君たちはどう生きるか の商品レビュー

吉野源三郎(著者)

2024/07/19

あまりにも話題になっていたので、読まなかったというと偏屈な感じですね。でも、マスコミが良い良い言ってる本でがっかりしたことは数知れずあるので。
結果として、この本はとても良い本だと思います。多少説教臭いなと思うかもしれないけれど、現代も変わらずに存在する問題について、真摯に考えられるようになっています。おそらく、本をよく読む小学校高学年から中学生向けに書かれた本なのですが、大人が読んでも良いと感じる。今時の子は本を読まないからねぇ…こういう本に出会うチャンスが少ないことを残念に思う。けど、読書感想文の課題図書になんてしてしまうと、ただ優等生的な作文ができあがるばかりだから、この本はまず素直な気持ちで読んでほしい。

2024/07/14

コペルくん（中2）の日々のできごとや気づきからこれからどう生きるかを考えていく話。
コペルくんが伯父さんに話し、おじさんがコペルくん宛にノートを書いていく形式。

コペルくんは、友だちが上級生の暴力を受けたのに、自分がかばわなかったことを気に病んで病気になってしまう。
そのときにおじさんやお母さんが今までの自分の経験を話して、コペルくんの心を軽くしよう、勇気づけようとするところがよかった。
こういうことって実際の出来事（かばわなかったこと）より心に残るものだよな〜。

2024/07/10

文学YouTuberのベルさんの
動画を観て、
読んでみたくなり、
図書館で、
お借りしました。

たくさん考えさせられました。

私にとっては、
なかなか難しい本で、

何度か、読むことを、
諦めようか、
と考えましたが、

無事、読了できて、
良かったです。

勉強になる本との出会いに感謝。

2024/07/01

コペル君、賢すぎます。
後半のコペル君の葛藤、その後の部分がとても良いと思いました。
世界中の人々に読んで欲しいです。

2024/07/01

映画を鑑賞し、読んでみたくなった。
弟に貸したくなる道徳の教科書のような本。

社会に揉まれて涙を流す夜もあるけれど、
それは皆それぞれの違いを理解して笑顔で支え合っていたいという私のなりたいがあるから。
そして、コペル君もそんな風な生き方をしたいと思うことに共感した。

明日からも頑張ろうと思えた。

2024/06/14

【人間はいい人間になれる】
「関心領域」を読んだ後だったので、完全に救われました。
良い人間になりたい。
大量虐殺が起きている同じ時期に、人間性を育むためにこうして素晴らしい本が執筆されていたこと。
人間は表裏一体で、良くも悪くもなる、とても流されやすいことは間違いない。
二度と繰り返したくないのに繰り返しているのはなんでだろう。
なんで大人になっても天動説で生きてしまうんだろう。

忘れないようにしたいこと。
・コペル君の見た、都会という海での人間の上げ潮とか引き潮とか、水玉の分子みたいな人間という視点。
・天動説からど地動説に移れるか。そんな大人であれるか。
・味を知るために必要な、食べる、こと。生身の自分が経験すること。心を打たれる、こと。その感動の理由、本質について深めること。
・生産関係の網と人間らしい関係。また、消費専門家の生活と、自分は何を生み出す働きをするか。
・労力を頼りに生きているひとが、一番体を壊しやすい境遇に生きている
・なんの妨げもなく勉強ができ、自分の才能を思うままに伸ばしてゆけるということが、どんなにありがたいことか。
・ナポレオンの行動力と、時代の流れ、人類の進歩への貢献。
・過ちをおかすこと、苦痛を感じること、欠陥に気付き、ゴマ化さずに行動をとること、同時に、自分の本来の状態を認識すること。
・仏像をギリシャ彫刻にたどる！

2024/05/30

中学1年生のコペル君が、生活の中で精神的成長をする物語。

広い世界で、学校生活との世界で、自分とはお金持ちや貧乏な
友達とつきあい、一人ひとりの幸せ感などを感じたり、
上級生との喧嘩で、体がかたまって助けにいけなくて後悔していたが、
ちゃんと事実から逃げず、自分に向き合い、友達に気持ちを伝えることが
書かれていた。

物事をよく考え、感じ、向き合う大切さを学べたと思う。

2024/05/24

すごい。勢いのままに書かれた良い作品と、何度も練り直された良い作品があるけれど、この作品は後者。
言葉がすべて無駄なく、筆者の伝えたいことを伝えるために良く練られて配置されている。
児童文学だけどここまで大人に読んでほしいと思える作品も珍しい。
前半も良かったけれど、後半が本当に素晴らしくて、思わず読み切ってしまった。
本当に大事なことは時代が変わっても変わらない、普遍的なものなのだな。

個人的に特に好きだった文章
「正しい道義に従って行動する能力を備えたものでなければ、自分の過ちを思って、つらい涙を流しはしないのだ。」

2024/04/21

2024/4/21 読了
題名の通り、どう生きていくのか考えさせられる内容だった。常に正しい選択と行動ができないかもしれないけど後からそれを悔いていることで次に活かすことができる、毎日の出来事をどう活かしていけるか、とても大事だと思った

2024/04/07

コペル君の色々な考え事、悩み事などに対して、叔父さんがお教えをしていくストーリー。
15歳。
映画の原作の本ということで、手にとってみたけど、そうなのか？？という感じでした。
ちょっと昭和のお説教ぽい感じがしたかな。