ルビンの壺が割れた の商品レビュー
メッセージの着信音が聞こえてくるようなテンポで、物語が進みます。 さっくり読み進められますが、内容・結末ともに、消化しきれない部分があり、わたしとは相性が合わない作品でした。
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サクッと読めた。手紙形式なので、読みやすい。手紙形式なのに、克明に状況が浮かび上がってきて、なかなか文章の上手な人だなあ、と思った。 最初、未帆子が悪人で、未帆子を失ったために精神を病んでしまった可哀想な水谷なのかと思っていたが、途中から水谷に対しての違和感がどんどん膨れ上がってきて、最後には…。自分の人生の不幸?を未帆子や優子の所為にしている。犯罪に至る理由があるという言葉も責任転嫁の言葉なのか、と思うと、うーん、大丈夫か?この人?と思っていたら、まさかの犯罪者だったとは。 結末を知ってしまった後では、水谷の言っていることが、全て本当なのか?と考えてしまう。優子から梅毒をうつされたことも、宮脇が金を持ち逃げしたことも、矢沢さんが大金を出してくれると言ってくれたことも、本当にそうだったの?みんなに確認すれば分かることはそうかもしれないけれど、あなただけが言っていることは本当に事実なの?と思ってしまう。 水谷が千葉に住んでいることを明かしたのは、自分が明かすことで未帆子に県名だけでも明かさせようとしたのだろうな。 梅毒にかかっていたから、トルコ(ソープ)で働いていたから、と言うのであれば、それを言えばいいだけの話。だから婚約を解消します、お付き合いをやめます、と言えばいいだけの話。 しかも自分はもっと大事な話を未帆子にしてない。出来るわけないけど。 ルビンの壺、壺だと思えば、人の横顔には見えず、人の横顔と思えば、壺には見えず。ネットも使わない、打ちひしがれた可哀想な男と思ってしまうと、違和感を感じても、脳内で補完してしまって別の面が見えなくなる。秀逸なタイトルだと思った。
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おもしろかった 幼女殺害犯で無期懲役になっていた男が仮釈放で、刑務所から出てきてしたのは、Facebookのアカウントを作って、逮捕前に婚約していた女を見つけ、メッセンジャーでメールを送ってきた 過去の話しを蒸し返せば、女も内緒でずっとソープで働いていた そこまでメールに書かれ、...
おもしろかった 幼女殺害犯で無期懲役になっていた男が仮釈放で、刑務所から出てきてしたのは、Facebookのアカウントを作って、逮捕前に婚約していた女を見つけ、メッセンジャーでメールを送ってきた 過去の話しを蒸し返せば、女も内緒でずっとソープで働いていた そこまでメールに書かれ、女は男に とっとと死ね 変態野郎!と最後のメッセージ 30年も服役していた男から自分のアカウント見つけられただけでも怖いから、よほど愛情が残ってなければ普通はブロックして、アカウントを変えるか消すでしょう これを覆面作家として小説にしたのは、幼女殺害を繰り返す男がこの世に存在することが許せないと主張するためでしょうか 幼女嗜好の男に対する不快感を吐き出したんだろうとは思うが もしくは、SNSでの文字だけのやり取りは、意外な秘密を隠しながらの展開を演出できると、一編の小説にしてみたというものだろうか 別の切り口でもこの小説は楽しめるだろう 男の性的な欲望は悪質なものが隠れており、女は危険に晒されながら必死に生きているんだ とかだろうか 男と女の立場を入れ替えても話しは成り立つだろう でも、女が幼い男児を嗜好したりとか殺害したりはしない 女が狙うのは年配者だろう SNSでの実名でのやり取りはリスキーだなぁとあらためて感じる 国際ロマンス詐欺もそうだし投資詐欺もそうだろう リアルでも注意は必要なのに、電話だけとか、SNSだけとか 危険度が高い それでも、マッチングアプリで実際に付き合う相手を見つけたりしている現実もある 欲望とリスクのバランス感覚があればこそかもしれない
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短い小説で題名に惹かれて手にとったが、まったく予想もしない内容だった。犯罪に対しては違和感はないが、当節の愛と性に対する考え方がまったく変わった。2022.8.14
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何も考えずに読み進めていきました。 本の帯とかも読まずに、このアプリで紹介されたからだったんだけど。 初めはなぜか淡々としていて、変だなって思ってました。 薄い本なので最後まで読もうと思ったら、最後の方で急展開。。。 「なんじゃ?」と思いながら読み進めました。 衝撃のラストに...
何も考えずに読み進めていきました。 本の帯とかも読まずに、このアプリで紹介されたからだったんだけど。 初めはなぜか淡々としていて、変だなって思ってました。 薄い本なので最後まで読もうと思ったら、最後の方で急展開。。。 「なんじゃ?」と思いながら読み進めました。 衝撃のラストにビックリ。 ホント、伏線回収を一気にやる本でした。
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どういう展開になっていくかハラハラしながらページをめくっていきました。私的に話しが微妙な感じなので評価は星2かな(・・;) 最後はちょっとびっくりさせられた。
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なんの先入観もなく読めば、もっと面白かったのかもしれない。「衝撃的なラスト」と煽られ過ぎ、何か来るだろと構えていたので、さほど衝撃はなかった。 薄いので一気に読めるが、読後にジワリと気味悪さを改めて感じる。登場人物の誰一人として、まともな人間がいない。 個人的には叔父が1番受け付けない。最後の1文に、コント的なものを感じてしまった。
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ブクログ、意外な結末の本の一冊。 フェイスブックで偶然発見した女性へ元彼からメッセージが届く。 二人は大学の演劇部で出会い、二十八年前、結婚を約束した仲だった。 メールのやり取りで、彼らの間に何があったのかが明らかになっていく。 こんな波瀾万丈な学生時代ある?っていうくらい事件が頻発で、え?え?と戸惑っている間に話がすすんでいく。 割と早めに行間からなんとなくラストが読めてしまうんだけど、とにかく、2人とも濃いわー。 そして、ラストの一行はもうちょっとなんとかならなかったのかなー。後味が悪い。
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読みやすさ、からの結末。 たしかに衝撃的、けれど読後感右下がり。 でも、微妙に気持ち悪い文章の書き方が ちょっとクセになる。
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怖い‥真相がわかる前から抱いていた違和感、恐怖感がじりじりと広がって行く感覚‥ 結末を知る前から「この人おかしい」と思わせる展開がすごかった。 そしてやりとりを続けるみほこさんも勇敢だけど、勇気がありすぎる‥ 水谷さんが書いていたことに信憑性がなさすぎる。 面白いけど、怖かった‥
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