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隷属なき道 の商品レビュー

3.9

57件のお客様レビュー

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2020/11/18

とても読みやすい。翻訳はとても良い。政治についていまいちど考えるのにいい。オリジナルな研究ではない。

Posted byブクログ

2020/09/13

隷属なき道AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働 著作者:ルトガー・グレグマン 発行者:文藝春秋 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

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2020/07/26

ベーシックインカムについて知りたくて読んだ。 過去の歴史、研究結果などをもとに説明がされている。 むずかしかった。

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2020/07/14

ベーシックインカムについて知るために再購入して読了。 ベーシックインカムだけでなく、労働時間の削減、国境の開放が貧困の解決となるという内容。 著者の言うように現在のところは荒唐無稽な非現実的な案なのかもしれない。しかし、過去において人種差別、女性の参政権、同性婚など非現実と思...

ベーシックインカムについて知るために再購入して読了。 ベーシックインカムだけでなく、労働時間の削減、国境の開放が貧困の解決となるという内容。 著者の言うように現在のところは荒唐無稽な非現実的な案なのかもしれない。しかし、過去において人種差別、女性の参政権、同性婚など非現実と思われたことが 現実のものになっている。 人々の常識というものはその時には今を変えたくないという思いから来るものだ。会社でも同じ。規模は違うが今を変えたくないという社員はたくさんいる。そういう人からすると新たに情報深化といわれても全くピンとこないし、できるわけがないと思うものだ。 印象に残ったフレーズが以下。 「図太くなることだ。人が語る常識に流されてはいけない。世界を変えたいのであれば、私達は非現実的で、無分別で、とんでもない存在になる必要がある」 成し遂げたとき、それは正しいと証明される。信じて突き進むしかない。

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2020/04/01

2020年4月「眼横鼻直」 https://www.komazawa-u.ac.jp/facilities/library/plan-special-feature/gannoubichoku/2020/0401-9073.html

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2019/05/08

オランダの若き歴史家ルトガー・ブルグマンがベーシックインカムと国境の廃止によるユートピアの実現を論じる。 すべての福祉を廃止し、国民全員一律にベーシックインカムとして年間約150万円の金額を支給しそれで生活させる。さらにすべての国境を廃止し、人、物、金が世界中に自由に行き来するこ...

オランダの若き歴史家ルトガー・ブルグマンがベーシックインカムと国境の廃止によるユートピアの実現を論じる。 すべての福祉を廃止し、国民全員一律にベーシックインカムとして年間約150万円の金額を支給しそれで生活させる。さらにすべての国境を廃止し、人、物、金が世界中に自由に行き来することができるようにする。これにより、世界の富が再配分され、ユートピアが訪れると説く。 本書は非常に説得力があり、読みやすい。もし、これが実現すれば本当に楽園が訪れるかもしれない。 筆者も現状ではこのような話は夢物語であるとは言っているが、200年前には奴隷制廃止や女性への参政権の付与などを論じれば狂人だと思われていた、この理論も将来的に見れば同じことになるだろうと予言している。 しかしながらベーシックインカムを実施するには元手がいる。現在の日本で考えれば2018年の数字で、年金、医療費、介護費などの社会保障給付費の予算総額は約120兆円。これを国民全員(約1億2000万人)で公平に配分すると1人あたり約100万円となる。著者のブルグマンは適切なベーシックインカムの数字は年間国民一人あたり約150万円程度と想定しているので、現在の社会保障給付費だけではかなり足りない(でも良い線いってる)。 ベーシックインカムが実現すれば、役所の福祉課や年金関連の部署も必要なくなり、その他の関連部署もすべていらなくなる。もしそのような部署等で働いている公務員をすべて廃止してその部分の人件費を回せば足りるかもしれない。 家族4人の家庭であれば4人分のベーシックインカムは約600万円。十分に生活できる金額だ。一人暮らしであれば約150万円、これにちょっとしたアルバイトや仕事をして年に100万円くらい稼げば年収約250万円、贅沢をしなければ暮らせる金額だ。高齢者が受給する年金の平均額が約5万5千円、年間にすれば約66万円なので約150万円のベーシックインカムの方がずっと実入りが良い。 どうだろう。これは悪くないかもしれない。ベーシックインカム目当てに子だくさんの家庭が増えれば人口減少も抑えられる。そして医療費が3割負担ではなく全額負担になるとしたら余計な医療費を払わないようするために、もっと健康に気を遣うようになるだろう。 もちろん多くの国民が働かなくなればその分の所得税が入らなくなるので国家予算が減り、税収計算は狂ってしまうし、農業や漁業などの一次産業に従事している人が働かなくなったら農産物も魚も食べられなくなってしまう。う~ん。これは困る。 やはりAIやロボットがもっと発展して人間の代わりに仕事をし、国家予算に充てられるような収入を得られるようになったときこそ、本当に人間が働かなくても良くなる時代が来るのかもしれない。

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2019/03/18

社会はどうあるべきかを問うた問題書です。 「優秀な人材が富の創造ではなく、富の移動に投資されてきた。何かを生産しなくても富を得ることができ稼ぎがよいのだから、価値あるものを生み出してきたという虚偽意識を導いた。真の革新や創造性が報われるようにするために、経済、税金、大学は刷新され...

