怪物はささやく の商品レビュー
なんとなく購入。絵がカッコイイ。そして絵はコワイ。本文はそんな怖くない。 正直に言わせてもらうとウザイ主人公でこういう人は側に居てほしくないな、とは思う。ウン。でもじゃあどうやって接したらいいんだろうか…。その辺りの矛盾を本人も抱えていたからああいう態度になるんだろうし、怪物が歩...
なんとなく購入。絵がカッコイイ。そして絵はコワイ。本文はそんな怖くない。 正直に言わせてもらうとウザイ主人公でこういう人は側に居てほしくないな、とは思う。ウン。でもじゃあどうやって接したらいいんだろうか…。その辺りの矛盾を本人も抱えていたからああいう態度になるんだろうし、怪物が歩いたわけだけど…でも手に負えないよな。私だったら絞め殺したくなるガキだな、ウン。 そう言う感想を抱く時点で自分がもう子供視点から物語に入りこんでないんだなぁという事を理解しました。子供の心を忘れずに表現できる作家ってスゴイなぁ~ ケストナーは読者に子供の心を忘れないでくれ、と訴えてましたけど…中々凡人には難しいものだな、うん。 ただ、最愛の母を助けたいのに何も出来ない無力さ、自分の行動を決められない怒り、周囲の腫物に触るような対応の戸惑い、何よりも子供であるという事で何も出来ない自分への苛立ちは強く強く、感じました。ああ、子供ってイヤなもんだ。早く大人になりたいって思うよなぁ…。これはアレだな、周囲の大人がきちんと彼の事をどうするのか話し合い、対応を取るべきだったんだろうなぁ。 全ての物語がハッピーエンドで終わるわけじゃない、罰を与えて何になるというの?という台詞は中々沁みる言葉です。
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母の死を悟るほどには大人で、それを受け入れるまでには成熟していない13歳の少年。つきつけられる現実は残酷で、そこから彼を救うために怪物は現れました。とても哀しく残酷で、でも心温まる物語です。
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