1,800円以上の注文で送料無料

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 の商品レビュー

4.1

249件のお客様レビュー

  1. 5つ

    74

  2. 4つ

    97

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2019/11/16

ちょっと根暗なイメージの若林さんがキューバへ一人旅。しかもけっこう弾け気味に楽しんでいて、ますます意外。やはり自分を知らない人達に囲まれている方が楽なのかなぁと思ったり。よく知らないキューバという国への興味もあって楽しく読み進めていたら、最後の最後に明かされる、若林さんがキューバ...

ちょっと根暗なイメージの若林さんがキューバへ一人旅。しかもけっこう弾け気味に楽しんでいて、ますます意外。やはり自分を知らない人達に囲まれている方が楽なのかなぁと思ったり。よく知らないキューバという国への興味もあって楽しく読み進めていたら、最後の最後に明かされる、若林さんがキューバを訪れた本当の理由に泣かされます…これはズルいよ、若林さん…。 『芸能人のエッセイか』と思われてしまうかもしれませんが、おすすめの一冊です。

Posted byブクログ

2019/10/12

オードリー若林正恭の旅行記。彼のエッセイ2冊を読み、その独特の感性と高い文章力に魅せられてからは大好きな芸人の一人になった。本作は、そんな彼がたった一人でキューバを旅した記録を綴った内容。世界中の数ある国の中から、なぜキューバという国を選んだのか?その理由もまた彼らしさに溢れたも...

オードリー若林正恭の旅行記。彼のエッセイ2冊を読み、その独特の感性と高い文章力に魅せられてからは大好きな芸人の一人になった。本作は、そんな彼がたった一人でキューバを旅した記録を綴った内容。世界中の数ある国の中から、なぜキューバという国を選んだのか?その理由もまた彼らしさに溢れたものだった。資本主義とは何か?新自由主義とは何か?豊かさとは何か?幸せとは何か?我々日本人が、現代社会の中で無意識に刷り込まれ、当たり前のように感じてきた価値観を、一歩引いた視点で俯瞰的に見つめ直す機会を与えてくれた一冊。

Posted byブクログ

2019/08/06

前作の自信過剰でありながら、周囲の自分への評価のギャップの高低差に悩む姿を、第三者的に見つめる若林さんの姿にとても共感して、本作も読みたいなと思っていました。旅行記なのですが、お父様が亡くなられたことが、また若林さんの生き方を変えたんだなというのが伝わって、とても切ない気持ちにな...

前作の自信過剰でありながら、周囲の自分への評価のギャップの高低差に悩む姿を、第三者的に見つめる若林さんの姿にとても共感して、本作も読みたいなと思っていました。旅行記なのですが、お父様が亡くなられたことが、また若林さんの生き方を変えたんだなというのが伝わって、とても切ない気持ちになりました。若林さんには幸せになってほしいな。ちなみにわたし、リトルトゥースです。ふふふ。

Posted byブクログ

2019/07/29

いいね、こういうのが「旅」だよね。こういう旅、いったいいつからしてないかな。こういう旅がしたくなった。キューバ行きたくなった。でもすぐには行けないから、手始めに、近場だけどまったく縁もゆかりもない場所探して、行ってみようかな。

Posted byブクログ

2019/07/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

オードリーのラジオで若林がしていたキューバ話が可笑しかったので、エッセイも手に取った。 ラジオで触れてたことも触れてなかったこともある。 キューバ滞在だけじゃなくてその前後の背景や日々考えていたことが少しずつ浮き彫りになっていく構成が素晴らしかった。 文章が上手じゃなくても、当たり前を疑っていちいち立ち止まりながらあーだこーだ考えている様子や、起こった出来事を盛らずに率直に書いている感じが心地よかった。 タイムズスクエア周辺には、日本では見ないようなド派手な広告モニターがひしめいていた。 広告からは、 「夢を叶えましょう!」 「常にチャレンジしましょう!」 「やりがいのある仕事をしましょう!」 と、絶え間なく耳元で言われているような気がした。もしも「無理したくないんだよね…」などと言おうものなら、目の前で両手を広げられて「Why?」と言われそうだ。 ニューヨークはどこに行っても金とアドレナリンの匂いがした。 ぼくは笑っていた。「笑み」というレベルではなくて、口を押さえてほとんど爆笑していた。これはどんな笑いなんだろう。誰かの顔色をうかがった感情じゃない。お金につながる気持ちじゃない。自分の脳細胞がこの景色を自由に、正直に、感じている。 今日からそれが三日間限定で許される。なぜなら、キューバに一人で来たからだ。」 「真心がダイレクトボレーで飛んできてぼくの心の網を揺らした。心と心が通じ合った手応えにぼくは胸をふるわせていた。それと同時に、サービスをお金で買わない感覚に鈍くなっている自分にも気づいた。」 「この目で見たかったのは競争相手ではない人間同士が話している時の表情だったのかもしれない。 ぼくが求めていたものは、血の通った関係だった。 ぼくにとって、その象徴の一人が親父だった。 夕暮れ時のまれコン通りには、amistad(血が通った関係)がズラーっと並んでいた。」

