わたしたちは銀のフォークと薬を手にして の商品レビュー
30代の知世が好きになったのは、年上のバツイチ、しかも重大な病気を抱えている椎名という男性。普通なら幸せとは遠い状況なのに、同じ時間を共有し、美味しい物を食べてという日常に、他の登場人物よりも幸福に満たされてるように感じる。妹の知夏は始め嫌な感じだったけど、弱い面も見えて、どんな...
30代の知世が好きになったのは、年上のバツイチ、しかも重大な病気を抱えている椎名という男性。普通なら幸せとは遠い状況なのに、同じ時間を共有し、美味しい物を食べてという日常に、他の登場人物よりも幸福に満たされてるように感じる。妹の知夏は始め嫌な感じだったけど、弱い面も見えて、どんな人も普段は一面しか見せてなくても色んな面を持ってるものだと改めて感じた。どの女性もリアルに描かれていて読みやすかったです。
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なにひとつ特別なものなんて持ってない。ふとしたときに孤独を感じる。でも恋がしたい、幸せになりたい。 そんな誰もが感じる思いを「食べること」と「薬」というキーワードを通して、それぞれの等身大の生き方とともに描かれていた。 ときに孤独を感じたとしても、いずれは一人になるかもしれないとしても、いま誰かと何かを共有できることはとても幸せだと思います。趣味でも旅行でも食べることでも、ただ一緒に時間を過ごすだけのことでも。 とても読みやすくて、一緒に恋をしているような、誰かと出会いたくなるような、いつの間にか登場人物を応援したくなる、そんな気持ちになる一冊でした。
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30代を過ぎて独身だと『結婚できない』とかその人を判断する感じって世の中にまだまだ残ってるし、たいてい結婚してる人がそう言うことを言うんだろうけど、結婚したからって満たされて幸せとは限らない。 たまたま出会って、それぞれ違う人間だと認めて、受け入れたり主張したりしてそれで穏やか...
30代を過ぎて独身だと『結婚できない』とかその人を判断する感じって世の中にまだまだ残ってるし、たいてい結婚してる人がそう言うことを言うんだろうけど、結婚したからって満たされて幸せとは限らない。 たまたま出会って、それぞれ違う人間だと認めて、受け入れたり主張したりしてそれで穏やかに過ごしている智世と椎名さんの関係がよかった。
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仕事先で出会ったWEB制作会社の椎名さん。年上で、優しくて、いつも美味しいものを一緒に食べに行く。月2回くらいデートはするが、「好きだ」とか「付き合おう」とか言われたわけではない。知世が思い切って「私ってなんなんですか?」と聞いてみると、「好きだけど、付き合えない」「僕はエイズ...
仕事先で出会ったWEB制作会社の椎名さん。年上で、優しくて、いつも美味しいものを一緒に食べに行く。月2回くらいデートはするが、「好きだ」とか「付き合おう」とか言われたわけではない。知世が思い切って「私ってなんなんですか?」と聞いてみると、「好きだけど、付き合えない」「僕はエイズです」と告げられる。 これから一緒にいたいなぁと思える人からそう告白されて、それからも変わらずに付き合える人というのは一体どれくらいなのか。しかしこの知世は、戸惑いながらもとても自然に彼を受け入れていく。彼の病気について知ろうとし、そして理解し、恋人として、そして夫婦として歩んでいく。それに対しての女友達、妹、そして両親からの反応は厳しいし、これも現実。でもこの2人の恋愛はとてもいいなぁと、心が温かくなった。
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知世と椎名さんは、相手の気持ちを尊重する優しさや穏やかさ、気配りができるところなど似ている部分もあって、お互いが惹かれ合うのも納得できるなと思った。二人の物語を読んでいると、あたたかな気持ちになれた。 知世も椎名さんも、一人で生きていくこともできたかもしれないが、二人で楽しい穏...
知世と椎名さんは、相手の気持ちを尊重する優しさや穏やかさ、気配りができるところなど似ている部分もあって、お互いが惹かれ合うのも納得できるなと思った。二人の物語を読んでいると、あたたかな気持ちになれた。 知世も椎名さんも、一人で生きていくこともできたかもしれないが、二人で楽しい穏やかな時間を共有して、不安な部分も一緒に乗り越えて支え合っていくことで、一人だけでは感じられない幸せを感じている様子が素敵だった。 食べ物や旅行の話もたくさんでてきて、食・旅好きには満足。 知世の友人や妹の物語もところどころに散りばめられていて、色んな形態の悩みが転がっているんだなと考えさせられながら楽しく読めた一冊。
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こういうのを余り好んで読まない(笑!?)タイプのTwitterのフォロワーさんがよかったとブクログに書いていたので読んでみた。 シンプルによかった。等身大の女性たちが描かれていて、さらに大人の女の友情や葛藤がきちんと描かれていた。どろどろしてない。 うーんやるやる。そうそうそう...
