ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 の商品レビュー
子どもの頃は受験勉強、社会人になってからは果敢な判断と実行、と答えを求められ続けてきた人生に疑問を持たれている方へ。 ( オンラインコミュニティ「Book Bar for Leaders」内で紹介 https://www.bizmentor.jp/bookbar )
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まだ理解が不十分なので、3の評価にしたものの、折に触れて読んで行きたいと思った1冊。現時点で一番、心に響いたのは「寛容は大きな力は持ちえません。しかし寛容がないところでは、かならずや物事を極端に走らせてしまいます。」というところ。分かりやすさの名のもとに、正解やスピードを求める風...
まだ理解が不十分なので、3の評価にしたものの、折に触れて読んで行きたいと思った1冊。現時点で一番、心に響いたのは「寛容は大きな力は持ちえません。しかし寛容がないところでは、かならずや物事を極端に走らせてしまいます。」というところ。分かりやすさの名のもとに、正解やスピードを求める風潮が強まり、疑問や違う視点を提示しにくい昨今、帚木さんの至言だと思う。
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物事は白黒つけなきゃいけないと思い込んでいたけど、そうではないらしい。むしろグレーにしておくことがよい結果を生むこともある。「なんとかなるさ」の精神でとりあえず凌いでいればなんとかなる。有耶無耶にするとか適当にするとかでいいと知って、気持ちが少し楽になった。「どうしようもないこと...
物事は白黒つけなきゃいけないと思い込んでいたけど、そうではないらしい。むしろグレーにしておくことがよい結果を生むこともある。「なんとかなるさ」の精神でとりあえず凌いでいればなんとかなる。有耶無耶にするとか適当にするとかでいいと知って、気持ちが少し楽になった。「どうしようもないことは放置でいい」ってとても心強い考え方。 プラセボ効果を有効活用したいので、できる限り前向きに期待して生きていきたい。
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ネガティブ・ケイパビリティは、すぐに答えを出したいという欲求に抗い、耐え忍ぶ能力とのこと。耐えていれば、光明が見えて来たり、考えが熟成されより良くなる。この能力は、人生につまずいてしまったと「される」不登校や無職の人にとっては、幸せに生きるために必要だと思った。 一方で、ただ...
ネガティブ・ケイパビリティは、すぐに答えを出したいという欲求に抗い、耐え忍ぶ能力とのこと。耐えていれば、光明が見えて来たり、考えが熟成されより良くなる。この能力は、人生につまずいてしまったと「される」不登校や無職の人にとっては、幸せに生きるために必要だと思った。 一方で、ただ耐えるだけという行為は、周りの人間に都合良く使われてしまうこともあると思った。 全員がネガティブ・ケイパビリティを重視するなら、寛容な世の中になると思う。しかし、現状は、それを重視しない人間の方が多い。ネガティブ・ケイパビリティだけを重視するのは、危険に思う。
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「早急に答えを出さない力」「モヤモヤしたまま耐える力」を「ネガティブ・ケイパビリティ」という。この力は情勢が目まぐるしく変わる現代社会において、身につけておきたい能力と著者は言う。
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答えが出ない、解決できない問題と付き合うために必要な資質や考え方についての本。多様な事例をもとに、ネガティブケイパビリティとは何か、どんな行動が該当するのかといった内容が列挙されている。事例やストーリーが多く、どのように資質を育んでいくべきなのかなど具体的な行動指南が少ないのが残...
答えが出ない、解決できない問題と付き合うために必要な資質や考え方についての本。多様な事例をもとに、ネガティブケイパビリティとは何か、どんな行動が該当するのかといった内容が列挙されている。事例やストーリーが多く、どのように資質を育んでいくべきなのかなど具体的な行動指南が少ないのが残念。
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結果が何か出ないとやっぱりモヤモヤするし嫌なもんだけど、考えてみれば世の中は一人で生きているわけではないのだから、どっちつかずみたいな状況はいくらでもある。今の自分は正にそういう状態なので、まぁ、必ずしも1日も早く解決したいわけでもないのだけれど、こういう、共感というのとはちょっ...
