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ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 の商品レビュー

3.6

176件のお客様レビュー

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2026/03/31

自分では解決できない問題に打ちひしがれていた時に、弟から薦められて読了。 何でも解決しようとする生き方をしてきた私に、新しい選択肢が生まれ、とても心が軽くなった。そして本にあるよう、本当に段々と問題も解決してきた。 「ほんとうの会議」という新書で実践法が書かれているようなので、...

自分では解決できない問題に打ちひしがれていた時に、弟から薦められて読了。 何でも解決しようとする生き方をしてきた私に、新しい選択肢が生まれ、とても心が軽くなった。そして本にあるよう、本当に段々と問題も解決してきた。 「ほんとうの会議」という新書で実践法が書かれているようなので、そちらも読む予定。

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2026/03/29

ネガティブケイパビリティ=どうにも答えの出ない、どうにも対処しようない事態に耐える能力 源氏物語の光源氏=ネガティブケイパビリティを体現した人物ということに関心。源氏を黒子として万華鏡のように彩る女性たちの物語ともいえる。 精神医学の現場でも切れ味の鋭い答えはなく、もんだい...

ネガティブケイパビリティ=どうにも答えの出ない、どうにも対処しようない事態に耐える能力 源氏物語の光源氏=ネガティブケイパビリティを体現した人物ということに関心。源氏を黒子として万華鏡のように彩る女性たちの物語ともいえる。 精神医学の現場でも切れ味の鋭い答えはなく、もんだいをホールドしトリートメントする意識である。 傷んだ髪を直すのでなく、あくまで傷んだ髪をケアしてそれ以上傷まない様にしてあげるイメージ。間に合わせの解決で帳尻合わせせず、じっと耐える。末期治療も同じこと。

Posted byブクログ

2026/03/25

『ネガティブ・ケイパビリティ』を読み、「答えを急がないこと」の大切さについて深く考えさせられた。 現代はすぐに答えや解決を求めがちだが、本書では、あえて「わからないままにしておく力」が人にとって重要だと説かれている。特に、精神科医の役割としての「共感」や「寄り添い」は、問題を解...

『ネガティブ・ケイパビリティ』を読み、「答えを急がないこと」の大切さについて深く考えさせられた。 現代はすぐに答えや解決を求めがちだが、本書では、あえて「わからないままにしておく力」が人にとって重要だと説かれている。特に、精神科医の役割としての「共感」や「寄り添い」は、問題を解決すること以上に価値があると感じた。 また、ポジティブ思考が常に良いわけではなく、無理に前向きになろうとすることで苦しくなることもあるという視点には強く共感した。ネガティブな感情を排除するのではなく、そのまま抱えることが必要な場面もあるのだと思う。 さらに、音楽や絵のように言葉にできない理解や、人生の終末期における後悔の話も印象に残った。すぐに答えを出せない問題とどう向き合うかは、日々の生き方にもつながるテーマだと感じた。 「解決しないこと」に意味がある——そんな新しい視点を得られる一冊だった。

Posted byブクログ

2026/03/01

イギリスの詩人ジョン・キーツが、弟に当てた手紙の中で示した概念らしい(その手紙の文面自体は見当たらない)。「性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力」(p.3) 精神科医でもある著者のもとにやってくる患者への接し方や、“プラセボ効果”や、シェ...

イギリスの詩人ジョン・キーツが、弟に当てた手紙の中で示した概念らしい(その手紙の文面自体は見当たらない)。「性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力」(p.3) 精神科医でもある著者のもとにやってくる患者への接し方や、“プラセボ効果”や、シェイクスピアや源氏物語や、現代の教育現場(不登校など)や世界政治(難民の受入れや、トランプ政権の不寛容さ)へと話を展開する。自ら決定し、解決し、正解を導き出す能力・姿勢を訓練・試験され続けるのが現代社会だけれども、逆に「問題を問題として認識しつつ、解決を急がない」という能力・姿勢が、新しい発見や、問題の解消に役立つこともある、という話。 それにしても、本書の内容として、「源氏物語」に文量を割きすぎと思う(筆名を源氏の巻名から取るくらいに源氏好きの著者なのだろうなあ)。まあ、ユルスナールの書いた続編というのは、私は初めて知ったもので、面白いのだけれども。 先ごろ行われた衆院選(2026年2月8日投開票)を考え合わせると、「選挙」というのは随分と「ポジティブ・ケイパビリティ」志向の制度なのだなあ、と思い至る。有権者一人の政治的意思表示を、一人の候補者名、一つの政党名という形で、短期間のうちに決定させられる(特定の候補者、特定の政党に対して、全幅の信頼を寄せている有権者なんてそうそう居ないだろうに)。投票しないという姿勢も一個人としては可能だが、「選挙」という制度としては、そんな姿勢はただただ無視され、有効投票の中で当選者が決定され、政治ってものはずんずん進んでいく。先の選挙結果がどうこうというより、「選挙」という制度それ自体を考え直しても良い時期なのでは? と思ったりした。

