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満願 の商品レビュー

4

673件のお客様レビュー

  1. 5つ

    177

  2. 4つ

    291

  3. 3つ

    151

  4. 2つ

    16

  5. 1つ

    1

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2024/08/06

人の願いにまつわる6つの物語。全てが素晴らしい。収録話の1タイトルとはいえ、この本に『満願』という表題を選ぶセンスよ。怖いよもう。

Posted byブクログ

2024/08/04

どの話も意外性がありつつ、そこに重きを置きすぎていない話だと感じた。 特に「万灯」がお気に入りで、前半と後半で別の短編かなと思うような展開になり、全く飽きなかった。

Posted byブクログ

2024/08/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

各タイトルでそれぞれのストーリーがきっちり完結してるタイプのミステリー短編集。解説でも触れられてるように通じるテーマはありつつも、一話ごとに舞台がガラッと変わるのでサクサクといろんな味が楽しめてよかった。仕組みに気づいた時にはもうすべて終わってたり手遅れだったりして、じっとり肝が冷やされる感じの読み心地。最近はデカ装置アトラクションみたいな小説をよく読んでたので新鮮さを感じられた。 以下各話毎感想 夜警:心理テストを受けてるような気分だった。丁寧にヒントが積まれていくので、想像が外れてくれてたら…と願う瞬間があった。 死人宿:希望と絶望のコントラスト。光が強くなるほど影が濃く映るねえ。 柘榴:悪趣味〜!でも幸せならOKです(ほんとぉ?) 万灯:1番好きかも。因果に絡め取られていく感じが気持ちいい。高い理想ばかり見つめてると足元を掬われるんだなぁ。 関守:後追い記事しか書けないライターくん、オカルトに興味ないが故の察しの悪さがかわいい。 満願:猿の手的な不気味さがある。達成条件の隙をつくようなやり方が。

Posted byブクログ

2024/07/30

元は苦手だったはずの短編集が、最近は当たりが多く苦手意識が薄らいできた。今回もどの作品もしっかり仕上がっていた。読んだことはないはずだが、最後の作品は既視感があった。

Posted byブクログ

2024/07/30

新潮文庫の100冊をきっかけに。 ある出来事を違う視点から見ると、新たな真相が浮かび上がってくる…そんな短編集。 ミステリーだけど、ホラーな雰囲気もあった。 私は「関守」が一番好きだった。 ミステリーでもあり、ホラーでもあり、オカルトでもあり、面白い話だった。 意外な真相という点...

新潮文庫の100冊をきっかけに。 ある出来事を違う視点から見ると、新たな真相が浮かび上がってくる…そんな短編集。 ミステリーだけど、ホラーな雰囲気もあった。 私は「関守」が一番好きだった。 ミステリーでもあり、ホラーでもあり、オカルトでもあり、面白い話だった。 意外な真相という点では表題作の「満願」もよかった。 解説を読んで、今度「王とサーカス」を読んでみようと思った。 ✎︎____________ 合理性より優しさが大事な時もある(P88) 貧しさとは、豊かさを見て初めて気づくものなのか。豊かさに比べて足りぬということが貧しいのか。(P221) 学があるというのは大きなことです。この世はとかくままならぬもの。でも学があれば、世が世ならと臍をかむこともきっと少なくなりましょう。(P370)

Posted byブクログ

2024/07/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

六つの短編集。ミステリーというが短編でもあるのでささやかな謎と真相解明、という感じ。 夫の借金取りの男を殺した鵜川妙子の弁護人の回想である表題作は、つまり先祖が島津の殿様からいただいた掛軸=妙子自身の誇りを、借金取りの血によって守ることが満願成就ということだろうか。トリッキーな彼女の発想になるほどね、と思う反面、現実的でない感じもする。要は、全てを賭けて誇りを守った女の話なんだけれど、その筋書きに納得はしても心情に共感はできないというか。 バングラデシュの天然ガスを手に入れるために人を殺す「万灯」は、読みながらVIVANTのBGMが絶えず頭の中で流れていた。猛烈サラリーマンが猛烈すぎて、仕事のために人間性失うのもそこまで行ってしまうのか…普通の仕事できる男に見えて闇落ちからのサイコパス感。落ちが急展開で、コロナ禍の前に書かれた作品でコレラ禍なんて言葉が使われようとは。 変に魅力的な父親に親権を持ってもらうために姉妹で謀をする「柘榴」以外は人死にがちで、その点でちょっと安易な気もしたので星3くらいかな。ミステリーだからそういうものかもしれないけど。

Posted byブクログ

2024/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どの話も、不穏で不気味で面白かった。読後のザワザワ感が抜けない話ばかり。 うまく行ったと安堵したのも束の間、次の瞬間にはどん底に落とされる。人生とはなんて不確かな、と「夜警」や「万灯」で痛感。 世のモラルなど遠くに捨て去る「柘榴」の魅力溢れるクズ男。ホントこんな男を愛したら地獄に落とされるの分かっているのに、恋は盲目、どころじゃない… 家族を守るための固い決意と笑顔の裏の殺意。人間とはかくも恐ろしいもの「関守」では背筋が凍った。人の忠告に耳を貸さないと恐ろしい結果になるやもしれぬ…ホラー!!

Posted byブクログ

2024/07/21

ゾッとする。怖い話を聞いてるような感じがした。 物語冒頭は何でもない話なのに、だんだんと不穏な雰囲気になっていき最終的に救いがなくなる。 でも儚い羊たちの祝宴の方が人間の闇を描ききっててそっちの方が好きだった ☆3.3

Posted byブクログ

2024/07/18

短編集は、自分には刺さらないのかもしれない。 良く言えば読み易い、悪く言えば特にこれといった感情を持たずに次の章に進めてしまう。 まだ3.4作しか短編集に触れてないから、もう少し探してみよう。 ギャフンと言わせる短編集、どなたか教えてください…

Posted byブクログ

2024/07/15

前編しっかり作り込まれていて、ラストがよめずハラハラさせられるような作品や、普通に怖いな思うようなラストもありこんな複数のパターンが書けるのは流石だなと思いました。他の作品も読んでみたい

Posted byブクログ