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君たちはどう生きるか の商品レビュー

3.9

297件のお客様レビュー

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2024/10/15

通底しているのは個人主義的・民主主義的なヒューマニズム

本書には、父親を亡くして母親と暮らす旧制中学2年生のコペル君こと本間潤一を主人公として、学校や日常生活において直面する様々な出来事や体験を通して成長していく彼の姿が生き生きとした物語として描かれている。子どもたちに向けた哲学書、道徳の書であるという。コペル君の傍らにいる叔父が、彼...

本書には、父親を亡くして母親と暮らす旧制中学2年生のコペル君こと本間潤一を主人公として、学校や日常生活において直面する様々な出来事や体験を通して成長していく彼の姿が生き生きとした物語として描かれている。子どもたちに向けた哲学書、道徳の書であるという。コペル君の傍らにいる叔父が、彼の気付きや悩み、相談事に対し一緒に考えながら、ものの見方や考え方を教え、行動の指針を与えてくれており、それらがコペル君に宛てた私信の形式に纏められ、「おじさんのNOTE」という付票で物語の節目節目に挿入されている。物語の中で取り上げられ、問われているのは、貧困やいじめ・暴力、歴史や学問などといった普遍的とも言えるテーマに、人としてどう向き合うべきかということであるが、通底しているのは個人主義的・民主主義的なヒューマニズムである。先の大戦前の1937(昭和12)年に刊行された本書は、戦後も読み継がれてきた歴史的名著とされるが、池上彰の前書きにもあるとおり、刊行された年には日中戦争の発端となった盧溝橋事件が勃発し、軍国主義・国粋主義の浸透の中でリベラリストまで弾圧された時代であったことに鑑みれば、刊行自体が歴史的意義を持つものと言えるのではなかろうか。本書から得られる示唆や教訓を絵空事、理想論と片付けるのは簡単かも知れないが、理想のないところに人間の夢や希望そして進歩はないであろう。本書は最後に改めて読者に問う。人としてどう生きるかと。この問いかけを真摯に受け止め、自分で考え、行動しなければならないのは、子どもたちだけではあるまい。

fugyogyo

2026/04/16

話の内容はかなり古いので読みにくい部分もあるが おじさんメモはわかりやすくためになる 人間後悔することで学べることもある

Posted byブクログ

2026/03/27

大人になるにつれ、必ず経験する 自己的な考え、貧困や誤りなどについて どう考え、どう進むべきかを 一緒に考えさせてくれる本。 小学生くらいで子供に読ませたい本。 最後の仏教の流れはあまり要らないかな

Posted byブクログ

2026/03/26

思っているだけじゃ、相手への気持ちも自分の心の優しさも伝わらないことを実感できた。やっぱり公立の学校は色んな立場の人に出会えるいい環境だと思う。

Posted byブクログ

2026/03/24

90年近く前の本だが、いろいろな経験をして自分の頭で考えることの大事さは、情報過多の中で安易な「答え」らしきものに飛びつきがちな今の時代こそ刺さるメッセージだと思った。大切なことは時代が変わっても変わらないからこそこの本が読みつがれているのだと思う。人間としてどう生きるかは自分で...

90年近く前の本だが、いろいろな経験をして自分の頭で考えることの大事さは、情報過多の中で安易な「答え」らしきものに飛びつきがちな今の時代こそ刺さるメッセージだと思った。大切なことは時代が変わっても変わらないからこそこの本が読みつがれているのだと思う。人間としてどう生きるかは自分で決めていける。それが人間が人間である所以。立派な人になるため、時折この本の内容を思い出したい。

Posted byブクログ

2026/03/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自己啓発の前に読みたい、人としてどうあるべきかが書かれた作品。自己啓発本だと思って読み始めると、突然のコペル君と叔父さんの小説的やり取りに首を傾げることになるかと思います(私はそう)。だいぶ前の作品のはずですが、「人は消費する人と製造する人に分かれている。製造する人たちは生きるために必死で働いているにも関わらず、体調を崩せない、過酷な環境にある。そういう仕組みになっている」のようにありました。昔も今も圧倒的に金持ちに有利です。この箇所、とても印象的でした。コペル君の小説としても純粋におもしろかったです。

Posted byブクログ

2026/03/15

漫画版よりも丁寧に描かれている感じがする 自分の子どもにこの本を贈るのって とっても素敵だと思った 人として自分はどう生きるのか どうありたいのか。 考えるきっかけになる一冊

Posted byブクログ

2026/02/20

ジブリ作品の主人公が大泣きしていたのが印象に残って、一度漫画版を読んでいたけど、また読んでみた。 子供向けの道徳書というのもあるけど、自分には正直あまり響かなかった。 ただ、君たちはどう生きるか。 その問いは響くものがあるな。

Posted byブクログ

2026/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人間として生きるのに大事なことを改めて思い知らされた感じです。とても興味深くて面白かったです。 ⁡⁡ ⁡特に印象的だったのは、油揚事件のときの叔父さんのNOTEで、「世間の目よりも何よりも、君自身がまず、人間の立派さがどこにあるか、それを本当に君の魂で知ることだ。  そうして、心底から、立派な人間になりたいという気持ちを起こすことだ。いいことはいいことだとし、悪いことを悪いことだとし、一つ一つ判断をしてゆくときにも、また、君がいいと判断したことをやってゆくときにも、いつでも、君の胸からわき出てくるいきいきとした感情に貫かれていなくてはいけない。」という言葉です。 ⁡⁡ 改めて、いつでも自分の中でブレない軸を持って、心を強くありたいなと。 また、雪の日の出来事のコペルくんが罪悪感に苛まれて死にたくなってる部分もとても人間らしくて印象的な部分です。 そんなコペルくんにかけるお母さんの言葉もとても心打たれました。 卑怯者と思われる行動や後悔や罪悪感も、過去の思い出となって胸に刻まれ、人間として肝心なことを心にしみとおるようにして知れば無駄ではないということ、次の行動に生かしていけるということ。 久々に教養、哲学の小説を読めて良かったです。正される本でした。

Posted byブクログ

2026/01/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

コペル君と同年代の息子にオススメしたい本。と同時に自身も早く読んでおけば良かったと思う。  コペル君の体験や出来事を叔父さんに話し、叔父さんは対話で感じた事や教訓のようなものをメモに残す。 読者としては、コペル君の出来事の後に叔父さんのメモが読めるのでなるほどといった内容。  しかし、作中のコペル君は叔父さんのメモをその都度読むわけではないので、人とのふれあい、気付き、苦しい出来事や日常のなかで答えを探して学び。最後、叔父さんからのメモを読み、自分はこうありたいという答えにたどりつく。 最後の文章で「君たちは、どう生きるか」とあるが。コペル君はこう決めてやるらしいが、あんたちゃんとやれてるの?と言われている気になってしまった。 人間としての品格や教養を学びたいと考える入口になる本だと思う。 自分はまだまだ学びの途中です…

Posted byブクログ