木曜日にはココアを の商品レビュー
「マーブルカフェ」を起点として綴られる短編集で、話ごとに主人公が変わる構成になっている。 序盤はマーブルカフェの店員目線から話は始まり、その後、カフェを訪れたAさんが主人公の話となり、次にAさんの話の中に出てきたBさんが主人公となり、、、というように、リレー形式で主人公が変わっ...
「マーブルカフェ」を起点として綴られる短編集で、話ごとに主人公が変わる構成になっている。 序盤はマーブルカフェの店員目線から話は始まり、その後、カフェを訪れたAさんが主人公の話となり、次にAさんの話の中に出てきたBさんが主人公となり、、、というように、リレー形式で主人公が変わっていく。 主人公が変わってもそれぞれが近しい世界で関わっている人間同士なので、短編集といいつつも一つの連続した物語とも取れる印象。 それぞれが心温まる話や前向きな話で、 1話あたり20ページ程度と非常にコンパクトにまとまっており、隙間時間でちょっと読みたい時に最適な本だと思う。
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1冊で多くの人の人生を眺められる小説。 読みやすく心が温まるような短編ばかりなので、読書に疲れたときこそ読んでほしいと思った。 暖かく優しい物語の中にほろ苦いエピソードもあり、深みのある話になっている。 突き放す人もいれば受け入れてくれる人もいる、そんな風に思える小説だった。
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2023/09/11読了 #青山美智子作品 すべてがつながる連作短編。 これぞ青山作品という心の芯からほっこり する内容になっている。 誰もが誰かと知らずのうちにつながり 光を与え、影響しあっている。 相手の名前を知らない同士が恋をし 互いにココアさんと名付けるとかエエやん。
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12編からなる連作短編集なんですが一貫してこの形式にこだわってるとこが見事ですね。この作品は青山さんのデビュー作になるのですが、ほわぁぁんって暖かい空気に包まれて、恋バナが豊富でキュン死寸前でした。就寝前に読んだら目が冴えてしまって眠れないじゃないですかぁ。 なんですかねえこの甘...
12編からなる連作短編集なんですが一貫してこの形式にこだわってるとこが見事ですね。この作品は青山さんのデビュー作になるのですが、ほわぁぁんって暖かい空気に包まれて、恋バナが豊富でキュン死寸前でした。就寝前に読んだら目が冴えてしまって眠れないじゃないですかぁ。 なんですかねえこの甘い雰囲気にほっこりする安定の展開は読んでてニマニマしてくるし、天候不順で山に行けずガックリした気分も吹っ飛んでしまいました。 どことなく繋がってるとこが嬉しくなる世界観。それぞれが主人公でスポットがあたるショートストーリーが12色。彼女の作品に登場する人々が3D社会に溢れていたら楽しいだろうなって思えてしまうんですよね。またまた青山美智子さんに拐われてしまいました。ココアって整腸作用もあるしリラックスさせてくれますよね。それにしても毎週木曜ココア1杯で3時間粘られたら気になりますよね。 最後の恋文なんて お熱いので、気をつけてくださいって うぁああもうだめ、火傷しそうです。 私的には、ランジェリーショップ経営してるピーちゃんにもっとスポット当てて欲しかったなあ
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『透明な夜の香り』『横道世之介』に続き、シリーズものに目覚めた私。やっぱり面白いからこそシリーズ化するのですね。納得です。 青山美智子さんの連作短編集は本当に素晴らしい! 人って、全く意識しないところで誰かと繋がっているんだなぁ、一人で生きているわけではないんだなぁ、と気付かされ...
『透明な夜の香り』『横道世之介』に続き、シリーズものに目覚めた私。やっぱり面白いからこそシリーズ化するのですね。納得です。 青山美智子さんの連作短編集は本当に素晴らしい! 人って、全く意識しないところで誰かと繋がっているんだなぁ、一人で生きているわけではないんだなぁ、と気付かされます。 そして、「私のことなんか、誰も理解してくれない」と思っていても、本当は見守っている人がいるんだよ、というメッセージ‥‥ホントに泣けます!今回も何回もウルウルしてしまいました。 今作では、不思議なご縁というか、スピリチュアルな話がたくさん出てきました。こういう展開は好き嫌いが分かれるところかもしれませんが、私は好きだなぁ。 なんだか、ふわっとしたおとぎ話のようなお話が多かったです。 「おしまい」と絵本を閉じるような温かな気持ちで、読み終えました。
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まず表紙とタイトルが、どストライク。読み終えた後に表紙をじっくり愛でるのが楽しい。 心地よい文章で、前向きになれるストーリー展開の、リンクし合う連作短編集。 リラックス読書にぴったり。
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青山さんの著書3冊目読破! 毎回構成は似ているし、登場人物が多いにも関わらず、マンネリ化を一切感じさせず、毎回心温まる物語の数々。言葉で表すのは難しいくらい素晴らしく、毎度感動しています。 今回の著書は今までより章がダントツ多い12章で、ひとつ一つのお話も比例して短かったですが...
