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騙し絵の牙 の商品レビュー

3.7

274件のお客様レビュー

  1. 5つ

    37

  2. 4つ

    114

  3. 3つ

    85

  4. 2つ

    11

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    3

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2022/01/12

内容は面白いというよりも身につまされるというか・・・ほんまいつ会社なくなってもおかしくないし、40の時に放り出されても大丈夫なようになっとかなあかんな・・・ 塩田さんの読んでみたかったから良かった。 大泉洋ファンなら楽しめるんかな?ラストの帰結がやや弱めなんが残念。

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2021/12/19

塩田さんが俳優の大泉洋さんを主人公として当て書きした作品、という情報は得ていた。その前提で映画を先に観てしまい、おもしろかったので原作を図書館で借りた。映画化される前であるにも関わらず、表紙には大泉さんの全身写真がドーン! 各章の扉にも写真が使われており、これは企画物だなと推察し...

塩田さんが俳優の大泉洋さんを主人公として当て書きした作品、という情報は得ていた。その前提で映画を先に観てしまい、おもしろかったので原作を図書館で借りた。映画化される前であるにも関わらず、表紙には大泉さんの全身写真がドーン! 各章の扉にも写真が使われており、これは企画物だなと推察した。 読み始めていきなり映画とは異なる設定で首を傾げたが、その乖離はどんどん開く。原作と映画はまったく違う内容で「1冊で2度おいしい」作品だった。 こうした、出版界の未来を扱った作品を読むと、図書館で借りていることが申し訳なく思えてしまう。

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2021/08/24

 紙の本が売れなくなってしまっている時代に、雑誌の存続をかけて頑張る編集長が主人公。雑誌の会社の実態を知っているわけではないのでどこまでリアルなのかはわからないが、読んだ感じではたぶん随分とリアルにその世界のことが描かれているのだと思う。展開も面白かったし、やっぱり本を読むのって...

 紙の本が売れなくなってしまっている時代に、雑誌の存続をかけて頑張る編集長が主人公。雑誌の会社の実態を知っているわけではないのでどこまでリアルなのかはわからないが、読んだ感じではたぶん随分とリアルにその世界のことが描かれているのだと思う。展開も面白かったし、やっぱり本を読むのっていいなと思えた。

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2021/08/20

出版業界のことがテンポよく描かれていてとても面白かったのですが、最後の展開がなんとも蛇足。残念です。

Posted byブクログ

2021/08/03

2021/08/03読了 #塩田武士作品 活字離れや書籍電子化が叫ばれる中で 文学誌の存続をかけて奔走する編集者。 それぞれのポストや想いを賭して 信じる者、裏切る者。 そして最後最大の騙しが爽快で面白い。 映像化作品も観てみたい。

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2021/07/07
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ずっと読んでみたかった本でした。本編は面白かったのですが、エピローグが唐突でついていけませんでした。何がどんでん返しだったの?となってしまいました。 ネットの解説記事を読んで理解しました笑 主人公の速水は、言葉の引き出しが豊富で、営業マンとしてはこんな粋な会話ができるようになりたいなあと考えてしまいました。 小説自体にも、知らない言葉や言い回しが多く、とても勉強になりました。 接待とは縁遠い職場にいて、わからなかったのですが、この小説を読んで、接待って、重要なんだなあ、、と思わせられました。 と思った直後不倫の描写が出てきてちょっと嫌になりましたが・・ 業界の話が細かく描かれていて、とても興味深かったです。

Posted byブクログ

2021/07/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本屋大賞ノミネート作品であり、 帯の「どんでん返しがある」という言葉で さらに期待感が高まり読んだ。 が、私はやはり編集社の話には興味がないのだと感じる程、特に前半読みにくかった。 (本は好きだが、何故か編集や出版社の話に興味を抱けないと、この手の設定を読む度に感じる) 速水の頭のキレの良さを感じさせる巧みな言葉や 敏腕編集長としての処世術は凄い‥と思ったが、 全体として面白いとは感じなかったし、最後のどんでん返しってどのこと‥⁈と考えてしまった。 単に私に読解力がないのか‥ 特にエピローグ部分が謎で、何故同期が急に速水の出自を調べ出したのか、速水がそれを予見して動いたのか‥色々分からなかった。 誰か、この本の面白さを教えてください!

