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虹色のチョーク の商品レビュー

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42件のお客様レビュー

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2017/11/19

働くことによって得られる幸せ。 私には小児マヒを患っていた叔父がいた。 脳は正常だが、手足を動かしたりするのが難しかった。 その叔父が選んだ仕事は、自宅で活版印刷を請け負う仕事だった。 大きな印刷機を購入し、自宅に所狭しと設置して、拡大鏡を見ながら小さな文字を探してはタイプして...

働くことによって得られる幸せ。 私には小児マヒを患っていた叔父がいた。 脳は正常だが、手足を動かしたりするのが難しかった。 その叔父が選んだ仕事は、自宅で活版印刷を請け負う仕事だった。 大きな印刷機を購入し、自宅に所狭しと設置して、拡大鏡を見ながら小さな文字を探してはタイプしていくような機械だった。 まだパソコンやワープロなどがない時代、手書きの原稿をタイプするのは需要があったのだろう。 ただ、不自由な手足を使い、間違っても取り消しできない印刷機で、膨大な数の文字から必要な文字を探し出してタイプしていくのはとても骨の折れる仕事だったろうと今更ながらに思う。 でも叔父はそのとき、間違いなく人から必要とされ、人の役に立っていることに、幸せを感じていたのだろう。 タイプした文字で書かれたお年玉をくれたこともよく覚えている。 晩年は症状が悪化し、苦しんで亡くなった叔父だが、幸せだった日々があったと思うと、何だか救われる。

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2017/10/12

働く意味がわかりました。人間の生きる意味とも言える。 社長も従業員もお客様も三方良しの会社ですね。 日本全国いや全世界がこのような考え方・思想で動いていたら世界は平和になるだろう!! お金お金の世界では社会はいずれ破綻するだろう。

Posted byブクログ

2017/10/10

今作は、会長の息子である社長、娘である秘書、障害のある職員とその家族、健常の職員といろんな人が登場するので、日本理化学工業という会社をより多面的に捉えることができます。 働くということの基本に立ち帰れる、清々しい1冊です。

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2017/10/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 本書の末尾に、こう記されている。 「人と繋がりたい、人を思いやりたい、人に思われたい、人が恋しい、人として生きた証を記したい。もしそんな思いに駆られ、じっとしていられなくなったら、日本理化学工業の社屋の前に立ち、この2階の窓を黙って眺めればいい。そこには虹色の線に込められた希望がある。人を思う優しさがある。働くことで喜びを得る人々の、命の煌めきがある。」  坂本司著『日本でいちばん大切にしたい会社』で、紹介された日本理化学工業株式会社。  社長や働く社員、障がい者の家族などのインタビューを基に綴られたノンフィクション。

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2017/09/26

覚悟と前進あるのみ。経営者の言葉からはそんな印象を持った。 健常者が労働者としての障害者を心からリスペクトしている姿が、この会社を支えていると感じた。共生を目指す時、「お世話をする」という概念が邪魔になる。

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2017/09/21

書かれている内容はとても素晴らしい。その実践に只々頭が下がる。それだけに、文章の稚拙さや思い入れの多すぎる表現、会話文の多さが非常に残念だ。

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2017/09/09

凄いな。 今だからこそ障害者雇用が話に上がるようになったけれど、今だって知的障害者に於いては蚊帳の外だ。 こんなに何の制度もないずーっと前から、運命的な出会いがあり、社員さん一人一人が支えて励まして、意見を出し合って時には争いながら成長した企業なんだな。 ちょっといい話です。

Posted byブクログ

2017/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私の殿堂入り書籍「働く幸せ」の著者であり 日本理化学工業の会長でもある大山泰弘氏と 長男で現在社長を務める隆久氏へのインタビューから 日本でいちばん大切にしたい会社と言われるまでになった これまでを綴った1冊。 作者から見た会社の雰囲気、働いている方たちの様子 また障害者家族へのインタビューなどで 本当に幸せを感じて仕事をしている様子が伝わってきた。 会長の理念それに共感できる社員たち やっぱり、この会社は素晴らしい。

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2017/08/02

50年以上も前に1企業の立場で障害者雇用に取り組み,周りの人々を幸せにしてきたこと,本当に素晴らしいです.政治家にこういう人が現れてほしいものです.

Posted byブクログ

2022/03/12

知的障がい者を積極的に雇用し、テレビや書籍などのメディアにも紹介された日本理化学工業に関わる人にスポットライトを当て、同社の今までの道のりや製品に対する熱い想いをノンフィクション作家の小松成美氏が書いた一冊。 本書を読んで、同社の歴史や働く先代や現在の経営者や障がい者の家族、元...

知的障がい者を積極的に雇用し、テレビや書籍などのメディアにも紹介された日本理化学工業に関わる人にスポットライトを当て、同社の今までの道のりや製品に対する熱い想いをノンフィクション作家の小松成美氏が書いた一冊。 本書を読んで、同社の歴史や働く先代や現在の経営者や障がい者の家族、元従業員の方など様々な方へのインタビューを通して書かれており、同社に関わる全ての方が仕事を出来ることに誇りを持っていることを知り、非常に胸が熱くなりました。 製造の際に障がい者でもできるように工夫することで製品に一切の妥協を許さない姿勢や長きを経て熟練した技術を身に付けた障がい者の方に対する尊敬の念、働くことによって見出す幸せを実現し、障がい者だとしても1人の職業人として平等に接する経営者の想いなど障がい者雇用を積極的に行う同社について知ることができました。 役に立ち必要とされるということを働くという人間の本質を障がい者の方に感じてもらうために働くことによって実現し、皆働社会を実現しようとする日本理化学工業の偉大さも理念の素晴らしさを感じるとともにこの国が大きく変わっていく中で同社の取り組みというのが経済的にみても非常に大切なことであることを本書で知ることができました。 そして、自分にできることをやってみようと気持ちも新たにしようと本書を通じて感じました。

Posted byブクログ