青山さんの著書3冊目読破! 毎回構成は似ているし、登場人物が多いにも関わらず、マンネリ化を一切感じさせず、毎回心温まる物語の数々。言葉で表すのは難しいくらい素晴らしく、毎度感動しています。 今回の著書は今までより章がダントツ多い12章で、ひとつ一つのお話も比例して短かったですが、物足りなさは全く感じず、むしろ短い文章の中に、ディープな人と人との繋がりギュッと詰まっていて、読みやすいうえに大満足でした。 この本の1番好きな部分は、8章『ラルフさんの一番良き日』と9章「帰ってきった魔女』です。この2章は章で区切られていますが、繋がり的には1つの括りだと思います。彼女のために目印はオレンジの「オレンジさん」と、ターコイズの魔法使い「魔女さん」のお話です。 青山さんご自身がシドニーの2年間滞在されていたこともあり、『赤と青とエスキース』のときも思いましたが、オーストラリアの描写が本当に美しく鮮明に書かれており、私もシドニーに夢を見始めました。いつか絶対に行きたいです。 私は特に、後半に書かれていた、オーストラリアの章たち(8、9章を含む)がお気に入りです。最近、私生活で世間は狭いなと同時に、人と人との繋がりを感じた機会があり、今著書では、国境を超えての繋がりでしたが、共感に似た温かい気持ちになりました。「恋」がメインテーマの章も多く、前回読んだ著書にはあまり盛り込まれていなっかたこともあってか、読者としてキュンキュンしながら楽しく読むこともできました。 私は星5を自分が新感覚の衝撃を味わったときにしかつけないのであまりありません。そのため、物語の内容はもちろん、高い文章力や語彙、良い表現の本に出会っても星4をつけていますが、星4は私の中では、最高評価です! 青山さんの著書は星4続きで、開拓し始めた私としては、他の著書とのまだ見ぬ出会いにワクワクが止まりません(*^^*)
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短いストーリーの中で、登場人物が少しずつ重なり合い、繋がって行く、優しくあたたかな物語。 このお話はある人にはとても響くだろうし、 ある人にはきれいすぎてリアルじゃない、と感じるかも。 わたしはその狭間で揺れながら読んだ。 生きにくい世の中で、自分を保つこと、 安全な場所を見...
短いストーリーの中で、登場人物が少しずつ重なり合い、繋がって行く、優しくあたたかな物語。 このお話はある人にはとても響くだろうし、 ある人にはきれいすぎてリアルじゃない、と感じるかも。 わたしはその狭間で揺れながら読んだ。 生きにくい世の中で、自分を保つこと、 安全な場所を見つけることは重要。 たまにはけがれのないこんな優しい世界で 誰にも傷つけられず、しあわせに浸るのもいい。
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私はミステリーが好きで字がたくさんの本をよく読むのだけれど、この本は少ない文字で、こんなに人の心を暖かく動かせる事ができるのね、と感動でした。こういうジャンルの本も良い物ですね。
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「お探しものは図書館まで」を読んで、著者の他の作品も気になって今回この本を手に取った。 正直、「お探しものは図書館まで」がとても自分の中では良かったので、この作品はそこまで…という印象。 あるカフェに毎週木曜来るお客”ココアさん” その人の描写からつながるように主人公が変わってい...
「お探しものは図書館まで」を読んで、著者の他の作品も気になって今回この本を手に取った。 正直、「お探しものは図書館まで」がとても自分の中では良かったので、この作品はそこまで…という印象。 あるカフェに毎週木曜来るお客”ココアさん” その人の描写からつながるように主人公が変わっていき、最終的にはまた”ココアさん”の話に戻っていくという構成。 こういった構成もどこかで見たことがあるな…という既視感も相まって、あまり自身の琴線に触れず。 とはいえ、この著者らしい優しさみたいなものが出ていて、話としては非常にほっこりした内容で、読了感は良いと思う。
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