漫画 君たちはどう生きるか の商品レビュー
中学生のコペル君とその叔父さん・元編集者現無職の対話、ノートを通して自分ならどうする?と自然に考えられる物語。押し付けがましくない。 コペル君の日常での気づきや悩み、苦悩を大人の視点で読んだ今のわたしでも、中学生の心のコペル君の気持ち、結構分かる。 漫画として絵も好みで、なんか昭...
中学生のコペル君とその叔父さん・元編集者現無職の対話、ノートを通して自分ならどうする?と自然に考えられる物語。押し付けがましくない。 コペル君の日常での気づきや悩み、苦悩を大人の視点で読んだ今のわたしでも、中学生の心のコペル君の気持ち、結構分かる。 漫画として絵も好みで、なんか昭和記念館のような場所にも行きたくなった笑 人間の始まりといわれてる時代よりもっと前、書物すらない地球の歴史として数万年あること 人間は分子のひとつであり、人類が誕生し時の流れの中ではほんのひとさしの命の時間であること、自分中心には回っていないこと、誰の中心でもなく、誰かのためにといった小さな意思がひとつひとつつながって自分たちの生きる世界がまわっていくこと、ナポレオンの話、消費者と生産者 そして浦川君の存在! なかなか感想まとまらない。 何回も読むべき本だとは思うさすがベストセラー
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さすがに、ベストセラーだけあって出来が良いです。マンガの部分と文章の部分がなかなかよいバランスとメリハリで構成されていて、よい出来上がりになっています。すべてが完全に網羅されていないにしても、エッセンス以上のものが得られます。
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僕たち人間は、自分で自分を決定する力を持っている。 人間が自分を中心として、物を見たり、考えたりしたがる性質は、根深く頑固なもの。 頭の中にだけ閉じ込めているものに意味はない。 自分が正しいと思ったことは、誤魔化したりせずに行動に移す。 常に自分の体験から出発して、正直に考えてゆけ! 世間の目よりも、何よりも、君自身がまず人間の立派さがどこにあるかを、本当に君の魂で知ること。 自分自身が、心から感じたことやしみじみと心を動かされたことを大切にする →忘れないようにして、その意味をよく考える
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(要約)コペルくん(主人公)とその叔父さんが共に考え方や生き方などを考える物語。 昔の大多数の人が地動説ではなく天動説を信じて疑わなかったように、未成熟だと自分を中心にして色々なものがあるような考え方をしてしまう。特に損得が関わると、ものの真相がわからず、都合の良いことだけをみようとする。しかし、それを自分を離れて正しく判断することが大切なのである。コペルニクスのように周りの人にどれだけ間違っていると言われても自分の考えを信じ抜ける立派な人間が理想である。(主人公のあだ名の由来) そのためには自分が本当に感じたことや真実心を動かされたことの意味を考えること。また、平生、慎みをもつ(卑屈は謙遜じゃなく、軽蔑されるに値すること)。 ヒトは誤りを犯すが、自分で自分を決定する力をもっているため、誤りから立ち直ることもできる。 主人公のコペル君は世の中を回している大きな存在・中心なんてない。誰かを想う小さな意思が繋がって世界が動いているという結論に至った。 さあ、私たちはどう生きるか。 (感想)私が自己中心的な考え方をよくしてしまう為、ここまで周りが見れなくなっていたんだと気がついた。自分や誰かが中心なのではなく、一人一人の誰かを想う意思で世界が回っているという考え方は大事だと思った。 また、叔父さんは常に物事を俯瞰的に捉えていた。コペル君は叔父さんの助言と自らの発見により、短期間でどんどん心情・考え方が成長していると感じた。 但し、叔父さんの話(日記)が少し長いと感じた。
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話題の本。流行りに一足遅れて読了。多くの方々に読まれるのも長らく読まれ続けてきたのも納得できた。人生、人との関わりにおいて大事なことは数十年では変わらない。
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映画は観ていない。原作も未読で、読みたいなと思いつつ面倒がっており、だがどうしても気になって、漫画版を。漫画で楽々と読めるという有り難き幸せを噛み締めている。 もういい大人なので作中のコペル君ほど劇的ではないけど、近ごろ自分の行いについて、あれは良くなかった……と悔いているこ...
