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冬虫夏草 の商品レビュー

4.4

71件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

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2017/06/24

前作の世界観そのままに、今度は冒険譚とは! 幽玄な自然の懐にずんずんと分け入り、現実味がいよいよ希薄になっていくのが絶妙に心地いい。マイナスイオンどころじゃない何かを大量に浴びた気分。

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2017/06/24

妖の世界と現実が溶け合っている 綿貫征四郎の周りは そこに身を置くようにして 堪能したい。 できればこちらの世界に戻ってきたくなどないのだ。 だから内山節さんのあとがきには強く共感した。 読み終えたくない。心地よい。

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2017/06/18

綿貫征四郎が、姿を消した忠犬ゴローを探しに、鈴鹿の山中へ旅をする。 川と龍、河童に、宿を営むイワナ、人と精霊が一緒に暮らす山村の風俗。 精霊を呼び寄せる征四郎は、どんな人物なのか? ゴローは、何を追いかけていたのか? それに高堂は、どう関わっているのか? 謎はまだ残ったままだ。

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2017/06/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読。自然や異界のものと触れ合いながら山中をさまよい歩く主人公とともに、奇妙な世界に足を踏み入れた気分になる。不思議が身近にあり、不思議を不思議のまま受け入れるゆるやかさが心地よい。

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2017/06/12

こんども ふんわり~。  こちら側とあちら側の境目があいまいな感じがよかったです。  いずれにしても、天地の運行は、私など、一被造物の測り知れないものである。ただ茫然と見ているのが関の山だ。 いやそれこそ正しい被造物の在り方というものであろう。 この言葉に尽きますね。 もっと、...

こんども ふんわり~。  こちら側とあちら側の境目があいまいな感じがよかったです。  いずれにしても、天地の運行は、私など、一被造物の測り知れないものである。ただ茫然と見ているのが関の山だ。 いやそれこそ正しい被造物の在り方というものであろう。 この言葉に尽きますね。 もっと、続が読みたいです。

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2017/06/11

家守綺譚の続編、といっても前作を未読でも十分楽しめる内容。人と自然と物の怪の境が殆どない世界が違和感なく描かれている不思議な話。少しだけ遠野物語のような匂いもする。

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2017/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

多分わたしはこのお話の半分もよく分かっていない。 でも『家森奇譚』もそうだけど、文章のリズムというか、お話の空気というか、それがとても好き。雨上がりの山の中の空気みたいなものを感じる。 ぼーっと、ゆっくり読むのがピッタリな一冊。

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2017/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大分忘れての読み返しなので、1巻と比べると、かなり彼岸に?いきかけていることに驚く。 そして「うみうそ」と同じ、失われてしまったものへの郷愁で、切なくなる。ダムなのでしょうか。こんな豊かで素敵な風俗がなくなってしまうなんて・・・、と知りもしないのに、思ってしまいます。 自分の中で、設定と地理がf植物園と混ざっている上、あの辺りにも詳しくないので、えーと琵琶湖のどっちだったけか、と混乱します。 ところで...山童の少年の名前…お母さんの呼んだ名前と、名乗りが違うのは、どういう意味なのでしょうか・・。何か名のある河童なの・・・? 最後には、そこまできて何かありそうで...もう不安でしょうがないのですが、大丈夫ですよね、ほんとに会えたんですよね。

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2017/06/03

前作「家守奇譚」を読んだのは もう何年前だろうか。 大体を忘れてしまっていたが、 今作を読み始めてすぐ ああこういう暖かな作品だったと 前作の雰囲気を思い出した。 今作は姿を消してしまった愛犬の 行方を追いつつ、イワナが営む 宿を訪ねて鈴鹿の山を 征四郎が旅する話だった。 彼が...

前作「家守奇譚」を読んだのは もう何年前だろうか。 大体を忘れてしまっていたが、 今作を読み始めてすぐ ああこういう暖かな作品だったと 前作の雰囲気を思い出した。 今作は姿を消してしまった愛犬の 行方を追いつつ、イワナが営む 宿を訪ねて鈴鹿の山を 征四郎が旅する話だった。 彼が出会う人々は自然と共に 素朴な生活を営んでいる。 自然の豊かさや厳しさ、 命の尊さや儚さを 優しい筆致で描いた名作。 ずっとこの世界に浸っていたくなる、 読み終えるのが勿体無いと 感じられた。

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2017/05/31

待ちに待った文庫化。単行本の造本がなんともよいのでそちらの方で買い揃えたいと思いつつ、まずは文庫で手元に。

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