Posted byブクログ

2019/07/12

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』 若林正恭(オードリー) キューバ旅行の紀行文かと思いきや、最後に亡き父への想いを綴った文章がある。1日で読んでしまったが、最後の文章が、最も若林さんが書きたかった文章なのかもしれないと思うほど、とても切なく、感動して涙してしまった。...

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』 若林正恭(オードリー) キューバ旅行の紀行文かと思いきや、最後に亡き父への想いを綴った文章がある。1日で読んでしまったが、最後の文章が、最も若林さんが書きたかった文章なのかもしれないと思うほど、とても切なく、感動して涙してしまった。  今回の本は、今までの社会人大学やナナメの夕暮れと異なり、資本主義などへの疑問からキューバという、資本主義に汚染されていない世界に旅立つという筋書きになっている。道中での出来事を、資本主義と共産主義(キューバをそう呼んでよいのか不明だが)との対立軸を根底に起きながら、コミカルに描き上げている。読んでいると情景が浮かぶような、すっきりとしていて、どこかナナメの粘っこさのある文章はクセになる。  最後に街角に来た時に、若林さんが亡き父との思い出と最後を書く。この文章を読んだ時、なぜ、若林さんがキューバに来たのかがわかる。この文章を、私の稚拙な文章で表現し切ることはできない。ぜひ、そっくりそのまま読んでほしい文章である。

Posted byブクログ

2019/06/19

とあるきっかけでキューバに訪れたオードリー若林のエッセイ 離陸場面と最後が好き。 有能と無能、勝ち組と負け組。新自由主義のもとに生まれた価値観。離陸と共に、これら"冷笑的なニュアンスの込められた当事者性の感じられない言葉が物凄いスピードで後方にフェードアウトする&qu...

とあるきっかけでキューバに訪れたオードリー若林のエッセイ 離陸場面と最後が好き。 有能と無能、勝ち組と負け組。新自由主義のもとに生まれた価値観。離陸と共に、これら"冷笑的なニュアンスの込められた当事者性の感じられない言葉が物凄いスピードで後方にフェードアウトする"っていいよね。旅が好きな理由を言語化してくれたような感じ。 (自分も有能とか無能とか言う奴はマジで嫌い。松本人志が川崎の殺傷事件の犯人を"欠陥品"と言ったように、上から目線で人間をモノのように見下す残酷な視点。自分の周りにもいる。もしかしたら自分のそれに加担してる時があるのかもしれないけど、、) そんな日本より共産主義(当時)の国キューバの人々の方が幸せなのだろうか。共産主義と言っても、アミーゴ社会というように人脈が収入、家の大きさ、社会的ステータスに大きく影響するらしい。 どちらにおいても大切なのは"血の通った人間"でいること。若林をキューバに導いた人物がそうであったように。 変わりばえのない日常に色がなくなってきたら、色を与えに旅をしよう。 「出かけたいところがあることって人を幸せにするんだな」俺もそう思います。

Posted byブクログ

2019/06/19

3.8 旅と家族のエッセイ。父親に対しての気持ちが少し羨ましかった。誰も生きて行くという闘いからは降りられない。

Posted byブクログ

2019/06/14

前半部分はテンポのよい旅行記としてワクワク楽しく読んだ。後半はそれが鳴りをひそめて作者の感情が溢れ出ており、あまりの変化に驚いた。

Posted byブクログ

2019/06/14

キューバへ一人。一日目は現地ガイド、その後はつてを駆使して在住日本人を頼み、最終日は一人で観光。その行動力に驚きます。ゲバラの「明日死ぬとしたら、生き方が変わるのですか?あなたの今の生き方はどのくらい生きるつもりの生き方なんですか?」という言葉を取り上げていますがただ心酔するので...

キューバへ一人。一日目は現地ガイド、その後はつてを駆使して在住日本人を頼み、最終日は一人で観光。その行動力に驚きます。ゲバラの「明日死ぬとしたら、生き方が変わるのですか?あなたの今の生き方はどのくらい生きるつもりの生き方なんですか?」という言葉を取り上げていますがただ心酔するのではないですし、現地を見たからこその日本の自由競争とキューバの社会主義に対する考察には納得させられてしまいます。最後に彼がキューバに一人で行かなければならなかった理由もわかりじんとしました。唯の旅エッセイではない一冊を堪能しました。

Posted byブクログ