映画は観ていない。原作も未読で、読みたいなと思いつつ面倒がっており、だがどうしても気になって、漫画版を。漫画で楽々と読めるという有り難き幸せを噛み締めている。 もういい大人なので作中のコペル君ほど劇的ではないけど、近ごろ自分の行いについて、あれは良くなかった……と悔いていることがあり、いい大人で劇的でなくなんとなくやり過ごせてしまうからこそじわじわと苦い思いを味わっていて、そんな今これを読めて良かった。遅いんですけど。「いい大人」という言葉には「いい」が入っているけど、良くない大人だったときに使う言葉だな。 以下、備忘メモ。 ・コペル君という呼び方に込めた意味 ・苦しいのは、正しく生きようとしているから ・生産者と消費者 ・英雄的な気魄を欠いた善良さも、空しい
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読みたかったが読めていなかった名著。 漫画版と謳ってはいるが、体感半分くらいは文章であった。 舞台は東京、当時のエリート階級層である中学生コペルとその叔父さんを中心にストーリーが展開される。 当時の時代背景として、既に日本が世界から孤立し始め満州方面へ北進をはじめている時代となる。 読み始めて思ったのが元編集員の叔父さんの知識や教養の広さや深さである。 恐らく20代後半から30代の年齢かと思うが、同世代と思えないほど博識なのと一つの事象に対する深さが印象的だった。 私は宮崎駿氏の同名の映画を視聴してから、本書を手に取ったが 社会学的な生産論の話など、どこかジブリ作品との関連性を思わせることが多かった。特にもののけ姫は自然との共存をテーマに山を削って製鉄所で鉄ができるという話があったことから本書からインスパイアを受けた側面があったのではと思った。 20代ラスト転職前の有休消化というゆったりとした時間の中で本書を読むことができたのはとても良かった。 直近軽視していた自身の社会性を見つめ直すことができた。 ちょうど最近、困った人を見逃してしまうということが自身にもあったので同様のシーンがあった際は思わず天井を見上げて思い直してしまった。 社会との関わり物事の捉え方などこの年で学ぶことも多かった。 次は原文を読み直したいし、いつか我が子ができたときに薦めたい一冊。
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話題作になってからずっと読んでみたかったので、ついに手に取ってみた。彼が直面する葛藤や考えは時代が変わっても普遍的なものだと思う。人間同士が本来は憎み合って生きる生物ではないこと、「ありがとう」という言葉に込められた意味、人間だけが感じる苦しさとそれを乗り越える方法など、現代を生...
話題作になってからずっと読んでみたかったので、ついに手に取ってみた。彼が直面する葛藤や考えは時代が変わっても普遍的なものだと思う。人間同士が本来は憎み合って生きる生物ではないこと、「ありがとう」という言葉に込められた意味、人間だけが感じる苦しさとそれを乗り越える方法など、現代を生きる私たちも、コペルくんの直面している状況から学べることが多くあると思う。コペルくんが自分なりに導き出した言動が自分自身の生き方にもヒントを与えてくれるように感じることができた。
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自分は多くのものや思考を受けて生きているが、自分はどうだろう。何か生み出して与えているのだろうか。 自分では気づかないけれど、何かを確実に生み出している。 少なからず誰かに影響を与えている。 それは何だろう?どう与えている?それは自分が望んだもの?それについてどう考える? 自分...
自分は多くのものや思考を受けて生きているが、自分はどうだろう。何か生み出して与えているのだろうか。 自分では気づかないけれど、何かを確実に生み出している。 少なからず誰かに影響を与えている。 それは何だろう?どう与えている?それは自分が望んだもの?それについてどう考える? 自分の生き方を決めるのは他ならぬ自分。
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話題になってる名著ということで手に取った。 原作は未読。他の方の感想を読むと原作を読んだ方が良いのか?と疑問に思ったが、機会があれば読んでみる。 現代にも通ずる普遍的な内容だった。 学問の頂上に1度登ってそこから、知的好奇心を忘れず人類に貢献するみたいな部分が印象に残った。
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