ゲームの王国(下) の商品レビュー
上下巻一気読みしたので、まとめての感想。 (若干のネタバレがあるかもしれません) ポルポトが政権を取ったころのベトナムを舞台にした、群像劇というか、ノンフィクションっぽいフィクションなのかと思いきや、下巻で思いっきりSFに舵を切り、イメージの豊かさというかメタファーの使い...
上下巻一気読みしたので、まとめての感想。 (若干のネタバレがあるかもしれません) ポルポトが政権を取ったころのベトナムを舞台にした、群像劇というか、ノンフィクションっぽいフィクションなのかと思いきや、下巻で思いっきりSFに舵を切り、イメージの豊かさというかメタファーの使い方がすごい魅力的。独裁政権下での過酷な状況をエンタメとして単純に楽しめるというのはどういうことなのか。ほんとにびっくりした。 面白かった。 若干分量が多いので読書家にオススメしたい。
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- ネタバレ
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やられた。 冒頭、2023年。SFだったのかよー。 戦後世代のアルンとリアスメイ登場でいよいよ別路線。 暴露番組「ロタリー」からバーチャルゲーム「チャンドゥク」まで、最早「カンボジア」関係ないしw。 ムイタック教授の神経医学概論の講義と「人生」ゲームは面白かったけど。 ソリヤのNPO時代とかシヴァ・プクの死とか幼馴染のササとか回収してよね〜。 まあ、烈女と天才少年がそれぞれ、「相手に負けた」ことを大事な思い出としていたところが救いかな。
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上巻とは変わって舞台は近未来のカンボジアとなります。カンボジアの闇の歴史をゲームという観点から捉えているストーリーは斬新な切り口だと思いました。
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上巻感想からの続き。 近未来の舞台に移ってはいるが、やはりカンボジアの不自由な世の中の話が通底するように感じた。 脳の記憶をめぐる考察は、SF的というよりは脳科学や哲学的な感じ。
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上巻が面白かったので、読んだがやや期待外れ。というか下巻のオリジナル部分を書くための上巻だったというわけだが、下巻はオリジナルだから、史実をもとにしている部分とくらべて説得力に欠けた。
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縦糸は結局ラブストーリーなんだけど、 そこにからむ横糸の豊富さ面白さがただものではない小説を作り上げている。 脳認知科学とブラクション・ゲームのくだりは特にゾクゾクする。 上巻と下巻が別の作品みたいだけど、 下巻を読めば上巻の必要性はよく分かるし、 これだけ振れ幅があるのに満足度...
縦糸は結局ラブストーリーなんだけど、 そこにからむ横糸の豊富さ面白さがただものではない小説を作り上げている。 脳認知科学とブラクション・ゲームのくだりは特にゾクゾクする。 上巻と下巻が別の作品みたいだけど、 下巻を読めば上巻の必要性はよく分かるし、 これだけ振れ幅があるのに満足度の高い作品となっている。
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