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宿命と真実の炎 の商品レビュー

3.9

61件のお客様レビュー

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2024/06/26

「冤罪」は現実生活ではニュースでお目にかかる事は滅多にないが、小説の世界では驚くほど多く取り上げられる。それだけ問題だと感じている作家がいて、正義感を揺さぶられる人が多いのだろう。 そもそも人が人を裁くシステムを採用している以上、間違いが起こることはあり得ると思わなくてはならな...

「冤罪」は現実生活ではニュースでお目にかかる事は滅多にないが、小説の世界では驚くほど多く取り上げられる。それだけ問題だと感じている作家がいて、正義感を揺さぶられる人が多いのだろう。 そもそも人が人を裁くシステムを採用している以上、間違いが起こることはあり得ると思わなくてはならない。そのためのセーフティネットとして、警察→検察→裁判所の各プロセスで冤罪を防ぐことは可能な仕組みになっているはずだ。日本の刑事裁判は99%が有罪だとよく言われるが、それは少しでも公判が成立しないと検察が考えれば起訴しないためで、見方を変えれば「疑わしきは罰せず」のセーフティネットが機能していると言ってもよい。ただそれでも人であるが故に間違いはあるので、例え何重にネットを張っても冤罪が起こり得る可能性はゼロではなく、それを前提とした社会の仕組みであるべきだ。 ただし、本作でも取り上げている冤罪に関する問題はそこではない。それを公にせず隠蔽しようとする個人や組織が問題なのだ。当然そこには不公平なというより悪意ある隠蔽工作のために、人生を変えられた恨み辛みも発生する。かくして冤罪を題材としたドラマが発生するという訳だ。 残念ながら今後もこの手の題材を扱った作品はたくさん出るだろうし、対岸の火事と思っている私たちも面白く読むことだろう。自分に火の粉が降り掛かって来るまでは…。

Posted byブクログ

2024/05/15

3.5という評価があるならそれにしたいです。 前作を最近読んで、お、続きがあるのか…登場人物たちも特に苦手な感じじゃなかったし読むかーという感じで読み始めました。 前作より面白く感じました。 でも、登場人物が多くて、誰が主人公?メイン?どこ視点で見ればいいの? よく分からなく...

3.5という評価があるならそれにしたいです。 前作を最近読んで、お、続きがあるのか…登場人物たちも特に苦手な感じじゃなかったし読むかーという感じで読み始めました。 前作より面白く感じました。 でも、登場人物が多くて、誰が主人公?メイン?どこ視点で見ればいいの? よく分からなくて、ストーリーの中に飛び込んで一緒に経験したというより、お話を遠くから眺めてる感じで楽しみました。 先が読めず、そこが楽しくもあり、私の理解力のせいですが、すっきりもせず。 結局いろいろなんだったっけ??まぁ、終わったしいいかな、という感じ。 でしたが。 先ほども言いましたが、登場人物が多い割に、ちゃんと理解できました。

Posted byブクログ

2024/03/07

「後悔と真実の色」の続編。 前作ですっかりファンになってしまった西條のその後が書かれていて、一気読み。 ただ、なんだか事件の内容は前作よりは大分荒削りな感じがしたかな。 また続編が出るのを期待。

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2022/08/05

文庫版を読了したばかりなのに、「後悔と真実の色」と間違えて元版を借りてしまったわい。ま、面白かったが。

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2022/11/10

購入済み。 2022.11.10.読了。 星は3と迷って結果2とした。 前作、後悔と真実の色は細部は覚えていないがよい読了感だった感触。それに比べるとコチラはいろいろ難あり。 649ページに及ぶ長編だが、内容が薄い感じ。 連続殺人の動機が曖昧で弱い。納得がいかない。 前作の感想...

