1,800円以上の注文で送料無料

デーミアン の商品レビュー

4.3

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2018/09/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

始まりの一節、ラストの一節。 自分とはいったい何なのか…の始まりと見つけたラスト。 若い頃、時間があり、思考ばかりしていると考える。 シンクレアは10歳でイジメにあい、善悪を見つけ出す。 だいたいそのぐらいの年齢で子供は気付くのだと思う。 成長過程において。 私も善悪を強く意識したのも10歳だったと思う。 無邪気に友達と遊ぶだけでは済まなくなる。 内面を見つめる工程は結構陰気な感じで、今でいうと厨二病という感じか。 ヘッセの描くこの厨二病はなぜかじわーっとやってきて、綺麗にすら見えてしまう。描き方なのか。 ドストエフスキーは、鬱陶しさのある感じで、作家によって異なる。当たり前だけど比べちゃう。 早熟なデーミアン。 私の周りにはこんな友達はいなかったな。 ラストの一文で、眼前にそのイメージが浮かび、余韻を残した。 娘も大なり小なりこんな時代を過ごすんだろう。 自分で考えて自立できる女性になってくれればいいな。 そのためには親である自分も導いてやらねば。 最初 「迸り出る自分の思いそのままに生きようとしただけなのに、なんでそれがこうも難しかったんだろう。」 ラスト 「その黒い鏡を覗き込みさえすれば、そこに自分の姿が見える。その姿は彼に瓜二つ。ぼくの友であり、導き手である彼に。」

Posted byブクログ

2018/07/29

このシリーズはいいねえ。古典がこんな読みやすいなんて。結局最後がよくわからん感じであったが、まあ「古典」というだけでありがたいのである。

Posted byブクログ