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満願 の商品レビュー

4

634件のお客様レビュー

  1. 5つ

    171

  2. 4つ

    277

  3. 3つ

    136

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  5. 1つ

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2024/05/07

こちらも昔ハマっていてよく読んでいた作家さん。 たしか、「折れた竜骨」以来になるかな。 気づけば10年以上ご無沙汰していた。 さて、そんな超お久しぶりの米澤穂信作品。バラエティに富んだ6つの独立した小説が収録されている短編集。前回出席した読書会で出会い、タイトルはその評判とと...

こちらも昔ハマっていてよく読んでいた作家さん。 たしか、「折れた竜骨」以来になるかな。 気づけば10年以上ご無沙汰していた。 さて、そんな超お久しぶりの米澤穂信作品。バラエティに富んだ6つの独立した小説が収録されている短編集。前回出席した読書会で出会い、タイトルはその評判とともに知っていたので、気まぐれに手に取ってみた。 まずは1番目の夜警ですっかりやられてしまった。 なさけ容赦なく本格派なミステリーだ。 読んでいるときはそうとも気づかないような些細ないくつもの伏線が、こんなに短い物語の中でひとつの事象に回収される。小気味良いとともに、物語としては胸をざわつかせる不穏な後味を残す。 2作目以降、キャラクターや舞台設定は全然違うし、ストーリーの構造もひとつひとつ全部違う。 だけど読み終えるたびにその種明かしにうわぁっとなり、やはり気持ちがざわついてあとをひいてくる。 その中でも夜警と万灯、最後の表題作、満願に特に気持ちを持っていかれた。 小説のはじめから最後まで、その物語の状況や人物の描写が、読み終えたときに過不足なく、揺るぎなくそこにあったと気づかされる。 定義はいろいろあって人それぞれ違えども、私にとっての本格ミステリーってこういうのだわ…と改めて思った。 めちゃくちゃ面白かった。 しかし前回読んだ辻村深月さんといい、追いかけたくなる作家さんが増えて困るな。

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2024/05/06

ミステリ短編集。どの作品も面白かった。最後の真相パートでの伏線回収では「やられた!」と思うとともに、後味の悪い読後感が堪らない。特に『万灯』は後半の展開のスリリングさとラストの衝撃が凄かった。『儚い羊たちの祝宴』を彷彿とさせる傑作短編集。

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2024/05/02

前情報通り、最高のミステリー短編集でした…! 六篇の作品全て、息が詰まるほどスリリングな傑作。 特に『夜警』『柘榴』『満願』が良かったです。 米澤先生の本、他にも気になってるのが沢山あるから、連休中に買いに行こうかな。

Posted byブクログ

2024/04/21

米澤穂信先生の作品は毎回読みやすいですね。 短編集が得意な先生なので、さすがだなって思いました。どれも最後は驚く感じの終わり方で個人的に好きなのは柘榴は意外どな終わり方というか因果応報でもある終わり方でした。

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2024/04/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

各エピソードを読み終わるたびにちょっと頭を休めたくなる一冊でした。 銃を撃ちたい新米警官の話と、資源開拓する商社マンの話、めっちゃおもしろかった。

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2024/04/18

ミステリーの短編集 短編なので圧倒的な読後感というのはないけど読みやすかったです ミステリーとしては死人宿、関守が面白かったです ヒューマンドラマとしては万灯、満願が面白かったです

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2024/04/16

6篇の短編集で、400ページ弱あるが飽きずに読むことができた。とにかく面白くてサクサク読めました! それぞれいろんなテーマのバラエティに富んだ6作だった。 殺人の動機には犯人のいろいろな感情や出来事が織り交ざっていて、真髄は周りの人間には到底理解できるものではないのだと感じた。...

6篇の短編集で、400ページ弱あるが飽きずに読むことができた。とにかく面白くてサクサク読めました! それぞれいろんなテーマのバラエティに富んだ6作だった。 殺人の動機には犯人のいろいろな感情や出来事が織り交ざっていて、真髄は周りの人間には到底理解できるものではないのだと感じた。周りの人間がこうではないか、おそらく動機はそれではないかと色々詮索したところで、それはただの憶測であり無駄なことなのかもしれない。 全ての話において、読者を含め主人公が推理していたことが覆され、殺人をした本当の動機を後から知らさせることになりました。 罪を犯してしまった犯人の思いが、切なく描写されていてなんだか同情してしまいそうな作品もあった。

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2024/04/10

初めてイヤミスというジャンルを読んだ。読む前は何でわざわざ嫌な気分にならないといけないんだと思っていたけど、確かに後味は悪いが、話に引き込まれて楽しめた。個人的には夜警、関守、万灯が好みだった。柘榴はちょっとエグくてきつかった。

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2024/04/09

短編なのにどの作品もとても丁寧で、話の中にすぐに引き込まれる。 一度引き込まれたら抜け出せなくなり、先が気になってまた読んでしまう。 終盤は「ここまで読んだらもう離さないぞ!」と言わんばかりのつかみ方で、読んだ後までゾゾッとさせる。 米澤さんの本は初めて読んだけど、引き込ませる...

短編なのにどの作品もとても丁寧で、話の中にすぐに引き込まれる。 一度引き込まれたら抜け出せなくなり、先が気になってまた読んでしまう。 終盤は「ここまで読んだらもう離さないぞ!」と言わんばかりのつかみ方で、読んだ後までゾゾッとさせる。 米澤さんの本は初めて読んだけど、引き込ませる力がとても強いと感じた。 星5ではないのは、自分の好きなミステリーではなかったため。 館のクローズドサークルがやっぱり好きなので、今度は『インシテミル』を読みたい。 米澤作品を読んだきっかけは、綾辻行人さんの『時計館の殺人』の解説を米澤さんが書かれていてとても共感したので。 Audibleにて。

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2024/04/05

短編集として非常に優秀な作品。どれもテイストが違うミステリとなっており、それぞれ異なる楽しみ方が出来る。ただ殆どが湿っぽいイヤミスになっており、個人的にはそれほど好きではなかった。

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