こういうのを余り好んで読まない(笑!?)タイプのTwitterのフォロワーさんがよかったとブクログに書いていたので読んでみた。 シンプルによかった。等身大の女性たちが描かれていて、さらに大人の女の友情や葛藤がきちんと描かれていた。どろどろしてない。 うーんやるやる。そうそうそう思う。誰でも、登場人物何かしらだれかしらに共感できると思う。 マイナス1なのは椎名さんのやや突飛に思える抱える事情。これがもう少しポピュラーなものだったらな。 ちなみに私が一番好きで近くにいたらいいなと思う男性は優さん。 (私の願望がばれますね)
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島本理生さんの本は何となく自分と合わない気がして読んだことがなかったんだけど、いいじゃない!と思った作品。 わりと重めのテーマも含まれる恋愛小説なんだけど、序盤に引き込まれてしまいするっと読めた。 30歳の頃の仕事観、何かあればすぐ集まって酒を飲む女友達、恋愛が始まりそうな時の...
島本理生さんの本は何となく自分と合わない気がして読んだことがなかったんだけど、いいじゃない!と思った作品。 わりと重めのテーマも含まれる恋愛小説なんだけど、序盤に引き込まれてしまいするっと読めた。 30歳の頃の仕事観、何かあればすぐ集まって酒を飲む女友達、恋愛が始まりそうな時の高揚感…。あーー私にもこんな自由な時代があったよなーとセンチメンタルな気持ちになる。 椎名さんとの酒と食のシーンがどれも美味しそうで、それがとにかく良い。 自分の幸せは自分で決めるもの。最後にはみんな幸せになれ!と思わせてくれた。 読後…、実写化するならイケオジな椎名さん役は誰が良いかなぁ…?っという妄想が楽しい。 読んで良かった。おすすめです。
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読書家?書評?をあげてるインスタで見かけて気になって読んでみた。 久しぶりの島本理生で、彼女にしては毒気が少ない気がしていたらネットの口コミで「島本理生初心者向け」「島本理生が苦手な人でも」と書かれていて笑ってしまった。 ごはんの美味しそうな小説や漫画が好きなのと、少し長編ば...
読書家?書評?をあげてるインスタで見かけて気になって読んでみた。 久しぶりの島本理生で、彼女にしては毒気が少ない気がしていたらネットの口コミで「島本理生初心者向け」「島本理生が苦手な人でも」と書かれていて笑ってしまった。 ごはんの美味しそうな小説や漫画が好きなのと、少し長編ばかり読んでたのもあって短編集がちょうどいい箸休めになるかな、と思って選んだものの、結局楽しくてすいすい読んでしまった。 好きになった人が実は訳ありで、という恋愛小説は数あれど、訳ありの部分が今までに出会ったことのないパターンで新鮮だった。 でも椎名さん、とても素敵で私が知世でも好きになった気がする。 知世と椎名さんを中心にずっと短編が進んでいくのかと思えば、友人の飯田ちゃんや茉奈が中心となって進む話もあり、不穏な妹知夏までメインとなる話もあって、さすが島本理生、いろんな女性を描くな、と思った。 余談だけど島本理生を読んでいない間、彼女がどんなものを書いていたのか気になって調べてみたら懐かしいタイトルをたくさん見つけてしまって、あっという間に中学の図書室に連れ込まれてしまった。 あられもない祈りも、大きな熊が来る前に、おやすみ。も、波打ち際の蛍も、また近いうちに読み返したい、と思う一方で、でも少し島本理生の文章に浸る怖さも思い出して怯んだりもした。 今の私に、この作品の島本理生らしくない感じはとてもちょうどよかった。でもやっぱり、彼女らしい、肌や心臓を刺すような、痛いくらいの繊細な気持ちの表現を懐かしくも思った。 次はファーストラヴを読みたいな。
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『大人になるって、この人を好きになるとは思わなかったっていう恋愛が始まることかもしれない。』 本人にしか幸せは分からない、椎名さんと知世のこと。 この恋を幸せって言えるかどうかは価値観だから人によって違っていいとけど、私は羨ましいと思った。 みんな事情があって、いくつになっ...
『大人になるって、この人を好きになるとは思わなかったっていう恋愛が始まることかもしれない。』 本人にしか幸せは分からない、椎名さんと知世のこと。 この恋を幸せって言えるかどうかは価値観だから人によって違っていいとけど、私は羨ましいと思った。 みんな事情があって、いくつになっても女は自分の幸せのために悩んで考えてる、そう考えると少し楽になる。
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基本的には知世ちゃんと椎名さんとの恋愛なんだけど、 所々で知世ちゃんの友達の茉奈や飯田ちゃん、 妹の知夏の話が出てきて、読みやすかったよー。 知世ちゃんと椎名さんは、年齢も離れてるし、 椎名さんはバツイチ、持病(エイズ)あり。 だけど、いろいろな不安があっても一緒にいられるだけ...
基本的には知世ちゃんと椎名さんとの恋愛なんだけど、 所々で知世ちゃんの友達の茉奈や飯田ちゃん、 妹の知夏の話が出てきて、読みやすかったよー。 知世ちゃんと椎名さんは、年齢も離れてるし、 椎名さんはバツイチ、持病(エイズ)あり。 だけど、いろいろな不安があっても一緒にいられるだけで、 幸せを互いに感じ合っている。 そんな2人が悩みながら付き合っていく感じが、 とてもステキでしたー!! 知世ちゃんがお酒飲むのが好きで、ごはんもいろいろ 出てきて、美味しそうだったー!! ものすごい、大きな展開はなくても、 なんだかほっこりする話だったよー。
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