1,800円以上の注文で送料無料

満願 の商品レビュー

4

686件のお客様レビュー

  1. 5つ

    182

  2. 4つ

    294

  3. 3つ

    156

  4. 2つ

    16

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2017/08/24

どうしても短編小説は話しの深さが少々物足らないと思ってはいるが、これはかなりレベルが高い作品群だ。 6編の中は秀作とまあまあの作品はあるが、「これはちょっと、、、」と思われる作品はない。 自分としては、「万灯」の最後の展開部分と「関守」のジワっとくる怖さが気に入っている。

Posted byブクログ

2017/08/21

以前ストーリーセラーで万灯を読んでいて文庫化されるのを待っていました。娘と言っても女なんだなとか、家族を守るためにおばあちゃんのどこにそんな度胸が・・・とか思うことはいろいろあるけど、どの作品にも自らの目的を達する為に罪を犯す人々がいた。

Posted byブクログ

2017/08/20

6篇のミステリィ短編集.全編に渡り,どんよりとした雰囲気を決して逸脱せず,ミステリィそのものより,その状況を生み出した,人のネガティブな業に焦点を充てた,松本清張調な作品群.全く異なる世界観で,いずれも読み応え十分.

Posted byブクログ

2017/08/20

六つの短編 一番の気に入りは【関守】 都市伝説の取材の為、ドライブインを訪れるライター! 店の店主とライターが過去に近くの峠でおきた事件を振り返る。 題名の意味が解る時、物語は絶頂に達する。 次点が【満願】 謎が、ぼんやり薄っすら浮き上がってくるミステリー! 構成に作者の技術...

六つの短編 一番の気に入りは【関守】 都市伝説の取材の為、ドライブインを訪れるライター! 店の店主とライターが過去に近くの峠でおきた事件を振り返る。 題名の意味が解る時、物語は絶頂に達する。 次点が【満願】 謎が、ぼんやり薄っすら浮き上がってくるミステリー! 構成に作者の技術の高さが伺える。 文体と登場人物達から昭和50年代よりも、もう10年前のような気がするのは私だけでしょうか? 最期に【全体を通して】 薄っすらと夜の帳が下りてきて気がつくと自分の後ろに不気味な気配を感じた時に、振り返ってみると・・・ と言うような気分にさせられる短編集でした。

Posted byブクログ

2017/08/19

久々に読む米澤穂信。どの話も完成度が高くて、やっぱり上手いと舌を巻く。他人を嵌めようとする手口を思いつく人間の薄ら寒さが、超常現象のホラーを超えるホラーさよ。

Posted byブクログ

2017/08/18

短編嫌いの私が★×5 これは初めてのこと。 全ての作品が★×5。素晴らしかった。 何冊かこの作家さんの本は読んだことがあるはずなのに、 ここまで心掴まれたのは初めてかもしれない。 インシテミルは自分の好きな分野だった為好印象なのは当たり前だが、 この作品は自分の得意分野とい...

短編嫌いの私が★×5 これは初めてのこと。 全ての作品が★×5。素晴らしかった。 何冊かこの作家さんの本は読んだことがあるはずなのに、 ここまで心掴まれたのは初めてかもしれない。 インシテミルは自分の好きな分野だった為好印象なのは当たり前だが、 この作品は自分の得意分野というわけでもない。 それなのに全ての作品に気持ちを集中できた。 短時間で没頭して読了してしまった。 凄い・・・ 絶対この作家さん、上手くなっている。。。 短編でこんなに惹かれる作品に出会えたのは初めてのことで、 自分自身とても驚いている。 とても良い作品に出会えて幸せだ。。。 これこそ読書の喜び(*^-^*)

Posted byブクログ

2017/08/18

なんとなくミステリーが読みたいと思って手に取った1冊。 タイトル通りに人の思いが原動力になる強さや弱さを描いた短編集。 あるものは心に刺さり、あるものはネタばらしされても理解できない。 人の価値観の違いっていうのはこういうことなんだなと言うのが痛いほど分かる。 カテゴリはミステ...

なんとなくミステリーが読みたいと思って手に取った1冊。 タイトル通りに人の思いが原動力になる強さや弱さを描いた短編集。 あるものは心に刺さり、あるものはネタばらしされても理解できない。 人の価値観の違いっていうのはこういうことなんだなと言うのが痛いほど分かる。 カテゴリはミステリーだけど「トリックを解いてスッキリ解決」じゃなく 「人の心を知る」のを主眼としたお話。 これが作者のスタイルなのかもしれないが「氷菓」、「ボトルネック」を昔読んだことがあるだけなので忘れてる。 人の心の動きに興味ある人にはオススメ。 コテコテの物理トリックが読みたい人にはおすすめできない。

Posted byブクログ

2017/08/17

さすがに面白い。一つ一つが全く違うテイストなのに、読後感は似ていて、読み終わった時に満願かあ~とタイトルにしみじみ。 『儚い羊たちの祝宴』の方がインパクトは強いけど、似たテイストの“柘榴”が印象に残った。

Posted byブクログ

2017/08/17

そう来たか!から、読んでるうちに次はどう来るの?という怖い期待感。そして予想しない結末に持って行かれるのが良い。面白い! どれも薄暗い話ではあるが、明るい希望ある長編と長編のあいだに読むのがいいかも。

Posted byブクログ

2017/08/15

再読)6つの短篇。いずれもひんやりした感触の。可愛い~!と近寄って触った小動物が思いの外ごわっとした手触りだった、みたいな。あれ?ちょっと違うかな(笑)。『万灯』のラスト、ホテルの窓から見る東京の夜景が忘れ難い余韻。『夜警』『満願』の動機も思いがけないものだった。

Posted byブクログ