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満願 の商品レビュー

4

673件のお客様レビュー

  1. 5つ

    177

  2. 4つ

    291

  3. 3つ

    151

  4. 2つ

    16

  5. 1つ

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2017/09/15

ひとつひとつの短編の濃度が段違い。緊迫感と切実さがひしひしと伝わってきて謎が詳らかになってからのカタルシスが強い。

Posted byブクログ

2017/09/22

"万灯"が一番面白かった。 どの話もオチは途中で分かった。 決して面白くないわけではないんだけど、想定の範囲内って感じ。 米澤節に慣れてきてしまったのだろうか。読書ってのは麻薬。

Posted byブクログ

2017/09/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この著者のものは初めて読む。 1978(昭和53)年生まれで、昭和40年代~60年代を書いたものが、まるで江戸時代の設定のような文章に感じてしまう。もしかして女性かなとネットで調べると男性の顔が出てきた。そうですかぁ。 夜警 警察官に向くもの、向かないもの。自ら招いた窮地に、謙虚に頭を垂れることができるもの、なんとか誤魔化そうとあがくもの その一瞬の判断の迷いがその後の人生を別ける。 死人宿 山深い宿の近くに火山ガスが溜まりやすい窪地があり、年に1~2人は自ら命を絶ちにやってくる。露天風呂の脱衣室で遺書を拾う。宿泊客の誰が自殺をしようとしているのか、込み入った関係の二人がそれを探る。 柘榴 綺麗な母とカリスマ的な魅力を持つ父とこれまた綺麗なその長女と次女。両親の離婚調停から明らかになっていく母から受け継いだ長女の性格。邪魔ものは消せとまでもいかずとも、蹴落とせ! ってお話。  万灯 すべてが金で動く世界で、自分を律することができなくなった男の話。ちょっと『死刑台のエレベータ』ってフランス映画を思い出しました。 関守 静岡県の桂谷峠の同じ場所で、4年で5人が男女が転落事故で死亡。その理由を探りにライターが峠茶屋の老婆に話を伺う。ふっふっふ 満願 褒めたたえられていたので読んでみた。筋は面白いけど掛け軸じゃなぁ…。みんな納得できるのかなぁ。 書き方が優しいせいか 最初弁護士の先生は女性かと思っていたら途中で男性なんだとわかった。う~ん。

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2017/09/06

米澤さんらしい、最後数ページドロドロとして終わる短編集。「柘榴」だけは他の短編集で読んでいたがそれ以外は初見。意外な方向に進んでいくし本当に面白い。実際にあれば嫌なものばかり笑

Posted byブクログ

2017/09/03

全六編を収録したミステリー短編集。 夜警と万灯が特に好き。どの話もどうしようもない孤独を感じるし、読了後は背筋に冷たいものが走る。

Posted byブクログ

2022/01/16

短編集。どの話も読みやすく、しかし読後は喉に何かが詰まるような、そんな話が多かった。人の考え、心理が巧みに描かれていると思った。どの話も面白かったが、特に気に入ったのは柘榴と関守。柘榴は女性に好かれる男とその妻、娘の話だ。人は死なないが、傷つく人の多い話。多少のエロティシズムはい...

短編集。どの話も読みやすく、しかし読後は喉に何かが詰まるような、そんな話が多かった。人の考え、心理が巧みに描かれていると思った。どの話も面白かったが、特に気に入ったのは柘榴と関守。柘榴は女性に好かれる男とその妻、娘の話だ。人は死なないが、傷つく人の多い話。多少のエロティシズムはいいスパイス。男の心理が全く見えないのが奇妙さを煽る気がしているが、これは女性の視点で語るからこその話だとも思う。関守は、ライターがネタ目当てに都市伝説紛いの峠へ向かう。途中の喫茶店、老婆、お堂。まさに、都市伝説然とした短編だった。

Posted byブクログ

2017/09/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

6編の短編小説集。 私が一番怖いと思ったのは、『柘榴』ですかね。二時間ドラマか、あるいは、年末の長編推理ドラマにでもなりそうな、濃厚なサスペンス。女と言うものの怖さも思い知る内容です。 女が怖いと言えば、最後に収録されている作品で、且つ、この本のタイトルにもなっている『満願』も中々です。一見、薄幸な女の物語なんですが、その実の意味を知ると、中々怖いです。 6編それぞれ、中身の濃い物語になっています。

Posted byブクログ

2017/11/09

この作品はミステリーの短編集だが、 2014年の山本周五郎賞や 「このミステリーがすごい!」「ミステリが読みたい!」 「週刊文春ミステリーベスト10」の国内部門ランキングにて1位取得。 史上初の三冠を達成した作品なのだそうだ。 ●夜警  ●死人宿  ●柘榴 ●万灯  ●関守  ...

この作品はミステリーの短編集だが、 2014年の山本周五郎賞や 「このミステリーがすごい!」「ミステリが読みたい!」 「週刊文春ミステリーベスト10」の国内部門ランキングにて1位取得。 史上初の三冠を達成した作品なのだそうだ。 ●夜警  ●死人宿  ●柘榴 ●万灯  ●関守  ●満願  以上6作品からなる。 交番勤務の警官や在外ビジネスマン、 フリーライター、美人の女子中学生、平凡な妻など 身近にいるかのような主人公たちが 平凡な毎日の中で遭遇する不運と恐怖。 作者はよねぽ。 短編でもどれもこれも じっくりと読んでいける深い作品だった。 長編のミステリー作品も面白いけれど、 短編はすっきりとまとめられていて 気軽に読める物が多く、なかなかいいなあと思った。

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2017/09/02

短編はどれもレベル高いし、面白かった。 外からは分からない人間の暗い心理が話のラストに浮かび上がってくる。 派手さはないけど静かにゾクッとさせる内容だった。

Posted byブクログ

2017/08/29

夜警/死人宿/柘榴/万灯/関守/満願 六つの出来事。裏に隠れているものは誰にも分からない。こんな事が有ったのだと知れる時心の中にざわざわとした物が残る。すっぱりと白黒付けられる事など無いのかもと思う。

Posted byブクログ