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2021/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「罪の声」の作者が、「大泉洋」さんにあてがきしたという作品です 映像化前提、メインの部分は正しくといった印象を受けます 会話の雰囲気がそのまんまな感じ 現在の出版社の抱える問題とそのジレンマが、よく描かれていました しかし、この本は「エピローグ」からはじまる物語です 「大泉洋」さんが演じるのに苦労したワケです 騙されたというほどの展開ではありませんが、なかなか面白かったです あと、それでも私は紙の本を読みます 電子書籍は目がチカチカするもの

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2021/05/12

 「騙し絵の牙」というタイトルの意味が最後の最後で分かった。デルタの翼でもそうだったが、塩田さんの描く業界の闇はリアルで凄い。私自身、出版業界に興味があるため非常に読んでいて勉強になった。  

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2021/05/03

【概略】  翳りがみえる出版業界で、カルチャー誌の編集長を務める速水輝也は、そのユーモアに富んだ会話ときめの細かい配慮で担当するカルチャー誌の存続に尽力していた。対作家、対会社、対業界、対派閥、対部下、対家庭・・・速水の根底にある小説を世に出すという動機が、速水を大どんでん返しに...

【概略】  翳りがみえる出版業界で、カルチャー誌の編集長を務める速水輝也は、そのユーモアに富んだ会話ときめの細かい配慮で担当するカルチャー誌の存続に尽力していた。対作家、対会社、対業界、対派閥、対部下、対家庭・・・速水の根底にある小説を世に出すという動機が、速水を大どんでん返しに誘う。 2017年09月03日 読了 2021年05月03日 読了 【書評】  「洋ちゃん当て書き!映画化!」ということで、映画を観る前にもう一度読もう・・・!って、手に取って。残念ながらラスト直前で映画鑑賞。良い意味でも悪い意味でも、原作を知らなくても堪能できる映画だった。そして、映画鑑賞後、ラストを読み終えた。  優劣、ではないけれど、原作の方が人間が描かれてる気がする。そして、しっかりとカメラのフォーカスが大泉洋ちゃんこと速水輝也に当てられた形で物語が進行していってる。優劣じゃない、としたのは、小説が原作といえども映画って別物のメディアだと思っているから。原作へのリスペクトは大事だけどね。  人間が描かれてるってのは、速水輝也が、何故にそんなに出版業界で試行錯誤をしているのか?なぜに作家とのやりとりを大事にしているのか?そういった部分が原作ではしっかり描かれていて。途中途中に設定された伏線も、しっかりと回収されていて。キャラクターとして、しっかり「立ってる」状態だったし、陰があるところは陰があったのだよね。若干、スーパービジネスパーソン過ぎやしないかい?とは思ったものの。  あと、少し暗い・シリアスな空気感が、原作をよりギュッとしめた感じにしてくれてるよね。作者の塩田武士さんは大泉洋さんを当て書きしたとの話で、もちろん和気あいあいとした箇所については「洋ちゃん色」は出てた。田中真紀子さんの物まねのくだりとかね。でも、シリアスな部分については、どちらかというと佐藤浩市さんな感じがした。何度も言うけど、映画も、いいよ。エンターテイメント性が強く出てたしね。  「騙し絵」というタイトルから、物事は見る焦点(置きどころ)を変えるだけで老婆に見えたり若い女性の後ろ姿に見えたりする・・・(速水が)こんな仕込みを!なんてところ、高野恵の「やっぱり私、間違えちゃった」に凝縮されてる。あまりネタバレしたくないけど、このセリフは是非、覚えた状態で、読み進んで欲しい。  ストーリーテリングとは全く違った視点なのだけど、社会人として人たらし力を上げたいならば、ある意味この本の速水輝也というキャラクターは、お手本になると思う。ビジネス本として読んでみると、また違った発見があるかもしれない。

Posted byブクログ