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怪物はささやく の商品レビュー

3.9

32件のお客様レビュー

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2024/09/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

はじめの感想としては難しい。 読みにくいと思っていたけど、物語が進むにつれてどんどんと読めるようになった。 母親、周りや自分を受け入れることって難しい、素直な気持ちって難しい。 身近な人を失くすような経験をした後にはまた違った感想を得るんだろうと思う。 また数年後に読み返したい。

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2024/09/02

コナーの真実と、それに対する怪物の言葉が本書を読んだ人たちへのメッセージにも感じられて切ないなかにもやさしさと温かみがあった。良い本。

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2024/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

闘病中の母をもつ少年コナーのもとに、イチイの木の怪物が現れる。怪物が語る物語を通して、コナーは自分の中の真実に向き合うことになる。 介護疲れやヤングケアラーなどの問題にも同じような苦しみがあると思った。もしコナーの真実と同じことを思ったとしても、誰のせいでもないし自分を責める必要はない。でもそれは諦念を知る大人になったから言えることなのかもしれない。少年コナーが一人で抱え圧し潰されそうになってきた気持ちを思うと心が苦しかった。

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2024/02/25

児童文学なだけあって読みやすかった。 善と悪や正義ってなんなのか自分自身に再度問うきっかけになる。 ただ、最期コナーの抱える真実は、期待を下回ったので(これは私の理解力や文才がないからかもしれないが)☆4にしておく。

Posted byブクログ

2024/02/15

読み始めはダークな世界観と暗い背景で辛い気持ちになりましたが、読んでいるうちになぜか救われていく感覚があって最後まで読んでいくとその理由も明らかになった気がしました。決して明るい話ではないけど、読んで良かったと思いました。

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2024/02/11

2024年2冊目 文章としての読みやすさはありつつ、内容は児童文学とカテゴライズするにはあまりに重量感のあるというか心にずんとくるものがあるダークファンタジーだった、、これまであまり読んだことのないタイプの小説で新しい体験だったかも

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2023/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

頼れるはずのお父さんでさえ、頼れるところに居ないなんて、そりゃ逃げたくなるよなって思う。もし、同じようなことがあった時、自分もいつかそんな風に願ってしまったら、自分のことを許せないだろうな。

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2023/05/28

一行目:怪物は真夜中過ぎにやってきた。 以前、あすなろ書房版でも読んでいたのだが、ロンドン・アイ、グッゲンハイムから東京創元社さんの文庫版で再読へ。 あれから、こちらも年齢を重ねて、肉親や知人の死も経験したが、先に逝ってしまったらどうしよう、と怖くなるような大切な家族も増えた...

一行目:怪物は真夜中過ぎにやってきた。 以前、あすなろ書房版でも読んでいたのだが、ロンドン・アイ、グッゲンハイムから東京創元社さんの文庫版で再読へ。 あれから、こちらも年齢を重ねて、肉親や知人の死も経験したが、先に逝ってしまったらどうしよう、と怖くなるような大切な家族も増えた。 身近な人が亡くなると、私の場合、すぐに喪失感はやってこない。直後は(病気で辛い治療が多かったので)、もう痛がらずに済むのだなとホッとし、もうどこにもいないんだなと実感するのは、わりと何年も後、ちょっとしたきっかけからだ。 多分いずれも離れて住んでいたからだと思う。 前回はどこか他人事だった物語だが、今回はコナーといっしょに十分怖がった。 また、おばあちゃんからの景色がよく見えるようになった気がする。 児童書コーナーだけでは勿体なかったので、文庫になり、是非大人にも読んでもらいたい作品。

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2023/02/05

私自身もこの物語の主人公と同じように、10代の頃に母がガンを患い、10代の終わりに他界しました。 あの頃の私だったら、こんな小説が読めたか自信がありません。 そのくらい、親が闘病する子どもの気持ちが生々しく描かれていました。 怪物が少年に言った「真実を話す」ことの重要さは、年を...

私自身もこの物語の主人公と同じように、10代の頃に母がガンを患い、10代の終わりに他界しました。 あの頃の私だったら、こんな小説が読めたか自信がありません。 そのくらい、親が闘病する子どもの気持ちが生々しく描かれていました。 怪物が少年に言った「真実を話す」ことの重要さは、年を重ねるごとに感じています。 私にも闘病していた親に対する接し方に関して、自分の気持ちとは矛盾するようなものがあったので、余計にそう思います。 物語の構成も素晴らしく、想像力を掻き立てる挿絵も魅力的でした。

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2023/01/12

映画がとても響いたので、どうしても読みたかった。 児童書とあるが大人が読むべき物語。 『希望は最悪の災いである。 何故なら苦しみを長びかせるのだから』 ニーチェの言葉ですが、 それを受け入れるため、 そのさきの為のお話です。 最後はきっとあたたかい涙で溢れる

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