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にじいろガーデン の商品レビュー

3.6

138件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

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  4. 2つ

    11

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2024/09/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本を読んで、恥ずかしながら「虹」の意味することを初めて知った。個人的には、「LGBTのみならず、誰でも受け入れる」という広い意味で捉えている。各章の語り部からすると、主人公は4人ということになるのだろうか。当初は世間から奇異の目もあっただろうが、とても長い時間をかけて社会に溶け込み、周囲の理解を得ていく過程が描かれている。これは数か月、数年間ではなく、本当に長い年月である。愛する家族との絆があってこそ、4人が「自分の大切なことに素直である」という芯を強く持って「家族」を続けたのだろう。 強さの証として、度々登場する「うちのニーニーは、世界優しさ選手権で上位に入る」という言葉が印象的であった。ニーニーの「その後」は描かれずに小説は終わってしまうのだが、どうか、ニーニーが幸せな人生を送って欲しいと願っている。

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2024/09/16

レズビアンカップルのお話。今まで読んだことなかったというか、カップルといえば男女だったので、時代が追いついてきたと感じた。 最初はびっくりしたが、好きな人との話なので普通に読めた。 家族を大切に。今一緒にいられること、日常を大切に過ごしたいと感じた。

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2024/08/23

性的マイノリティや、社会的弱者の人の悩みや葛藤に寄り添える作品でした。 普通の幸せが送りたくても送れない人が、今の日本ではいる事の悲しさ。 もう少し柔軟な社会になるといいなと願います。 読了後も、4人家族が心の中で生き続けていて、激しくも温かい物語でした。

Posted byブクログ

2024/08/11

レズビアンカップルというより、好きになったのがたまたま同性だっただけの、幸せな家族のお話。 そこにある幸せを一つずつ積み重ねて、家族を形づくり、素敵な生活を送ることの大切さに気付かされる。 最後だけはもうちょっと優しくしてーっていうのが本心だけど、それでも少し先の希望をもって生き...

レズビアンカップルというより、好きになったのがたまたま同性だっただけの、幸せな家族のお話。 そこにある幸せを一つずつ積み重ねて、家族を形づくり、素敵な生活を送ることの大切さに気付かされる。 最後だけはもうちょっと優しくしてーっていうのが本心だけど、それでも少し先の希望をもって生きていくこの物語にはきっと必要な展開だったのかな〜

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2024/08/06

 ふとしたことからレズビアンのカップルとなり、2人の子育てに邁進する母2人。2人の出会いから母2人、子2人の家族になり、子どもたちもそれぞれ大きくなるまでを四者の視点で時系列的に描いた作品。家族内外で様々な困難もあるが、前向きな姿勢で立ち向かっていく姿が印象的。文体が日記調のため...

 ふとしたことからレズビアンのカップルとなり、2人の子育てに邁進する母2人。2人の出会いから母2人、子2人の家族になり、子どもたちもそれぞれ大きくなるまでを四者の視点で時系列的に描いた作品。家族内外で様々な困難もあるが、前向きな姿勢で立ち向かっていく姿が印象的。文体が日記調のため、臨場感よりも少し遠巻きに家族を眺めている印象を受けた。  今から約10年前に書かれた作品だが、LGBTQ+への世の中の理解度はどのくらい変わったのかと考えてしまう。

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2024/07/31

前向きに生きていこうと思える物語だった。いろんな苦しいことが起こるけどぶつかって許して笑って、家族は血の繋がりだけじゃない。泣けた。 ただ、途中まではあたたかくて素敵な日常を送ってたのに最後の方に悲しいことがドタドタ起こって感情が、、、

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2024/07/30

レズビアンカップルと息子、娘の物語。 それぞれの視点で物語が語られる。他人の嫌がらせ、駆け落ち、ゲストハウスなど様々な困難に向かいつつも明るく楽しく生きていく様に好感がもてる。 しかし、最後の千代子の死はまだしも、草太まで植物状態にする必要があったのかは謎。 モヤモヤする。...

レズビアンカップルと息子、娘の物語。 それぞれの視点で物語が語られる。他人の嫌がらせ、駆け落ち、ゲストハウスなど様々な困難に向かいつつも明るく楽しく生きていく様に好感がもてる。 しかし、最後の千代子の死はまだしも、草太まで植物状態にする必要があったのかは謎。 モヤモヤする。小説の山場作り感を感じた

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2024/07/28

人生には運命的な出来事があるんだなー それを受け入れ、幸せと感じながら精一杯生きて行く その尊さとはかなさと人間の愛を感じた 家族を大事にしなくっちゃと思わされた

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2024/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

血の繋がりはないけれど、そこには強い絆でしっかり結ばれた家族の新しいカタチがそこにある。 同性同士のパートナーの物語と思いきや、世間に中々認められない現実に直面しながらも、自分たちだけでなく辛い気持ちを持つ人たちを食や心地良さ他人を思いやる気持ちで丁寧に癒していく事を実現していく生き方に感動を覚えた。 草介の心の優しさ、それ故に言いたい事を心にしまって誰も傷つけず堪える姿。最後に千代子のことが好きだったなんて絶対に口には出来ない想いを抱え、衰え亡くなっていく千代子の姿をどんな気持ちで見ていたんだろう。考えると涙が溢れた。 家族が住み慣れた家から一人ずつ欠けていく空虚感は誰もが経験する事だけど、本当に辛く寂しく心の穴は中々埋まらない。 小川糸さんの作品は2冊目だけど、明暗が激しく読み進める手が止まらず流石!だと思う。

Posted byブクログ

2024/07/11

すごい昔に読んでいた。最後が悲しすぎて、忘れていたんだ。でも、カカとママが愛し合って高島家が幸せだった時があったんだ。宝とカカで強く生きていってほしいと願って本を閉じた。

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