社会はどうあるべきかを問うた問題書です。 「優秀な人材が富の創造ではなく、富の移動に投資されてきた。何かを生産しなくても富を得ることができ稼ぎがよいのだから、価値あるものを生み出してきたという虚偽意識を導いた。真の革新や創造性が報われるようにするために、経済、税金、大学は刷新されなければならない」(P178)という指摘は、優秀な人材が未来に投資する教師や技術者や研究職ではなく金融機関に流れてしまったことを嘆く。 さらに、「もしも、私たちの世代の最高の頭脳が、現在の最大の難問、例えば気候変動、高齢化、不平等といったことに取り組むようになれば、きっと真の革新がもたらされるはずだ」(P265) 「わずか62人が、35億人の総資産よりも多い富を所有している」(P217)という富の再配分についてどう考えるか? 様々な示唆に富む本書ですが、逆に装丁(永井翔)は影の薄いものです。

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2018/10/27

●人間はAIとの競争には勝てず、貧富の差は更に広がる。それに対する処方箋は、ベーシックインカムの導入と週15時間労働にすること、そして国境線を開放すること、と主張する。

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2018/10/12

「週15時間労働、ベーシックインカム、そして国境のない世界」。 はたして実現するだろうか? ブレグマンは実現すると。 奴隷制度の廃止、女性参政権、同性婚。。。いずれも、当時主張する人々は狂人とみられていた、と。 何度も失敗しながらも、偉大なアイディアは必ず社会を変えるのだ、と。

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2018/09/22

ベーシックインカムは、「一定水準の所得に満たない人には、政府が「無条件で」一定金額を支給する」という政策です。仕事をしていようがしていまいが、病気であろうがなかろうが所得が少なければお金をあげる。 日本の主な貧困対策に生活保護があります。でも生活保護は非効率だと言われています。...

ベーシックインカムは、「一定水準の所得に満たない人には、政府が「無条件で」一定金額を支給する」という政策です。仕事をしていようがしていまいが、病気であろうがなかろうが所得が少なければお金をあげる。 日本の主な貧困対策に生活保護があります。でも生活保護は非効率だと言われています。車を持っちゃいけないとか、(裁判にもなったけど)エアコン持っちゃいけないとか、資力調査を受けなきゃいけない。あいつ生活保護もらってるんだぜって後ろ指を指されるスティグマの問題もある。これを維持する行政コストもバカになりません。 でもベーシックインカムって現実的じゃないでしょ?一定金額をどう設定するのか、7万円?10万円?いずれそんな大金どうやって集めるの?借金大国なのにって話です。 そもそも、貧困はなぜいけないのでしょうか。本書によれば、貧困は認知能力を下げます。インドの農村で行われた実験によれば貧困はIQを13〜14下げる効果がある。これは一晩眠れないことや、アルコール依存症の影響に匹敵するほどの大きさなのです。 認知能力を下げるメカニズムはトンネリング効果と呼ばれています。さあ、サランラップの芯を目に当てて、そこらへんにある物を見てみてください。対象物はくっきり見えるけど、周りは全く見えないでしょ?これと同じようなことが貧しい人にはおこっているのです。貧しい人は「お金」に集中するから、やりくりは上手になる。でもそれ以外が見えなくなっちゃう、というわけ。 であるならば、お金を配って貧困から抜け出せれば、解決するはずです。しかも、それは「元が取れる」。アメリカのユタ州では、ホームレスに無条件で家を貸し出す、と言う政策が行われました。これによって治安が回復しただけでなく、彼らに支払った家賃以上に行政コストも減ったのです。 技術革新で労働時間は減らせます。ケインズは「2030年には人々の労働時間は週15時間になる」と予測しました。ところが産業革命以降続いていた労働時間の短縮は70年代にストップする。技術革新が続いているのになぜでしょう?本書では、2つの要因があったと推察します。1つめは、余暇ではなく消費を(ムダに)拡大したこと。もう1つは、資本に比べて労働の生産性が相対的に減少していることです。機械のほうが人間の労働よりもGDPに貢献してきている。難しい言葉でいうと労働分配率の減少してきていて、庶民の給料は増えていかず、資本家だけがもうかっているのです。 ここから筆者は、必要なのは(経済の拡大よりも)十分な再分配だと主張します。再分配ができれば、一日3時間労働で仕事に縛られない生活ができる。 短時間労働とベーシックインカムの組み合わせは、英語版のタイトルでもある「UTOPIA for REALISTS(現実主義者にとっての理想郷)」であり、これは人々が有意義な生活を送るための効率的な貧困対策です。かつては奴隷解放も、女性参政権も狂気の沙汰だった。まだ世間で理解されている政策ではありませんが、本書を読めばきっとバカな政策ではないことが理解できると思います。

Posted byブクログ