購入済み。 2022.11.10.読了。 星は3と迷って結果2とした。 前作、後悔と真実の色は細部は覚えていないがよい読了感だった感触。それに比べるとコチラはいろいろ難あり。 649ページに及ぶ長編だが、内容が薄い感じ。 連続殺人の動機が曖昧で弱い。納得がいかない。 前作の感想をみてみたら、コチラも動機が弱いと書いてある。。。 600ページ目くらいからエンジンがかかるがそれまではずっーとドヨローっとした空気感。 無駄と思える描写が多いのかなー。 結末を読むと、それらは次作への伏線なのかなぁ。と思える。 納得がいかない点として ①動機が希薄②西條の転職や兄との関係細かい描写は不要ではないか?③そもそも、今作での西條の登場の意味④梅田のお気に入りホステスって何者でもないんかい!⑤藤咲玲依の存在(笑)⑥トカゲ顔の男って警察官じゃなくてよかったんだ。 などなど、伏線かと思って覚えていたことがぜんっぜん回収されることなくサラッと切って捨てられてしまい読了感は良くない。こんなんでいいの?と唖然としてしまう。 三島由紀夫の話が出てきた時はおっ、面白くなりそうだと思ったのに、残念

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2022/02/17

「理不尽なことを理不尽と考えられるのは、お前の正義感だ」「最後は自分の仕事を誇れ」 理不尽なことは星の数ほどあって、警察官でなくても人生で幾度となく出会うことになる。 そのいちいちに憤慨し、人生そのものを投げ出せば、少しはスッキリするかもしれないけど、何も生み出さない。 「清...

「理不尽なことを理不尽と考えられるのは、お前の正義感だ」「最後は自分の仕事を誇れ」 理不尽なことは星の数ほどあって、警察官でなくても人生で幾度となく出会うことになる。 そのいちいちに憤慨し、人生そのものを投げ出せば、少しはスッキリするかもしれないけど、何も生み出さない。 「清濁合わせ呑む」というけど、そうして生きていく、諦めずに生きていけってことなんだろう。

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2021/06/09

貫井徳郎さんの作品「後悔と真実の色」の続編にあたる当作品。今回は連続警官殺人の犯人を追うという内容なのですが、個性的な登場人物、絡み合う複雑な人間関係、長年の恩讐と深い闇。。。読み終わった後の清々しくも何とも言えない読了感を味わいたい方は是非、手に取ってみて下さい♪

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2021/01/30

「後悔と真実の色」続編。 今回は女性警部が活躍。話の展開は、面白く、それぞれのキャラも立っており、ぐいぐい引き込まれていく。500頁ほどの長編小説だが、長いと感じさせない魅力がある。ただし、結末が慌ただしく、もう一捻りあってもよかったのではないかと思う。

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2020/07/07

先が読めずワクワクして読み進めた。 前作と違って登場人物がなんかみんないい人になったような? 前作は全員嫌な奴やったんやけど。 ありえない展開だし、読者を騙そうと騙そうとしているのは閉口だが、 まぁ、面白かった!ということで。 続編読みたいな。 西條の復活希望!

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2019/12/16

数年前にこれに繋がる作品を読んだ記憶が、表紙を見て薄っすらと蘇った。あれは薄い青だったような。 ともあれ、割と読み応えのある作品がある著者なので、読んでみる事に。結果、期待外れ笑。 事件が解き明かされて行く過程は読んでて面白く、この作家の良さを感じられる部分もあるが、なんだか...

数年前にこれに繋がる作品を読んだ記憶が、表紙を見て薄っすらと蘇った。あれは薄い青だったような。 ともあれ、割と読み応えのある作品がある著者なので、読んでみる事に。結果、期待外れ笑。 事件が解き明かされて行く過程は読んでて面白く、この作家の良さを感じられる部分もあるが、なんだか、不幸な幼少時代とか、同性愛とか、女装とか、こじつけ感があったりあまり共感できない要素で話が成り立っていて。 図書館で表紙を見て読んだ事を思い出したが、どういう内容か思い出せなくなってしまっていた。

Posted byブクログ