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2026/02/27

脳はすぐに分かりたがり、白黒つけたがり。とりあえず問題解決が早い人が評価されがち。だけど、世の中にはすぐには解決できない問題のほうが多くて、解決できなくてもなんとか抱えて持ち堪えていくってそれはひとつの大きな能力なんだよ。 解説より歴史みたいな部分が長かった。もっと実践的なものを...

脳はすぐに分かりたがり、白黒つけたがり。とりあえず問題解決が早い人が評価されがち。だけど、世の中にはすぐには解決できない問題のほうが多くて、解決できなくてもなんとか抱えて持ち堪えていくってそれはひとつの大きな能力なんだよ。 解説より歴史みたいな部分が長かった。もっと実践的なものを読みたい。 悪く言えば先送り。積極的保留。 すぐ解決できるのが善、優秀ではないと認識することが大事。

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2026/02/11

医療従事者です。現場では正しい答えを導き出すこと=ポジティブ・ケイパビリティが求められているシーンが大半ですし、それが得意な人が評価されやすいという側面があります。また仕事でそういった能力が必要であるため、私生活でもだんだんと不確実性に耐えられなくなり、余裕がなくなっていたと反省...

医療従事者です。現場では正しい答えを導き出すこと=ポジティブ・ケイパビリティが求められているシーンが大半ですし、それが得意な人が評価されやすいという側面があります。また仕事でそういった能力が必要であるため、私生活でもだんだんと不確実性に耐えられなくなり、余裕がなくなっていたと反省しました。 自分のネガティブ・ケイパビリティを高めるにはどうしたらよいのか、についてはあまり触れられていなかったように思いますが、自分にとってはとても大切な価値観を知ることができた一冊でした。

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2026/02/05

【353冊目】答えの出ない事態に耐える力のことを言うようです。  本書の中では色んな事例を出して説明してくださるのですが、私なりの解釈は、 "拙速に「答え」に見えるものに飛びついて引き換えに安心を得るのではなく、「こういうこともある」と鷹揚にかまえてことの成り行きを...

【353冊目】答えの出ない事態に耐える力のことを言うようです。  本書の中では色んな事例を出して説明してくださるのですが、私なりの解釈は、 "拙速に「答え」に見えるものに飛びついて引き換えに安心を得るのではなく、「こういうこともある」と鷹揚にかまえてことの成り行きを受け入れるチカラ" なのかなぁ?と思いました。  ただし、正直な感想は「なんだかよく分からん」でした笑。というのも、イヌの散歩やら、海外の作家やら、源氏物語の話やら、果てはドイツのメルケル元首相やトランプ大統領の話まで、話題が多岐に及んでしまっているのです。それぞれに絡めてネガティヴ・ケイパビリティが論じられているのですが、ちょっと強引な印象が拭えませんでした。単に筆者が書きたいことを書いて、無理矢理ネガティヴ・ケイパビリティと結びつけているような…  学術的に深掘りされている概念ではなく、また、広く知られた一般的な考えでもないので議論が浅く広くなるのは仕方がないのかもしれません。  ただ、そうだとしたら、筆者の専門領域である精神医学の話題に集中して深掘りしてほしかったなと思います。実際、精神科の臨床事例を複数並べた数ページは、「確かにすぐにできる解決方法がない。こういう状況を乗り越えるためにはネガティヴ・ケイパビリティが必要だ」と思わせる説得力がありました。なので、こうした説明を多くすることで読者自身にもっとネガティヴ・ケイパビリティの概念を定着させることができたのではないでしょうか?基礎を固めずに応用の話をされてしまっているように感じてしまいました。  全体のテーマとの関連では分かりづらさを感じるものの、ひとつひとつの文章はとても読みやすく、さすが医師で作家の方が筆者だなぁと感嘆するばかりでした。入試問題に本書の文章が使われているというのも納得。  色々と書きましたが、「そんなに焦るな。あるがまま受け入れて、気長に待ちな。なんとかなるから。」という本書のメッセージは、とても素敵だと思います。  また、そういう姿勢は「人格」の問題ではなく、「能力=ケイパビリティ」なんだよ!と言われると、なんだか自分にも出来そうな気がしてきませんか?笑  生まれつきの性格の悪さはなかなか治りませんが笑、逆上がりや計算のような能力であれば訓練で身につけられそうな気になってきます。  とかく成果とスピードを求められる時代で、中間管理職をやっているとそれも仕方がないよなぁと思いつつ、「のんびり、じっくり、どっしり、ふんわり」こそが生きるために必要だという本書のメッセージに励まされる人はたくさんいると思います。

Posted byブクログ

2026/01/10

答えのでない事態に耐える力。 ネガティヴ・ケイパビリティ。 何か起きた時に、曖昧な状態でい続けることはたぶんに辛いことだと思うから、はやく解決しようとするし、解決しないなら考えるのをやめてしまうかもしれない。 この概念を知ったとて、実践できるかどうかは別だが、知ってると知らないで...

