんだ会話、 まさに、大泉洋、...
映像化作品を2回見た。 速水がなんだかおどろされた感じがあって、 どちらかというと、恵が主人公のような印象を受けた。 絶対、小説のほうが面白い!!! 大泉洋らしさも、読みながら、笑っちゃうくらいそのまま。 替え歌あり、物まねあり、毒舌、ウィットにとんだ会話、 まさに、大泉洋、そのままが速水。 書籍や雑誌を作る際、編集の仕事がどんなに大変か。 本が売れない時代になってきて、 廃刊やリストラなど、出版業界も厳しくなっている。 「本を出したい」「この人の小説を本にしたい」 速水の編集者としての熱い思いがひしひし伝わる。 それが、幼年期の体験にあることを知り、 ラストのシーンは、ジーンときた。 映像と小説、全く別物。
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先入観とは恐ろしいもので、セリフが全て大泉調で再生されました。 読み終わって「この小説自体、主人公 速水の企画なんじゃないの…」と思えるぐらいには、どっぷり浸かって読みました。
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