水やりはいつも深夜だけど の商品レビュー
色んな家族の形。どれも有り得てどの立場も何だか憎めない。 短編なので読みやすい。 結婚感が変わるかも。
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一番年の離れた2人の作品が一番心に残った。まさに、大人への階段を少しずつ登っていくような2人が眩しかったな。
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現実の辛いところ、難しいところを、まっすぐに書いた小説。それぞれの家庭にそれぞれの事情があって、それぞれの悩み、ピンチがあって、それを、普通ならきれいさっぱり解決、で終わるところを、解決するわけではなく、考え方を変えてちょっと頑張っていけるかな…?というポイントで止めているところ...
現実の辛いところ、難しいところを、まっすぐに書いた小説。それぞれの家庭にそれぞれの事情があって、それぞれの悩み、ピンチがあって、それを、普通ならきれいさっぱり解決、で終わるところを、解決するわけではなく、考え方を変えてちょっと頑張っていけるかな…?というポイントで止めているところにリアリティを感じた。 人間の闇みたいなところを書いている節があるので、暗い雰囲気ではあるが、色々と考えさせられた。
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窪美澄さんの作品がずっと気になっていて、1番初めの作品は、短編のどのタイトルにも植物の名前を絡ませている本書から読んでみようと思い手に取った。 個人的に砂のないテラリウムが印象に残った。 専業主婦が思うほど、働いてる旦那と家事を半分ずつにするのは難しいのだろうし、働いてる旦那...
窪美澄さんの作品がずっと気になっていて、1番初めの作品は、短編のどのタイトルにも植物の名前を絡ませている本書から読んでみようと思い手に取った。 個人的に砂のないテラリウムが印象に残った。 専業主婦が思うほど、働いてる旦那と家事を半分ずつにするのは難しいのだろうし、働いてる旦那が思うほど専業主婦に家事を全てやってもらうのは大変だ。それをお互い理解しようとするだけで、もっと上手くいく夫婦もいるんだろうなと思う。 とても幸せそうな家族は「幸せそう」としか、周りからは分からない。でも、それぞれの家族にしか分からない苦悩や困難があって、必死に母や父、子どもであろうとしているんだと思う。 そう思うと、「家族の絆」は私たちを縛りつける一種の呪いである。繋がりは時に私たちの首を絞めていく。 それでも一緒に居続けるのは、その繋がりに助けられることが何度もあるから。その人と幸せに、手を繋いで成長していきたいから。私も、もっともっと透明で、強い女の人になりたい。
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もともとは好きな種類の本ではなかったのだけれど、小さい子供がいることに重なるものがありました。大人が子供だと思っているほどに子供は子供ではないということ。
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様々な家族の形が描かれている短編集。 特に小さい子供のいる家族の話が多いのですが、自分にも起こり得そうな家庭で、心臓が掴まれるような感覚になります。主人公の心理描写がリアルです。 過去のいじめられた記憶から、ママ友のコミュニティに疲弊している女性。産後うつになった妻を持つ男性。娘...
様々な家族の形が描かれている短編集。 特に小さい子供のいる家族の話が多いのですが、自分にも起こり得そうな家庭で、心臓が掴まれるような感覚になります。主人公の心理描写がリアルです。 過去のいじめられた記憶から、ママ友のコミュニティに疲弊している女性。産後うつになった妻を持つ男性。娘の発達障害を疑う女性。 最後の2作は子供サイド。自分のお気に入りは父親が再婚した娘さんの物語です。 どのお話も、もがきたくなるような日常から一筋の光が射してくるような優しさがありました。満足!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
p65「人が食べ、寝て、生活することに、どれだけの時間と手間が必要か、おれは早紀と結婚をして、章博が生まれてきて、初めてそれを知ったのだ。」 p208「そんな記憶もいつか上書きされて、時間がたったら忘れてしまうのかな。」 p216「ひなたちゃんの記憶のなかで、私はずっと生きていける。」
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家族の話で、いろいろな形があるんだと思った。 家族って周りが想像するよりも遥かにその人たちにしかわからない裏側がある。
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家族やママ友に関する悩みを、少し前向きに考えられるようになっていく短編集。特に主人公に感情移入したのはこの2篇。 『ちらめくポーチュラカ』 他人の悪口を言うのが好きな人って、どこにでもいる。「女の世界」って色々大変だよねぇ。 『サボテンの咆哮』 すごくいい旦那さん。奥さんもお...
家族やママ友に関する悩みを、少し前向きに考えられるようになっていく短編集。特に主人公に感情移入したのはこの2篇。 『ちらめくポーチュラカ』 他人の悪口を言うのが好きな人って、どこにでもいる。「女の世界」って色々大変だよねぇ。 『サボテンの咆哮』 すごくいい旦那さん。奥さんもお義母さんたちも頭が固すぎる。少し歩み寄った気もするが、まだまだ苦労しそうだな。武博の実家での場面がとても良かった。不器用なおじいちゃんと孫のやりとりがとっても温かくて泣けた。
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6つの家族の話。 そのどれもが隣にいる誰かの、或いはいつかの自分の話だろうか。積もっていく日々の不満と不安。共感できるし、自分はそうでなくても、あぁいるよねこういう人、という人ばかり。 少しずつ息苦しくて、胸がつかえる。もっと上手く呼吸ができるようになればいいのにね、と他人事じゃ...
6つの家族の話。 そのどれもが隣にいる誰かの、或いはいつかの自分の話だろうか。積もっていく日々の不満と不安。共感できるし、自分はそうでなくても、あぁいるよねこういう人、という人ばかり。 少しずつ息苦しくて、胸がつかえる。もっと上手く呼吸ができるようになればいいのにね、と他人事じゃなく思ってしまう話ばかり。 一抹の希望をどうか消すことなく、どの家族も幸せになってくれればいいなと思う。 「砂のないテラリウム」だけは、なんだこいつ本当にこいつマジで感が、最初から最後まで笑 いや、だめでしょ。
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