まぬけなこよみ の商品レビュー
津村記久子の作品が好きというかご本人が好きやと思う (たぶん)芥川賞の受賞のインタビューで話されていた事が なんとなく自分にも似ている傾向があるなー そういう考え方するの好きかも となんか勝手に親しみがあった まあほんま勝手な 『ポストライムの舟』を読んで ずいぶん昔になって...
津村記久子の作品が好きというかご本人が好きやと思う (たぶん)芥川賞の受賞のインタビューで話されていた事が なんとなく自分にも似ている傾向があるなー そういう考え方するの好きかも となんか勝手に親しみがあった まあほんま勝手な 『ポストライムの舟』を読んで ずいぶん昔になってるので 内容がぼんやりしてるけど あの時の感覚はまだ残ってる 今回は1年の季節のお題での エッセイだったので小説とは 違うのだけど 私は津村記久子さんの書いている 日常の生活の手に取れたり感じたり思ったり考えたりする事に ファンタジーというか 大きな広がりやらなんやら (なんやらって?) 語彙が足らないし表現力の限界が早すぎるので。。。 世界を飛び回ったり 大きな目に見えるような物事 そんな事と変わらず 日常生活も大きな広がりが たくさん押し寄せてくる そんな楽しみを感じてるのも 伝わりにくいかもしれないけど ニマニマできるもんです 自分の中のモノは けっこうすごいもんだと できればそれを外にも共有できる そういう事があれば それもまたすごい 自己満足だけど 少しだけ外の世界と 繋げているのが大切なのかと
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文章を書くということは自分の頭の中を客観視することなのだと切に思った。頭の中の思い出や感情などの混沌としたものを言葉という形になることで整理できる。「まぬけなこよみ」は根本的な言葉の作用を思い出させてくれるものだった。生活をつづるエッセイにしては過去の思い出話が多いと感じていたけ...
文章を書くということは自分の頭の中を客観視することなのだと切に思った。頭の中の思い出や感情などの混沌としたものを言葉という形になることで整理できる。「まぬけなこよみ」は根本的な言葉の作用を思い出させてくれるものだった。生活をつづるエッセイにしては過去の思い出話が多いと感じていたけれど、あとがきを読んで納得した。ぐにゃぐにゃしたよくわからないものを形作ることには良くも悪くも副作用があるけれど、津村さんにとってはいいことだったのかもしれない。「不幸な子供というわけでもなかった」と読んだ瞬間に、自分の子供時代のことが一気に蘇ってきた。そうだね。私もしあわせな子供時代だったよ。
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前半50ページくらいまでは、脱落しそうなほど読みにくかった。脱力系エッセイといわれるその脱力に馴染めなかった、ついていけなかった。しかし後半になるに従って文章にも慣れ、津村さんの思い出に自分の思い出を重ねながら一気に読めてしまった。あとがきがしっくりきた。
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季節に合ったテーマの短編エッセイ。 風邪をひくのは悪くない、というものに共感。いいよね、早退してうどんを食べて寝るの。 感動や笑いは無くて、読み進むのに時間がかかった本でした。
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キンモクセイについての項で、バンドの「キンモクセイ」がチラッと出てきた。津村さん知ってるんだ。それがうれしかった。いいバンド。 内容は、着眼とか指向性とかもう安心の津村印。でも時々表現に鋭さがあって、やっぱり小説家は違うなと思った。
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P31正月は「お正月……」の十二月二十九日あたりから覗き込んでいるのに限る、と思う。そして大晦日の二十三時四十五分ぐらいに、その胸の高まりは頂点を迎える。
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たのしいエッセイ。季節の移りかわりと共に思い出の逸話など書かれている。作者の人柄も伝わってきてたのしい。四季のある国に生まれてよかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
再読。 疲れた日の夜、寝る前に布団の中で少しずつ読み進めました。 難しいことは何も考えず、ただただ津村さんの話に相槌をうっていると、いつの間にか疲れた心や身体がリラックスしていてぐっすり眠れるんです。 津村さんに感謝。 一番好きなのは「大晦日」についての文章。 私も大晦日が好きです。 好きな理由も津村さんと同じ。 あぁ、大晦日が待ち遠しい…。
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1年24節気、72候毎に因んだテーマで著者が面白おかしいトーンで書いている。著者のユーモア精神が楽しいが、動物、草花、お祭りなどよくこれだけのテーマで書けるものだと感心する。大晦日が1年で一番好きな日との文章は天声人語でも紹介された。皮肉っぽいが確かに、翌年への期待へ満ちて余分な...
1年24節気、72候毎に因んだテーマで著者が面白おかしいトーンで書いている。著者のユーモア精神が楽しいが、動物、草花、お祭りなどよくこれだけのテーマで書けるものだと感心する。大晦日が1年で一番好きな日との文章は天声人語でも紹介された。皮肉っぽいが確かに、翌年への期待へ満ちて余分なことを考えずに済む日のようである。8月20日は蚊の日。大嫌いな蚊との説明が楽しいが、人の血を吸うのはメスだけ!吃驚した。「キンモクセイはトイレの匂い」も分からないではない、苦笑い!
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おもしろかった。津村さんのエッセイを読むと、この人は長年の友だちなんじゃないかと思うというか、すごく話が合いそうな気になるのだけれど、みんなそうなのだろうか。 ディスイズザデイに出てくるおばあちゃんは何とも素敵だったけどなるほどモデルがいたのかと思った。バンドのTシャツを着ている...
おもしろかった。津村さんのエッセイを読むと、この人は長年の友だちなんじゃないかと思うというか、すごく話が合いそうな気になるのだけれど、みんなそうなのだろうか。 ディスイズザデイに出てくるおばあちゃんは何とも素敵だったけどなるほどモデルがいたのかと思った。バンドのTシャツを着ているとそんな楽しいことがあるのかと羨ましい。私はフトニシャンかなと思う。私もつられて小学校時代のことをいろいろ思い出して、楽しい時間を送れてたなと思った。今の生活も悪くないと思わせてもらえるところが本当に好きだ。
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