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デーミアン の商品レビュー

4.3

32件のお客様レビュー

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2022/05/01

自分の魂と繋がり生きることが大切、しかしそれにはさまざまな苦難が待ち受ける、それでもそうやって生きていくしかない。 少年愛っぽいシーンもありますが。 この訳はとても読みやすかった。

Posted byブクログ

2021/12/23

主人公はデミアンではなく、シンクレアという学生。神性や自己探究といった内容が続く。中高生にはじっくり読み進めば心が揺すぶられるかもしれない。「しるし」を持った人間、超人といったところがややこしい。2021.12.23

Posted byブクログ

2021/07/09

50年ぶりに読んだ。全く忘れている。少年向けの簡略本だったのかもしれない。ドイツの作家だとは思っていなかったのかもしれない。ドイツでもこの本のことは全く頭に浮かばなかった。光文社版は文字が大きくて読みやすい!新聞で青年期に読む本だと書いてあった。

Posted byブクログ

2021/05/27

インド哲学や東洋哲学に最近心を奪われており、尊敬するヨガの先生がヘッセとくにデミアンを勧められており読みました。善悪が同居する神が出てきたりと、対となる二つのもの(善と悪、光と闇のように)を平等にとらえるインド哲学の考え方が根底に流れる物語でした。デミアンをはじめ、デミアンの母エ...

インド哲学や東洋哲学に最近心を奪われており、尊敬するヨガの先生がヘッセとくにデミアンを勧められており読みました。善悪が同居する神が出てきたりと、対となる二つのもの(善と悪、光と闇のように)を平等にとらえるインド哲学の考え方が根底に流れる物語でした。デミアンをはじめ、デミアンの母エヴァ夫人、ピストーリウスなどこの哲学に関連する登場人物たちとの関係を通して主人公のシンクレアが自身の哲学を深めていく。大好きな一生大切に読んでいきたい一冊になりました。

Posted byブクログ

2021/05/12

この本を通して読むのは初めてのことではありません。 大昔にふとしたきっかけで手に取って、私にとって最も大切なもののひとつになった本です。 文章そのものに漠然とした大きな時間が内包されていて、本を読んでいる間に時間が過ぎるという当たり前のようなことの中にそれ以上の時間、人生といって...

この本を通して読むのは初めてのことではありません。 大昔にふとしたきっかけで手に取って、私にとって最も大切なもののひとつになった本です。 文章そのものに漠然とした大きな時間が内包されていて、本を読んでいる間に時間が過ぎるという当たり前のようなことの中にそれ以上の時間、人生といっていいようなものを感じ、その荒波にひと息に流されるという貴重な経験をすることのできる一冊です。 私が個人的に尊敬していて、心から好きだと思っている人を彷彿とさせる節があり、最近ちょっと読むのを苦しく思っていましたが、昨日なんとなく手に取れるような気がして、また読み返してしまいました。 面白い本とか、考えさせられる本というより、この本を読んでいる時、読者をデミアンの庭に置かれているように感じさせる、もっと広がりのある何かだと思っています。 なんかまとまりのない感想になりましたけどとりあえずおすすめです!みんな読もう!ついでにちょっと迷子になろう!

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2021/04/29

 私は、自分を壊してまで自らの心を覗き込んで、向き合って、探究する必要はないと思っているけれど、たとえ苦くて辛くても自分と向き合う時間はかけがえのないものだなって、改めて思わせてくれた小説。  ぱっぱと読んじゃうのには勿体なくて、少しずつ少しずつ読んでいくのがいいかなって、個人...

 私は、自分を壊してまで自らの心を覗き込んで、向き合って、探究する必要はないと思っているけれど、たとえ苦くて辛くても自分と向き合う時間はかけがえのないものだなって、改めて思わせてくれた小説。  ぱっぱと読んじゃうのには勿体なくて、少しずつ少しずつ読んでいくのがいいかなって、個人的には思った。  自分の思想と合うか合わないかは別として、人が普段鍵をかけて奥底に沈めている部分に揺さぶりかけてくる、素晴らしい本だと思う。無視しようとしても、なんとなく無視できない、鮮烈な印象を残す本。ただ書くのが上手いとか、ストーリーが面白いとかっていうんじゃなくて、魂を削って、全部曝け出して、痛みを強さに変えている本。節々のエピソードや心情の描写もめちゃめちゃ心に刺さる。  特に子供時代のエピソードは、なんともいえないあの感覚が巧みに表現されていて、感嘆した。状況や経緯にリアリティがあって自然だし、シンクレアの心情も臨場感たっぷりに的確に表現されていた。  美しい夢のような第一の世界と、臭気を放つ第二の世界の話は、すっと腑に落ちた。二つの世界があってその間をフラフラする感覚。第二の世界について考えれば考えるほど無視できないことに気づく。でも、美しい夢を捨てて、輝く色彩の世界を放棄して、そのことに折り合いをつけるのに慣れてしまっても、世界の輝きを見て感動することはできる。この部分にもすごく共感した。全部灰色に見えてしまう時があっても、ちゃんと鮮やかに見える瞬間がまた訪れるって、心に刻んでおきたい。

Posted byブクログ

2021/02/07

はしがき 第1章 ふたつの世界 第2章 カイン 第3章 悪人 第4章 ベアトリーチェ 第5章 鳥は卵から出ようともがく 第6章 ヤコブの戦い 第7章 エヴァ夫人 第8章終わりの始まり 孤独の克服、自己の探求 ニーチェ、ユング心理学

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2020/10/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

少年時代のシンクレアの心中には共感できる部分があったが、青年時代の心の探求の部分では、彼の心中から少し遠ざかってしまった。あまりに深く自分の心の中を考えすぎているように感じたが、人間はその自己を知るということが必要なのだという。私はこの時代を知るものではないので、シンクレアとの乖離を感じるのかもしれない。 心について深く考えることは自己の反省につながり、延々と自分の嫌な部分を思い出すループに陥る気がしてならない。この反省の先に、シンクレアのように、何か運命を得ることができるのだろうか。 印象に残っているところは、「人は夢を見て生きている。しかし、多くの人が見ている夢は自分自身の夢ではなく、他のものなのだ」というところ。私も、自分自身の確固たる夢を持てたなら、と考えてしまった。 深く考えさせられるところが多く、すばらしい小説だった。 シンクレアとエヴァ夫人とのやりとりにはちょっとどきどきさせられたが、何もなくてほっとした。 しかし、最も期待していたがきっとないだろうと思っていたデーミアンとシンクレアのやりとりが最後に行われたのには、興奮で顔が紅潮し、深い溜息をついてしまった。

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2020/09/08

内省と観念の世界に富んだ本。 年をとったら、自分の世界が膨らむエネルギーは欠けていってしまうのだろうか。

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2020/08/25

浪人中の夏休みに読んだ。全て理解できた訳では無いが所々で自分の思いと重なり、心に残った。大学に行って時間ができたらじっくりと再読しよう、次は高橋健二訳でも良いかもしれない、あとニーチェについても学びたい。この文庫の訳は非常に読みやすかった。

Posted byブクログ