答えのでない事態に耐える力。 ネガティヴ・ケイパビリティ。 何か起きた時に、曖昧な状態でい続けることはたぶんに辛いことだと思うから、はやく解決しようとするし、解決しないなら考えるのをやめてしまうかもしれない。 この概念を知ったとて、実践できるかどうかは別だが、知ってると知らないではきっと、違うだろうなと思う。

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2025/12/16

ネガティブケイパビリティという すぐには解決できなくても なんとか持ちこたえていける能力。 これは本当に大切な力だなぁと よく理解できました 本の中では このネガティブケイパビリティの力が 高い方々として ジョン・キーツ シェイクスピア 紫式部 といった歴史上の方々が紹介され...

ネガティブケイパビリティという すぐには解決できなくても なんとか持ちこたえていける能力。 これは本当に大切な力だなぁと よく理解できました 本の中では このネガティブケイパビリティの力が 高い方々として ジョン・キーツ シェイクスピア 紫式部 といった歴史上の方々が紹介されているのですが 勉強不足の私は彼らのお名前は存じ上げているものの、その作品についてはあまり知らず… それらを著者さんがわかりやすく 作品内容の紹介もしてくれていたり その方の生涯も少し紹介してくださっているので 1冊を読んだというよりも 途中、「私、今、3冊くらい読んだ?」 …と、まるで各著書を読んだ気持ちになりました! そして精神科医をされている 帚木さんの元を訪れた8人の受診者さんの 身の上話と、それに対してどんな対応になるのか というお話への共感。 プラセボ効果 や メディシンマン についての説明もなるほど、、としか 言いようがないです 「意味付け」と「期待」があれば 脳は希望を見出して、影響を与えるのだということが沢山の実例で起きている。凄いことで… そして書籍のおわりに締めくくられたお言葉。 精神科医として1番大切なのは親切だと。 親切こそが、共感への入口。 そして人間の最高の財産はEmpathy共感 娘たちのこれからの成長に際して 彼女たちの中に共感の力が育ってくれる様、 ネガティブケイパビリティをもって親として伴奏し続けたいなと思いました 本の締めくくり…には号泣してしまいました。 ルワンダ内乱後の孤児院にいた子どもが アメリカの子どもからの寄付文具と共にあった お手紙を読んでもらい、 それを胸に抱きしめて泣いたという姿…。 他の誰かが自分の事を思ってくれていると知ること。 それは世界中の人々が必要としていること。 本当にそう思います 共感の力があれば 戦争が起きるわけないし 人生も少し生きやすくなるはず 学び大き1冊でした。 本当に良書過ぎて…読めてよかったです

Posted byブクログ

2025/12/13

ケイパビリティというか、キャパビリティっていうと理解しやすい、 ネガティブに対する許容量って感じでしょうか。 著者は患者の話を聞くたび、してあげられることがない、という思いがあった。 できることは、 目薬(見て話を聞いてあげること 日薬(時間経過で状態が良くなることに期待する ...

ケイパビリティというか、キャパビリティっていうと理解しやすい、 ネガティブに対する許容量って感じでしょうか。 著者は患者の話を聞くたび、してあげられることがない、という思いがあった。 できることは、 目薬(見て話を聞いてあげること 日薬(時間経過で状態が良くなることに期待する ぐらいとのこと。 答えを決めずに、考え続ける、受け止め続ける、 哲学的な考えでもある。 メディシンマン - 占い師と病魔退治の祈祷師 「精神療法科は医学教育を受けているものも、そうでいないものも、伝統的占い師の継承者と見なすことができる」 「現代精神医学の勝利は薬理の領域内のみである。社会的境遇の面では、伝統的治療師の方がよく実践している」 つまり、オカルティックなメディシンマンに、目薬では敗北しているということ。 山の向こうのキノコを取りに行かせるのは、そのキノコならきっと治るという思いにさせれるから。 日薬で自然治癒の可能性もある。 万が一亡くなられても、やることはしたと、残された家族の慰めになる

Posted byブクログ