結果が何か出ないとやっぱりモヤモヤするし嫌なもんだけど、考えてみれば世の中は一人で生きているわけではないのだから、どっちつかずみたいな状況はいくらでもある。今の自分は正にそういう状態なので、まぁ、必ずしも1日も早く解決したいわけでもないのだけれど、こういう、共感というのとはちょっと違うようにも思うのだが、何事も突き進んでしまうばかりではなし得ないのが真理なのかなと、考えさせられた。
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前半では、ネガティブ・ケイパビリティの概念を初めて言った(おそらく世界で初めて言い表し且つ書き物が残っている)詩人のキーツが、なぜその概念に至ったかと、キーツの死後にネガティブ・ケイパビリティを取り上げた精神科医ビオンがどうしてネガティブ・ケイパビリティに辿り着き、重要視するよ...
前半では、ネガティブ・ケイパビリティの概念を初めて言った(おそらく世界で初めて言い表し且つ書き物が残っている)詩人のキーツが、なぜその概念に至ったかと、キーツの死後にネガティブ・ケイパビリティを取り上げた精神科医ビオンがどうしてネガティブ・ケイパビリティに辿り着き、重要視するようになったかについて、詳細が描かれています。一般的なビジネス書とは異なり、個人の生い立ちや環境などから、個人がどのように生き、どのような考えを持ち、どうしてそこに至ったかが描かれており、表面的な説明・理解ではなく、概念的な深い理解につながる本だと思いました。教養という点でも良いかと思います。 ただ、単純にネガティブ・ケイパビリティだけの説明・理解をめざすなら、別のビジネス本の方が簡単で良いかもしれません。 後半は、ネガティブ・ケイパビリティに関係する内容ではありますが、後半自体が、ネガティブ・ケイパビリティを鍛えるかのようでした。 なんとなく精神科や心理学の先生が書いた本だなぁと感じました。(偏見かも。すみません)
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ずっと読みたいと寝かせていたので、読んでみている。用語の解釈や説明、どう向き合うかみたいな実用書かと思ったら、物語っぽいので少し意外。 本の内容がというより、勝手な期待が外れてしまったという意味での星3つ。 --- 最近よく、利害関係のない第三者(まあ金銭授受という意味では利...
ずっと読みたいと寝かせていたので、読んでみている。用語の解釈や説明、どう向き合うかみたいな実用書かと思ったら、物語っぽいので少し意外。 本の内容がというより、勝手な期待が外れてしまったという意味での星3つ。 --- 最近よく、利害関係のない第三者(まあ金銭授受という意味では利害関係なのだろうけど)の存在がひとを癒すことってあるよなあと思う。著者が診療で聞いている「身の上話」も、それができる場があるだけで救われていることたくさんあるのだろう。誰もみていないところでする苦労ってつらいもんね。めげないように、トリートメント。 -- 脳は「期待」をするもの。脳の「期待」に刺激を与えられれば光明が見出せるという精神疾患へのアプローチはいい話だなと思った(そもそも薬を嫌う患者さんは、薬に「期待」していないので期待しているひとに比べて効果も落ちやすいらしい←これはだいぶ意訳) --- メモ 問題解決が余りに強調されると、まず問題設定のときに、問題そのものを平易化してしまう傾向が生まれる。 画一的な教育に対して警鐘を鳴らされているけど、ある程度仕方ない部分もあるよなあと思ってしまった(というかそれを教育現場に求めるのは主語が大きすぎるのではないかとモヤっとした)
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キーツの生涯や精神科医ビオンの再発見、ユマニスとの関係については、個人的にやや興味深くはあったが、引用やまとめ、無駄な自分語りが多い。要点はミニパンフにまとまる程度の内容。性急に答えを出すコトが全てじゃないよね、という。 そして詩人が閃光を生み出すための能力が、先の対談本のような...
キーツの生涯や精神科医ビオンの再発見、ユマニスとの関係については、個人的にやや興味深くはあったが、引用やまとめ、無駄な自分語りが多い。要点はミニパンフにまとまる程度の内容。性急に答えを出すコトが全てじゃないよね、という。 そして詩人が閃光を生み出すための能力が、先の対談本のような詐欺被害者程度まで引き下げられたことが残念。
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